浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「叶えようとする事が全て」

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

広州戦に勝ち、メンタル的成長を清水戦で見せることを期待したが……

試合当日の天気予報が「午後から下り坂となり、雨」を見て、空模様と同じように心が暗くなった。「雨」と聞いただけで、大宮戦の敗戦後の、あの冷たい雨が降り止む事を忘れて、心の中に未だに降り続いていたのだ。

広州恒大戦の前日、ミシャ監督は私の顔を見るなり片言の日本語で「オオミヤ・・・」と呟き暗い表情を浮かべた。ミシャ監督の心の中にも、止む事のない冷たい雨が降っていた。何処かで気持ちを切り替えないといけない。気持を切り替えられないと、負のスパイラルにはまってしまい、通常上手く行く事も出来なくなってしまう。ACLの予選突破に僅かな望みを懸けるためには、広州恒大戦での敗戦は許されない。

大宮戦で負傷した原口元気選手、梅崎司選手、那須大亮選手の事、今のチーム状況や対戦する広州恒大の事が頭の中を駆け巡った。そんな私の隣で、ミシャ監督は心を静めるかのように、ゆっくりとマルボロの煙を吐き出した。「大丈夫!!」と最後の力を振り絞り、目一杯思いを込めて拳で左胸を叩き、親指を立ててミシャ監督に突き出し笑ってみた。するとミシャ監督も「ダイジョウブ!ダイジョウブ!」と笑顔を見せてくれた。「ダイジョウブ!」は不安を払い退ける呪文であった。

天気予報どおり試合前からポツポツと降りだした雨は、風も伴い最悪なピッチコンディションで選手達を襲ったが、浦和のゲームの入りは悪く無かった。ボールをポゼションしながら崩せるが、あと1歩の所でゴールが決まらない。前半24分、マルシオ・リシャルデス選手が倒され、PKで先制点のチャンスがやって来た。しかし、キッカーとなった阿部勇樹選手のボールは、ゴールポスト左に弾かれてしまった。そして、森脇良太選手がドリブルで持ち運びパスを出す所を狙っていたようにムリキ選手に奪われ、ショートカウンターでルーカス選手に冷静に決められてしまった。ボールの奪われ方もボールを失った場所も悪かった。「自滅」と言う文字が頭を過ったが、下を向く選手は誰も居なかった。そして後半の逆転劇となったのだ。

試合後、槙野智章選手は「ハーフタイムのロッカールームの雰囲気で行けると思った。ムアントン戦を消化試合にしたくなかった。気持的な所で『もっとやろうぜ!もっと走ろう!』と精神的な掛け声が数多く聞かれ、0-1で負けている雰囲気ではなかった。もっとショボンとなるかと思っていたが、キャプテン初め沢山の選手が声をかけていた。最後に円陣組んで、出って行った。あれで、今日はやれるなぁって思った」と話してくれた。フットボールは戦術だけでは、決して勝利を物にする事は出来ない。心と体と頭の三位一体が重要である。その大切な要素の一つである選手達のメンタル的成長を感じずにはいられなかった。広州恒大戦後の雨は、大宮戦後とは全く違っていた。1952年製作のハリウッド映画の名作『雨に唄えば』のワンシーンの様に、雨の中を踊りたくなるぐらい心は軽やかであった。

そして迎えた清水戦の前日会見で、リーグ戦とACL戦の違いはあるが、チームのメンタル的成長をミシャ監督に尋ねた。「評価はまだ早い。大宮戦の敗戦の後に見せた広州恒大とのゲームの強さ、気持ちの切り替えは素晴らしい。良い仕事をしたが、それだけでは本当の評価は出来ない。それが本当にメンタル的な成長なのかは、明日の清水戦で広州恒大戦と同じように見せられるかで判断出来る。同じ様に出来れば、ひとまずOKだと思う」とミシャ監督は慎重に話していた。

清水戦、ゲームの支配率は68%であった。ポゼッションしながらも清水を崩しきれない時間がつづいたが、セカンドも拾いながらも我慢強く攻めた。しかし、たった1本のカウンターでバレー選手に決められて敗戦。ミシャ監督は「選手達は強い気持をもって闘ってくれた。その姿勢を否定して批判出来ない。立て直せるだけの力はある」と話した。

森脇良太選手は「こう言うゲームのあとは、何を言っても言い訳にしか聞こえない。が、DFなんで最後の所で壁になって防げなかった。タイミング的にバレー選手と駆け引きしていた中で、相手を抑えられなかった事が情けなかった。今日の結果は取り返せない。でも、こんな所で終わるチームじゃない。今やっているサッカーを突き詰めて挽回して行けるようにやらないといけない。浦和レッズの進むべき道を示していきたい」と悔しさを噛みしめた。

平川忠亮選手は「悲観的になる事は無い。タイトなスケジュールの中で、結果も残している。連敗で凹んでいる場合じゃない、必ず逆襲出来る。遣っている事は間違いではない。クオリティーを上げて行く事を追求したい」と敗戦はしたものの、闘える手応えを感じていた。

リーグ2連敗で肩を落とす選手はいなかった。不安や恐怖が襲い、思い悩み立ち止まる事もあるだろう。だが、浦和が進むべき道は見えている。道が目の前にあるのならば、やるしかない!!清水戦の敗戦後の選手達を見て、夢を叶えようとする事が全てだ!と思った。夢を抱く事が全てではないし、夢を諦めたら何も生まれない。叶えようと努力を怠らず、突き進むことが全てである。ACLチャンピオンになったあの日の輝きが心を揺さぶる。

 

Q サッカーで多い足首の捻挫の場合、捻り方にもよるとおもうのですが、どんな捻挫があるのですか?

A 足首の周囲には多くの靱帯があります。足首の捻挫は、大きく分けて、足首を内側に捻る「内返し捻挫」と、外側に捻る「外返し捻挫」があります。

「内返し捻挫」が中でも一番多く、足首の外くるぶしにある靱帯の前距腓靱帯(ぜんきょひじんたい)と踵腓靱帯(しょうひじんたい)が一緒に損傷してしまい、外くるぶしを中心に痛みや腫れが出ます。

中には、内側に捻った時に、外側の靱帯だけでなく、内側の三角靱帯も損傷している場合もあり、内側にも痛みや腫れが出ます。また、同じような怪我の仕方で、足の甲も一緒に捻挫する事もあります。捻り方と捻った時のタイミングもありますが、骨折を起こす事もあります。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。
川久保整形外科クリニック
整形外科・スポーツ整形・リュウマチ科・リハビリテーション
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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