浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「それぞれの道」

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

「みんなが、浦和で出来る訳ではない」と言う事実を感じ取って欲しい

長いオフを明けて、浦和が間もなく始動する。オフシーズンの間に浦和をあとにする選手と新加入する選手と色々と動きがあった。大宮から球際も強く、DFも出来るボランチの青木拓矢選手。広島からシュートストップ能力に優れ、フィードも上手く後ろからのゲームコントロールが出来るGKの西川周作選手を獲得した。また、昨シーズン新潟へレンタル移籍していた濱田水輝選手が戻って来る。そして昨年の9月の時点でトップ昇格が決まり、天皇杯山形戦でも途中出場ながらもアグレッシブで堂々としたプレーを見せた関根貴大選手が居て、新加入選手としては総勢4名の補強となった。(1月11日現在)

その一方で、昨シーズン中に既に退団が決まっていた山田暢久選手、野田紘史選手、永田拓也選手の他に、千葉にレンタル移籍していた高橋峻希選手が、浦和に戻ること無く神戸へ完全移籍が決まった。昨年の8月から長崎にレンタル移籍した岡本拓也選手は最終節までスタメンで出場し、ゲームキャプテンまで務めあげて、長崎の勝利に大きく貢献した。試合経験を積んで大きく成長した岡本選手であったが、今シーズンも長崎でレンタル移籍であるが確定した。そして、GKとボランチの補強に伴い、大谷幸輝選手が北九州へ。小島秀仁選手が徳島へ。野崎雅也選手が福岡へとレンタル移籍をすることとなった。実に退団4名、レンタル移籍4名が浦和を離れた。

フットボールプレーヤーは、試合に出場出来ることが一番望ましいことだと思う。練習あっての試合であるが、試合での緊張感を初めとする試合でしか経験出来ないことが沢山ある。浦和にいて、なかなか出場機会をものに出来ないのであれば、若手選手は武者修行ではないけれど、どんどんと出場機会を求めてレンタル移籍をすることは大きな成長の糧となる。小島選手も大谷選手も「環境を変えてチャレンジすることが大事」とコメントを残した。今シーズンから初のJ1で闘う徳島でプレーすることになった小島選手とピッチで対決出来る日が楽しみでならない。またJ1でもJ2でもレンタル移籍だからと言って、必ず試合に出られる確約はないし、必ず浦和に戻れるとも限らない。レンタル先でしっかりと選手として成長しなければならない。

また、レンタル移籍から浦和に戻って来たとしても、そこには厳しいポジション争いが待っている。横浜FCで今シーズンからプレーすることが決まった永田拓也選手は、草津に2年間レンタル移籍した後に、昨シーズン浦和に戻って来た。草津では64試合出場をしていたが、浦和のポジションの壁は厚くさいたまシティーカップのアーセナル戦と天皇杯の栃木戦のみの出場であった。永田拓也選手は「中学からお世話になったクラブで、地元だから浦和に思い入れはある。浦和でやることができれば一番だが、選手として試合に出ることが一番だと思い草津に行った。その中で成長して浦和に戻って来たが、厳しい状況が続いた。普段の練習で良い時と悪い時のムラがあった。ムラのある選手は使い辛いと思う。一度、頭の中を整理してやって来た。自分に足りないものを補い学ばせてくれた。また、自分の強さ、良さを浦和に戻って来て実感出来たし、自分のサッカー人生の中でプラスになった」と浦和を退団することが決まってから心境を話してくれた。そして「みんなが、浦和で出来る訳ではない。自分が活躍出来て、成長出来る場所でプレー出来れば良い」と永田拓也選手から笑みがこぼれた。

永田拓也選手が言った「みんなが、浦和で出来る訳ではない」と言う事実を残された選手も新加入する選手も浦和を去る選手もこの言葉の意味を感じとって欲しいと思った。浦和に来る人、去る人、それぞれの選手のフットボール人生はあるが、悔いだけは残さないで欲しい。そして、浦和の一員であること、一員だったこと、共に赤きPRIDEを持ってフットボール人生を歩んで行くはずだ。

追記
大変遅くなりましたが、昨シーズンもご愛読頂き有難うございました。どうぞ今シーズンも宜しくお願い致します。浦和にとって、今シーズンが輝く素敵なシーズンになりますように・・・。

Q.膝の靱帯について教えて下さい。

A.膝には、大きく分けて4つの靱帯があります。膝の内側にある太腿の骨と脛の骨を結ぶ内側側副靱帯(ないそくそくふくじんたい)と膝の外側にある大腿の骨と腓骨を結ぶ外側側副靱帯(がいそくそくふくじんたい)は、膝が内外にぐらつかないように膝を支えています。関節の中にある前十字靱帯と後十字靱帯があり、膝が前後にずれるたり捻じれないように膝を支えています。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科クリニック
整形外科・スポーツ整形・リュウマチ科・リハビリテーション
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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