浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「天高くやっこさん」

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

「前線のセンターバック」と異名をとる吉田監督のやっこ流のサッカーが今季見れるはずだ。

昨シーズンのレッズレディースは、ベテラン選手や主力が抜けた中で手塚貴子監督体制となり新たなチーム作りに取り組んで奮闘していたが、結果が伴わずなでしこリーグ2部降格の危機に陥った。

手塚監督はシーズン途中で体調不良で辞任し、神戸慎太郎コーチが監督代行として指揮を取り急場を凌いだ。そして、危機的状況を打開するために昨年9月12日「残留させることが一番大切!最低でも今の8位は必ずキープする。プラス、一つでも順位を上げて行きたい」と力強く話して吉田靖監督が就任した。

U18~U20日本代表の監督経験のある吉田監督は、若い世代の選手達が自信を失くすと歯止めが効かなくなり、ドンドンと負のスパイラルに陥ることを知っていた。

「自信を失くすと見えるものも見えなくなってしまう。もともとポテンシャルが高い選手が揃っている。3勝すれば、残留は大丈夫!」と優しい笑顔を見せながらレッズレディースの選手達の良さを生かして勝利を目指し、少しずつ自信を取り戻させた。

そして、リーグ戦1試合を残して残留が決まった伊賀FC戦後、吉田監督は「ホッとした」と嬉しそうに胸を撫で下ろし「大切なのは自信!若い選手達は不安定。でもやれるものは持っていた。ここからがスタート。もっとやらなきゃいけない。彼女たちなら出来る!」と話したのだ。

そもそも吉田監督は、浦和レッズの前身である三菱重工で俊足を生かしたFWとして活躍していたが、1992年に引退とともに浦和のコーチを務めた。一緒にプレーをしたことのある村松浩氏(元レッズレディース監督)は「やっこ(吉田監督のニックネーム)は、前線のセンターバックだよ!前からガンガンボールを追いかける守備をする。テクニックがそんなにある選手ではなかったが、とにかく運動量が多くて泥臭い選手だった」と吉田監督の選手時代を教えてくれた。

フットボールにおいてプレースタイルは、その選手の正確を映す鏡のようなものである。吉田監督は、普段は温和でいつも笑顔を絶やさず、ジャージ姿で、ジャージの上をしっかりとジャージの下に入れている実直なタイプだと思っていたが、村松氏の話を聞いて、どんな時でも諦めない、挫けない、闘将であることを知った。

昨シーズン吉田監督が率いてからは、リーグ戦5勝1分け2敗で最終的に6位の成績で終えた。残留争いに追われた昨シーズンとは違い、今シーズンはしっかりとした準備期間が吉田監督にはある。レッズレディースの練習初日に吉田監督は「目標は優勝を狙う」とニヤリと笑った。今シーズンからなでしこリーグは、ホーム&アウェーで闘い、6位以内が上位リーグとなり、下位リーグと分かれて闘うことになっている。

先ずは、上位リーグを目指しての闘いとなる。「パスのクオリティー、スピードを上げないと上位リーグには食い込めない。より攻撃的に、より積極的に前からチェーシングしてボールを奪う。走らないと出来ないし、ただ走るだけでなく考えて走る」と吉田監督は話し、初日の練習から選手達に実践させたのだ。選手達は、足を止めることなく走り続け、常に周りを見て視野を広げてボールを追いかけていた。

「前線のセンターバック」と異名をとる吉田監督のやっこ流で、前線からガンガンハイプレスをかけて、運動量豊富に泥臭く闘うレッズレディースが今シーズンは観られそうである。暦の上では大寒を過ぎたが、レッズレディースが練習を行なう夜のレッズランドは凍えるような寒さだ。凍てつく寒さの中、「動き出し早く!」「魂込めろ!」吉田監督の熱い声が響いていた。


Q.半月板が損傷するとどうなるのですか?

A.半月板が損傷すると膝の曲げ伸ばしの際に痛みやひっかかりを感じます。膝に水が溜まったり、膝が動かないロッキングと言う状態になり、痛くて歩けなくなります。半月板の損傷の状態にもよりますが、縫い合わせる縫合手術と損傷した部分を取り除く切除手術があります。半月板が無くても歩くことは出来ますし、サッカー選手でも半月板が無い選手もいます。人口半月板も在りますが、スポーツにはあまりお薦めできません。海外では、半月板の移植手術などがありますが、軟骨が身体に正嫡するのは中々難しいです。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科クリニック 整形外科・スポーツ整形・リュウマチ科・リハビリテーション http://www.kawakubo-clinic.jp/

 

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