浦和フットボール通信

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レッズでやれたことが幸せだった。これからは強化部スタッフとしてチームに貢献したい【河合貴子の大原なう】「山田暢久選手、現役引退会見」

今季より、河合貴子さんによる大原レポート『大原なう』がスタートします。大原練習場での選手たちの様子をリアルタイムにレポートして頂きます。

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浦和一筋20年の山田暢久選手が現役引退を表明した。29日、さいたま市内で行なわれた引退記者会見にスーツ姿で現れた山田暢久氏は、深々と頭を下げて「現役を引退するにあたり、家族、チームの仲間、サポーターにこの場をおかりしてお礼を申し上げたい。今後は、チームの強化部に席を置き仕事をしていきます。僕の出せる力を注いでチームに貢献したいと思う」と話した。 

「自分の中では、第一にどこのクラブでも良いから続行の気持ちがありました。他のチームからお誘いもありましたが、色々と考えてお断りをさせて頂きました。レッズで終わりたい気持ち、他のチームでやりたい気持ち・・・。凄く悩んだが、最終的には自分のために良いのかなぁと決断しました。自分の中では、割り切って決めさせてもらいました」と清々しい表情で引退を決断した胸中を口にした。

そして「選手を辞めると思うと凄くあっけなかった。この20年間、レッズでの歴史を共に歩んで来た。いろんなことがあった。その中で、Jリーグ優勝出来たことが一番印象深く残っている。自分の中でもプロとして20年間、現役でやってこれると思わなかった。やり残したことはない。20年間、レッズでやれたことが幸せ!」と爽やかな笑みがこぼれた。

今後のことについては「スカウト、育成の指導を勉強させてもらいながら、これから自分の道が見えてきたら良いと思う」と話し、強化部に席を置きながらまずは指導者のB級ライセンス取得を目指す。

ファン・サポーターに対しては「最終戦で思っていることを言わせてもらった。20年間プレーさせて貰い、熱い声援に感謝している。ここまで(決断が)のびのびになってしまい、心配をかけました。感謝しています」と思いを話した。

山道守彦強化本部長は「悩まれたようですが、一緒に浦和を良くしたい。サッカー選手としては素晴らしい選手だった。彼は賢いので上手く出来ると思う。これだけ選手としてやってきたので、粘りや信念を持っていると思う。指導者、強化部として必ずクラブを引っ張る人材だ」と山田氏がクラブスタッフになることを嬉しそうに話した。

現役引退を表明して第二の人生を歩み出した山田氏の引退記者会見は、澄み切った青空のように晴れやかであった。

 

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