浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「尖ったナイフ~李忠成選手」

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

浦和のヒーローになるために、切れ味鋭いステップワークで尖ったナイフのように広島のゴールを襲う。

「気持ちの選手なんでね!自分は、サッカーが天才的に上手くないし・・・。気持ちでここまでやって来た」と李忠成選手はそう言って爽やかな笑顔を見せた。

李選手が、浦和に移籍して来た時の記者会見で「やる、やらないではなく、やらなきゃいけない。誇りを持って、凄い覚悟で遣る。ピッチに入ったら、1秒からぶっ飛ばして行く!」と話した熱い言葉通り、練習中から沸々と湧き起こるゴールへの執念見たいなものが見えた。ゴールに向う研ぎ澄まされた感性を練習中から意識を高く持ち、まるで切れ味を鋭くするためにゴールを切り裂くナイフを研いでいるように思えた。

李選手に「ゴールに向う気持ちが尖ったナイフみたい」と声をかけると「それが無くなったら終わりですからね!うちらのポジションはね!特に俺はそうだし、それは絶対必要不可欠で、攻撃陣はなきゃいけないものだと思う。それが、結果に出て波に乗れば見ている人も楽しくなると思う」とゴールを決めた時のスタジアムの雰囲気を思い浮かべて嬉しそうに話し「生まれた時から負けず嫌いでした。普通の負けず嫌いの1000ぐらい負けず嫌いだ。それがゴールを獲って来る攻撃だと思う」と李選手は教えてくれた。

ゴールに向う前線の李選手は、ゴールを狙っても相手DFにブロックされたり、GKのファインセーブや、あと一歩届かなかったり、ゴールの枠を捉えることが出来なかったりと様々な経験を積んで来た。その度に、相手の凄さに打ちひしがれたり、自分自身の不甲斐なさに憤りを感じて来たのだろう。それでも生まれ持った元来からの負けず嫌いで「次こそはゴールを決める!」と練習に打ち込んで来たのだ。それは、浦和に移籍して来ても変わらないものであった。

ゴールに向かう気持ちは、かつて浦和に在籍していた「全てをゴールに叩き込む!」と燃えるようなエメルソン選手や「ゴールへのパス」と冷静に決める福田正博選手や持って生まれた身体能力を生かしてゴールに向かう岡野雅行選手とも違う。昨シーズンからワントップを務めて献身的に動きながら泥臭いゴールを決める興梠慎三選手とも違っていた。李選手は、浦和には、今までいなかったタイプのストライカーだ。李選手は「その試合のヒーローになりたいから、その試合を決めるゴールを決めたい。ゴールを獲ったら凄く嬉しいし、ゴールはサッカーの一番の醍醐味だと思う。点を獲らないと勝てないし、その1点を自分が獲って、その試合の一番目立つヒーローなれる唯一の手段がゴールだと思う。何が何でもゴールは獲りたい。毎試合々ゴールは獲りたい。特に決勝点!」と何事にも負けず嫌いだからこそ一番のヒーローになるために切れ味鋭い尖ったナイフの様にゴールに向かうのだ。

李選手が広島を離れて3年目になる。FC東京、広島、柏とお世話になったチームへの恩を李選手は忘れてはいない。

「広島、柏、東京のサポーターも、僕は大好きですよ。彼らがどう思っているかは、分からないが、僕は大好きなんでブーイングも愛だと思ってやります」と話し、次節浦和が対戦する広島のサポーターに自分が成長した姿を見せたい思いが込められていた。そして、李選手は「何よりも浦和レッズとして、ゴールと言う第一歩を広島で踏み出すことが出来れば、次のナビスコカップだったり、公式戦でもっともっと活躍出来ると思う」とホーム開幕の鳥栖戦で埼玉スタジアムデビューはしたもののゴールを決めて勝利を浦和に呼び込むことが出来なかった悔しさを秘めて身を引き締めて話した。だから、李選手のゴールへの激しい思いが練習を見ていてよりいっそう強く感じることが出来たのだ。

李選手は、浦和のヒーローになるために、切れ味鋭いステップワークで尖ったナイフのように広島のゴールを襲う。全身全霊籠めて、お世話になった人々への恩と浦和のために・・・。

Q.側副靱帯損傷の場合はどうでしょうか?

A.側副靱帯は関節の袋(関節包)の外にあります。関節包の外にある側副靱帯は、血液の流れも比較的良いので治り易いです。
損傷の度合いにもよりますが、保存的にギプスやサポーターで固定し治します。重度の場合は縫合手術を行います。やはり固定後のリハビリは重要となります。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科クリニック 整形外科・スポーツ整形・リュウマチ科・リハビリテーション http://www.kawakubo-clinic.jp/

 

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