浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「誇り高き浦和の戦士であれ」

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

「WE ARE REDS」このコールがもたらす意味を、浦和に関わる全ての人々が考える時なのだ。

拳を高らかに天に向かって突き上げて、他のチームを圧倒するゴール裏の赤い歌声は、誇り高き戦士であり、いつの時代もピッチの中で闘う選手の同志であった。選手を叱咤激励し、鼓舞し、共に喜びも、悲しみも分かち合って来た仲間であった。過去も未来もフットボールを愛し、浦和を愛する思いから生まれたこの絆は、普遍的なものである。

差別的と考えられる横断幕の掲出により、3月23日に無観客試合の制裁を受けた浦和であったが、これで全てが終わった訳ではない。ここからが、クラブ、ファン、サポーターを含めて、浦和の今後のありかたについて問われるところだと思う。前回のコラムでも記載したが、今回の一件で人それぞれ思い、考える所はあると思う。起きてしまったことを、嘆き悲しみ、怒ることよりも、起きてしまったことを真摯に受け止めて、二度とこのような事態に陥らないために、浦和を愛する全ての人々が、どうあるべきか?!どう行動すべきか?!が大切なことだ。クラブは、フェアで最後まで闘うプレースタイルを貫き、絆を大切にした快適なレッズワンダーランドを提供し、ファン・サポーターと共に安全なスタジアムづくりをコンセプトに誇りあふれるスタジアムとして『SPORTS FOR PEACE!プロジェクト』を打ち出した。

その一環として、ゴール裏中心部のサポーターと今後のあり方について、話し合いがもたれた。そして、ゴール裏中心部の11のクルヴァチームが、クラブ側に解散を申し出たのであった。今回の一件を含めて、過去の数々のトラブルの全てをゴール裏中心部のサポーターが起した訳ではないが、「過去のトラブル及び今回の事案について、当事者として責任を認識し、全員で解散を決めました。今後は、差別撲滅に向けた取り組みを含めて浦和レッズのために行動していきます」とクラブを通してコメントが発表された。今後、サポーターによるトラブルは、決して起きてはならないが、万が一起きてしまったことを考えると、浦和と言うクラブが消滅しかねない危機感を持ち、クラブと共に『SPORTS FOR PEACE!』の下で新たなゴール裏を作りあげていくための解散だと思えた。

解散に伴って浦和のゴール裏に、コールリーダーが不在となり、リズミカルな太鼓も無い状態となる。何か大切なピースが欠けてしまうように思う。だが、思いだして欲しい。そもそも、浦和レッズが発足した当時は、クルヴァと言う存在は無かった。クラブ側がお願いをしてゴール裏のサポーターが出来た訳では、決して無い。浦和のゴール裏のサポーターとして「CRAZY CALLS」を立ち上げたコールリーダー吉澤康一氏が、フットボールを愛し、浦和を愛する人々が、浦和を応援するならば、1人の声よりも2人、2人よりも3人が良いとスタジアムに訪れた見知らぬ同志に声を掛け合い、それに賛同して生まれたものであった。

応援は、強制するものでも、強要するものでもない。選手のプレーを見て、歓喜の歌声や叱咤激励や様々な思いが籠ったコールやチャントが生まれ、1人、2人と繋がって、それが大きな歌声になれば良いと思う。

クラブは再発防止策として、全てのカテゴリーに於いて、横断幕、ゲートフラッグ、旗類、装飾幕などの掲出を禁止した。そこまで遣る必要性があるのか?と正直、疑問が生じた。

なでしこリーグの開幕戦も控えている状況の中で、クラブとファン・サポーターの信頼関係が崩れていると思わざるを得ない。信頼関係が無い中で警備体制が強化され、人が人を監視する体制は、悲しみそのものである。ならば、浦和と言う大きな括りの中で、お互いの信頼関係を取り戻して行かなくてはならない。

今回、大切なピースは欠けてしまったが、ピッチで闘う選手のプレーで一喜一憂しながら、勝利を目指すサポーターの思いは決して消えることはない。選手達もピッチの中でプレーで見せて行く。浦和にやって来てまだ1年目の興梠慎三選手が「俺達はピッチの中でやるしかない!」と言った。ここからが、浦和の再スタートなのだ。失ったものの大きさを胸に刻んで、ひとりひとりが浦和の誇り高き戦士となって、一丸となり闘っていく。「WE ARE REDS」このコールがもたらす意味を、浦和に関わる全ての人々が考える時なのだ。

Q.大人の膝のスポーツ障害の一つ鵞足炎(がそくえん)について教えて下さい

A.運動すると筋肉が硬くなります。筋肉が硬くなると筋肉の伸び縮みが悪くなり、腱の付け根に負担が掛かります。ハムストリングの筋肉が、膝の内側に付く部分である鵞足(がそく)に炎症が起きてしまいます。鵞足炎になると膝の内側が腫れますし、症状が悪化すると膝の曲げ伸ばしが出来ず階段を下りる事も出来なくなります。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科クリニック 整形外科・スポーツ整形・リュウマチ科・リハビリテーション http://www.kawakubo-clinic.jp/

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