浦和フットボール通信

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「青木の古巣に対しての貴重な決勝にゴールスタンドが熱狂」ゴール裏からのレビュー ナビスコカップ第2戦vs大宮アルディージャ(2014/4/4)

nabiomiya

横断幕、フラッグの掲出禁止と、神戸戦に続き、コールリード、太鼓が不在となったナビスコカップの大宮戦。ホーム埼玉スタジアムでは初めての事態ということで、応援はどうなるのか、不安に思うサポーターも多かったのではないかと思う。

大宮とのさいたまダービーという位置づけとなる試合ではあったが、ダービーの意識というよりは、この試合を如何にサポートするか、ということに多くのサポーターは気を集中させていた。その気持ちは指定席のサポーターにも同じくあったようで、コールはメイン、バックスタンドにも広がっていた。

応援スタンスは、神戸戦の時と同様に、自然発生に起こるコールがスタンドに広がっていくというものだった。試合前は浦和のエースナンバー9番をつけてチームを引っ張る原口、無観客試合となった清水戦で、気持ちを前面に出してプレーをした関根に対して、活躍を期待するコールが入った。

リーグ戦からスタメンは大きく変わり、最終ラインには出場停止の槙野に代わり、濱田。左サイドにはプロ初スタメンの関根、右サイドは関口、ワントップには李忠成が入り、シャドーには興梠が入った。

スタメンを奪ってやろうという姿勢が、ピッチに立つ選手からは感じられ、積極的にプレーをする選手達に、自然発生コールが次々に起きた。関根は初スタメンにも物怖じせず、グイグイと左サイドでドリブル突破から、シュートを放ち、好プレーに関根コールが起きていた。16分には、完璧な崩しから、李忠成が浦和レッズ移籍後、初ゴールを決めて先制。大きな忠成コールが起きた。その後も良い流れで試合を進めるが、30分ゴール前でFKを与えると、橋本にFKを決められて同点。ゴール裏も浦和レッズコール、西川コールとちぐはぐな雰囲気を作り出してしまい、ゴールを守ることが出来なかった。1-1で前半を終了した。

後半に入っても試合を支配する浦和。途中交代で入った矢島慎也もこのチャンスを活かそうと積極的に仕掛けて、浦和の勢いを加速させた。そして78分には青木が投入されて、浦和のピッチに始めて立った。古巣の大宮スタンドからは大きなブーイングが起きるが、それをかき消すかのような大きな青木コールが起こった。
その後押しを受けて、試合終了間際の42分に、森脇の縦パスを李忠成がフリックで後ろにすらすと、抜け出た青木がGKの股を冷静に狙って逆転ゴール。

青木を中心にゴールに歓喜の表情で向かってくる選手達。サポーターもそれを大歓喜の中で迎え入れた。新しい形の中でのサポートでの初のホームゲーム、そしてダービー。この試合の勝利は大きな意味があった。その勝利を決めた青木の決勝ゴールは価値あるものだった。

平日のナビスコカップの試合ということもあり、2万人の中での試合ではあったが、充分に熱気のあるスタジアムとなった。6ヶ月ぶりとなる埼玉スタジアムでの「WE ARE DIAMONDS」がスタジアムに響き渡った。改めての、その歌詞を心に刻むことが出来た。決勝、埼玉スタジアムに向けても良い形での勝利を収めることが出来たのではないだろうか。

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