浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう番外編】新たなクラブの組織体制・人事の見直しは、浦和の未来に繋がる大切な窓口

「ファン・コミュニティ・プロジェクトチーム」を新たに立ち上げて、ファン・サポーターとのコミュニケーション機能を強化する

浦和は、鳥栖戦での差別的と見られる事案が発生したことを真摯に受け止め、安全で快適なスタジアムづくりに向けて、セキュリティー(安全)とコミュニケーションを積極的に推進することを目的に、クラブ内の組織体制と人事の見直しを明らかにした。

今まで運営部が担ってきたファン・サポーターとのコミュニケーション機能を、堀取締役をトップに置いた「ファン・コミュニティ・プロジェクトチーム」を立ち上げて、そこに移管することとした。

「ファン・コミュニティ・プロジェクトチーム」は、ファン・サポーターとコミュニケーションを図り、絆を深めて行くことを喫緊の課題とし、快適なスタジアムづくりに向けて、円滑なコミュニケーションに取り組んで行く。

現在、規制されているリーディングアイテム、旗や横断幕の今後の対応や、ゴール裏を含めた観客席の棲み分けなどをファン・サポーターと話し合いながら「安全を確保する」ことをベースに置いて、スタジアムを訪れた方々が「楽しく、快適で熱狂的なスタジアム」へと一緒につくりあげていくこととなる。

また、「運営部」は、試合運営とスタジアムに関わるセキュリティ管理に重点を置いた「競技運営部」と改め、責任者を新任することとした。

これにより、かつての「運営部」は、「競技運営部」と「ファン・コミュニティ・プロジェクトチーム」に分かれて5月1日付けで、新たな体制で臨むこととなった。

更に、今後のクラブ発展に繋げるために、部署や職位にとらわれることなく、クラブ全部門から公募して、現在16名で「クロス・ファンクショナル」なプロジェクトを立ち上げた。「企業風土」や「社員の意識」や「業務プロセス」など議論を重ねてクラブ全体の機能を強化していくとみられる。

「ファン・コミュニティ・プロジェクトチーム」の立ち上げによって、ファン・サポーターに向けてクラブの窓口は大きく開かれた。単なる組織改革で終わることの無いように、ファン・サポーター側もこの窓口を利用して、クラブ側と意見交換をしながら世界に誇れる浦和をつくりあげて欲しい。

鳥栖戦の出来事から浦和を愛する誰もが、傷つき、心の奥に十字架を背負っているように感じる。だから、二度と哀しいことが起きないためにも、しっかりとクラブとファン・サポーターがコミュニケーションをお互いが取り合い、前に進んで行くために「ファン・コミュニティ・プロジェクトチーム」を大いに活用して欲しいと願う。この窓口は、浦和の未来に繋がる大切な窓口である。

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