浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】横浜戦に向けて秘策を試す<宇賀神、平川、永田、原口コメントあり>(2014/4/28)

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横浜FM戦、中2日で過密日程の上、槙野選手不在で、初めてボトムチェンジを試す

アディショナルタイムに勝ち越しゴールを決められて、柏に劇的な敗戦を喫してから、中2日で横浜FM戦を迎える。

ゴールデンウィーク中の過密日程で、選手の疲労を考慮すると右太腿裏の軽い肉離れで離脱した槙野智章選手の復帰が待たれるが、槙野選手は別メニューで調整。29日にホーム埼玉スタジアムで行なわれる横浜FM戦にむけて、28日の練習では初めてのボトムチェンジを試した。

いつもの浦和なら、阿部勇樹選手がDFラインに下がり攻撃の組み立てをする所を、宇賀神友弥選手がDFラインに入り、原口元気選手が左のワイドに張るボトムチェンジでハーフコートのミニゲームを取り組んだ。

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ビブ組はGK西川、DF永田、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、平川、原口、興梠、FW李。ビブなし組はGK加藤、山岸、DF関根、濱田、坪井、梅崎、MF鈴木、青木、関口、山田、矢島、FW阪野。

ビブなし組は横浜FMを意識して4-2-3-1の布陣であった。ビブ組は、ボトムチェンジをしたため、攻撃に移る際に少し戸惑うシーンも見られたが、守備のところでは、平川忠亮選手も下がり5DFラインを形成。ボランチ2枚で中盤を締める形であった。原口選手がワイドに張ることで、ボランチの柏木陽介選手がシャドーの位置に顔を出したり、興梠慎三選手が李忠成選手とツートップを組むような形やワイドの原口選手が中にドリブルで切れ込むシーンなど多彩な動きが見られた。

練習後、ミシャ監督は選手達をピッチに集め約20分間の青空ミーティングを行ない、選手達に共通意識を持たした。

練習後の会見でミシャ監督は、ボトムチェンジについての狙いを聞かれると「狙いでやれとは、言った覚えが無い。なぜこうなったか、分からないが、通訳が間違えたらしい」と苦笑いしながら惚けた。

宇賀神「元気が良い状態で仕掛けられるように」

DFラインに入って攻撃の組み立てをした宇賀神選手は「若干センターバックでストッパー的役目だった。いままで以上に、丁寧にプレーをすることを心掛けた。攻撃の時のポジションが変わったが、守備面ではいつもと一緒。試合の流れを読んで、攻撃のスイッチを入れる。元気が(原口)良い状態で仕掛けられるように、そこまでの組み立てを大事にしたい。元気が、ワイドに張った時、元気の頑張りが必要だ」と原口選手に発破をかけた。

平川「斉藤学には好きにさせない」

前節の柏戦を回避して横浜FM戦にむけてコンディションを合わせた平川選手は「僕が、疲れている選手を運動量で助けたい。(ボトムチェンジについて)DFラインに落ちて受ける人、タイミングが違うけど、基本は一緒。新しい動きの確認をした。マリノスは、決定的な仕事が出来る選手がいる。FKの精度も高いし、高さもある。斉藤学は、中にカットインもするし、縦もある。止め辛い選手だが、チーム全体で、早いアプローチで寄せて、好きにさせない」と話した。

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永田「攻守に渡りチームを支える」

左のストッパーでプレーした永田充選手は「与えられたポジションでやるしかない。攻撃は、対角線に蹴る狙いで、目線で切ったり、身体の向きでばれないようにしたいし、対角線と思わせてダイレクトで縦にもいける。守備は、スライドと誰がボールに行くのかをはっきりさせて、2列目の選手を捕まえる!運動量を上げれば、質で勝てる」とDFラインから攻守に渡りチームを支えたい。

槙野選手不在で、後ろからの推進力を欠く浦和にとって、初めて練習で試したボトムチェンジが新たなオプションとなるのか?29日、ホーム埼玉スタジアムで16時キックオフとなる横浜FM戦で明らかになる。

タカネェの今日のイチオシ!

やっぱり原口元気選手!ボトムチェンジで左のワイドに張ったポジションを取った原口選手はボトムチェンジを尋ねると「気の性だと思う。見間違えじゃない?」と笑いながら「まぁ~ひとつのオプションなんでね!サイドは1対1の場面が多く、中を固められて打開出来ない時に(ドリブルで)変化が付けられる。もっと、自分で行ける(ドリブルで)時と仲間を使う時を明確にイメージして試合に臨む。学君(斉藤学)は驚異的な選手。マリノスの攻撃の変化を付けられる。どちらが、チームに貢献して勝利に導けるかだ。昨年、マリノスに2敗しているから勝たないとね」と話した。横浜FMの中澤選手と栗原選手のセンターバックは固い。単なるクロスでは、はじき返される可能性が高い。ボトムチェンジを行なった時の、原口選手によるドリブルで縦や中に切れ込みを使い分けるだけでなく、パスの選択など攻撃のリズムの変化が楽しみである。

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