浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】ワールドカップメンバーに呼ばれた者、呼ばれなかった者。それぞれの想い<西川・槙野・直輝コメントあり>(2014/5/13)

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連戦を終えて、オフ明けのフィジカル練習

ブラジルW杯日本代表メンバー発表が行なわれた翌日の5月13日、昨夜から降り続いた雨は練習が始まる頃に止み、少し蒸し熱い中で通称「崎トレ」と言われるフィジカルトレーニングが行なわれた。

フットサルコートでは、バランスボールなどを使った体幹が行なわれ、ピッチではステップワークなど動きを中心としたフィジカルトレーニングとなった。20分ほど、ボールを使ったパス、浮球を受けてドリブルなど基礎トレーニングをし、ラストはシャトルランニングで締めくくった。「一番きつい」と選手たちがいうシャトルランニングで、1位でゴールした関根貴大選手は「最初の1往復、2往復をどれだけ上げられるかですよ」と笑い逃げ切りダッシュ力を見せつけていた。ちなみに2位は濱田水輝選手、3位は鈴木啓太選手。足の遅い柏木陽介選手は、ラストの頑張りを見せてビリにならずに大奮闘。不名誉なワースト1位となった森脇良太選手は、かなり辛そうであった。

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西川「セレッソ戦でもシャットアウトして、ワールドカップに向けて気持ち良く送ってもらいたい」

練習後、ブラジルW杯日本代表メンバーに選出された西川周作選手は「土田コーチから、『出無かったら(試合に出場しなかったら)帰って来るな!俺がブラジルに行く!』と言われました。スタートラインにやっと立ったので、これからが大事。ポジティブなところを武器に、長所であるビルドアップとフィードを世界で試したい」と話した。

そして「槙野も原口も切り替えている感じだった。自分も4年前に同じ経験をした。あいつ(原口選手)の性格上、自然な感じでいつも通りの僕でいじりたい。次の試合にみんなでぶつけて行ければ良い。次のセレッソ戦がどれだけ大事か?!自分自身にプレッシャーをかけてやろうと思っている。4試合、無失点で出来ているのは、走り勝って我慢し続けている結果なんで、次もシャットアウトして、トップに立って最少失点をキープしたい。レッズのサポーター達に気持ち良く送ってもらえるように、ピッチの上で良いプレーをしたい」とチームメイトを気遣いながら、今週末C大阪戦に向けて気持ちを切り替えた。

槙野「代表落選を力に変えてやっていく」

代表メンバーに選出されなかった槙野智章選手は「残念です。(代表に)入る、入らないはあるが、サッカー人生が終わった訳ではない。大事なのは、この悔しさをバネにして、次に生かさないといけない。23人に入らなかった以外の選手達がピッチで表現して、間違っているぞ~とプレーで見せないと・・・。選ばれても良い選手が浦和にいると思うし、周ちゃんにはしっかり頑張ってもらいたい。一番、僕達がやらなきゃいけないことは、Jリーグで浦和が、勝つために力を注ぎ込むことが大事。4年前も、同じ状況で入らず。サポートメンバーだったが、その時からブラジルを見据えて4年間やって来た。年齢は重なって意識の変化はある。しっかり受け止めて、これからのチームに対する意識だったり、プレーを見せていかないといけない。サポーターのみなさんは、見ていると思う。W杯は夢ですが、夢で終わらせたくない。まだまだ僕も27歳。今大会も全てが終わった訳ではない。4年後もある。続けることだ。4年前もギリギリのところで落ちた。中途半端で入るより、落ちた悔しさでこの4年間、頑張って来れた。落ちたことを力に変えて行かないといけない。元気(原口選手)もそうですが、まだまだ若いしやらなきゃいけないことがある。自分にとって、その経験がプラスになる」と話した。

練習中は、真剣な表情を浮かべ取り組んでいた原口元気選手は「今日は・・・」と一言だけ残し、まだ気持ちの切り替えが出来ないでいるかのように報道陣を避けた。

浦和からブラジルW杯日本代表に選出されたのは、西川選手ただ一人だけ。代表メンバーには、代表というプライドがある。だが、選出されなかった選手たちにもプライドがある。悔しさをバネにピッチで意地を見せる。やっと過酷な5連戦をチーム一丸となり乗り向える次節、セレッソ大阪戦にむけてしっかりと準備をしていきたい。

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タカネェの今日のイチオシ!

長期離脱を経験した山田直輝選手は、他の選手たちとはやはり動きの質が違っていた。山田選手は「しっかりやる!ただ単にこなしているだけの人も多い。(フットサルコートの筋肉系のトレーニング)腹筋に常に力を入れている。シャトルランニングは、1分半の走りで乳酸値と心拍機能だが、一番きつい」と話した。長期離脱をした時、山田選手はブラジルW杯を目標にリハビリに励んでいた「あの時、まさか前十字やるとは思っていなかった。正直、ロシアもあるんで、そこをまた目指して行く。南アフリカW杯から4年間は、早かった。あっという間なので、1日も無駄に出来ない」と次なる目標を定めた。そして小学校の時から一緒にやっているメンバーが入った。(斉藤学選手など)夢の舞台でないと感じた。今回のブラジルW杯を応援する」と話した。4年後のロシアW杯メンバーに山田選手の名前があることを期待して、今日のイチオシは山田直輝選手!!

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