浦和フットボール通信

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「苦しみながらも勝負強さをみせての勝ち点3」ナビスコカップグループB 第5節 vsアルビレックス新潟 ゴール裏からの試合レビュー(2014/5/26)

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先週末、浦和レッズは、ワールドカップでのリーグ中断最後の試合でセレッソ大阪に勝利して、首位に立った。ワールドカップまで、ナビスコ予選突破に向けた3試合が残されている。土曜日は、敵地・ビックスワンにてアルビレックス新潟戦が行われた。

関越自動車道を車で走らせて4時間弱、敵地・新潟に到着した。カップ戦の試合となると、リーグ戦に比べるとサポーターも数も多少少なくなる。リーグ戦ではスタジアムを囲むように待機列が出来るが、列もそこそこで開門から30分も経たずして全ての入場が終わっていた。しかし少ないとは言え、浦和から訪れた2,000人のレッズサポーターがアウェイスタンドの一角を埋めて、後押しをした。

ワールドカップメンバーに選ばれた西川に代わり、ゴールマウスを守るのは加藤順大。キックオフ前のウォーミングアップでピッチに現れると、「ノブヒロ!」の大声援が起き、それに加藤は、胸に手を当てて応えていた。ユース出身、サポーターの気持ちを汲み取ることがうまい加藤だけに、この試合を頼むぞというサポーターの気持ちがヒシヒシ伝わっている様子が、この仕草から見て取れた。また古巣、田中達也の選手紹介では、レッズサポーター側からも拍手が起きていた。

25日に、ブンデスリーグ・ヘルタベルリンへの移籍が発表された、原口はベンチスタート。李をワントップに、興梠、柏木のシャドー。ボランチに阿部、青木が入り、その他はいつもの布陣が並んだ。原口移籍後もこの形がベストになっていくのではないかと思う。

試合は、リーグ戦でも好調さを見せる新潟が、豊富な運動量を武器にハイプレッシャーをかけて主導権を握る展開になった。それでも穴を見つけようと、レッズはボールを繋ぐ。決定機こそ作れないが、この状況下でも落ち着いてボールが回せるようになったのは3年目の成果でもある。しかし、前線のトライアングルでボールが収まらないとチャンスを作ることが出来ない。この3人をガッチリと抑えられた時に、3列目のボランチが上がってくるのか、4列目の攻撃参加なのか、今後も工夫が必要になってくる。

新潟も中盤でのプレッシャーが激しく主導権は握るが、アタッキングサードに入った時の精度が低く、ゴール前での怖さを感じることはなかった。

後半も膠着した時間が続き、スコアレスドローで試合が終わるかと思われた、終了間際に諦めずにゴールに向かう姿勢をみせたレッズに、サッカーの神様は微笑んだ。87分に、右サイドの関口のクロスが相手のDFに当たり、そのボールがGKを越えてゴールに吸い込まれた。そのまま試合は終了。レッズは公式戦6試合連続の完封勝利となった。
試合後に挨拶に来る選手たちもほっとした表情。中でも試合を通して、落ち着いたプレーをみせて完封勝利に貢献した、GK加藤は一番嬉しそうな表情をしており、彼のチャントが歌われる中で、何度もサポーターに感謝の気持ちを示していた。

ナビスコカップ予選グループBの順位も2位となり、予選突破に向けての足がかりとなる勝利となった。予選グループBの順位は、1位甲府(10)2位浦和(9)3位柏(8)4位名古屋(7)5位新潟(7)6位大宮(1)7位徳島(0)。2位以内で予選突破。次節、浦和は敵地で、現在、Bグループ首位の甲府と対戦する。

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