浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】マルシオが久しぶりにピッチに戻ってきた<阪野、坪井、直輝、マルシオコメントあり>(2014/8/3)

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猛暑の中、青山学院大学との練習試合

杉浦コーチの時計の温度計が39℃を指していた。一日の中で一番暑い時間帯に、青山学院大学と練習試合が行われた。青山学院大学の福永泰コーチは「昨日まで、前期のテストだったから、学生たちは少し可哀そうだったかなぁ・・・。でも、めったに出来る相手じゃないしね」と笑みが零れた。試合は、暑さを考慮して給水タイムを取り入れながら、40分ハーフで行なわれた。

出場メンバーは、GK加藤(HT岩舘) DF濱田 永田 坪井 関根(HT31番練習生)青木(HT27番ユース斉藤)関口 矢島 李(68分マルシオ・リシャルデス) FW阪野(68分李)であった。

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試合は、立ち上がりから浦和はペースを握り、開始早々3分、関根貴大選手のクロスを阪野豊史選手が豪快に頭で合わせて先制すると、7分関根選手のクロスを李忠成選手がペナルティーエリア中央の阪野選手が折り返し、阪野選手が冷静に走り込んで来た矢島慎也選手に落とし流れる様なパスワークで2点目が生まれた。そして今度は、関口訓充選手のクロスを矢島選手が合わせて3点目。26分には、カウンターから阪野選手が持ち込みシュートが決まり4点目。怒涛の浦和の攻撃は止まらず、34分にはハットトリックとなる阪野選手のゴールが決まり、5-0で前半を折り返した。

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青山学院大学は、4-2-3-1のシステムから、前半の反省点を生かして、浦和のシャドーにボールが入らないようにシステムを変えて5バックで守って来た。後半は、全体的に運動量が落ち、青山学院大学にボールを支配される時間が在ったが、焦らずにじっくりと構えて、上手くゲームコントロールしていた。57分には、ペナルティーエリア内で、阪野選手が粘って倒れながらも山田直輝選手へとパスを出すと、山田選手は、相手GKやDFを軽やかなボールタッチで交して、無人のゴールへと流し込んだ。

68分には、阪野選手に代わりマルシオ・リシャルデス選手が、約9カ月ぶりとなる対外試合のピッチに入った。練習場に訪れたファン・サポーターだけでなく、チームメートからも拍手が巻き起こる嬉しい復帰戦となった。試合は、6-0と快勝した。

阪野「高いレベルで、どれだけ出来るか」

ハットトリックを決めた阪野選手は「中盤が余裕を持って出来ていたので、自分は生きやすい展開だった。撃ったシュートは全部入りました」と照れながら話していたが「対戦相手のレベルが上がった時に、どれだけ出来るか?だと思う。この1試合が良くてもダメ!前線からプレッシャーに行ったり、戻ったり、全力でどれだけ出来るかが大切だった。最後までやりたかった」とハットトリックに浮かれることなく、残り12分でマルシオ・リシャルデス選手と交代したことを残念がっていた。

坪井「35歳!頑張ります!!」

守備面はもちろんであるが、DFラインから積極的に攻撃参加していた坪井慶介選手は「久しぶりの試合だった。暑い中で、集中してやるのは苦手ではない。後半は、向こうの展開になってしまったが、プレスに行く、行かないがはっきりしていた。相手のカウンターもしっかりと守れていた。攻守の切り替えで、遅れてでも戻る姿勢が出ていて、最後は0(無失点)でいけた。攻撃参加は、ミシャのサッカーでやって行くのは当然!35歳!頑張ります!!」と滴り落ちる汗を拭いながら気合を入れていた。

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直輝「もっと集中力を高めていきたい」

攻撃の起点になっていた山田直輝選手は「暑い中、みんなで話して、前半にゴールを一杯獲って、後半はゆっくりしながら0(ゼロ)で行こうと言っていた」とゲームプラン通りに試合が運べたことに手応えを感じていた。「自分的には、得点に絡められるようにと思っていた僕の持ち味である中盤でボールを触ってゴール前に侵入することも出来た。簡単なミスもまだ多い。そこは、集中力を高めていきたい」と身を引き締めた。

暑い時間帯の練習試合であったが、それぞれが自分の課題と向き合いながら、チームとして同じイマジネーションを持ちながら闘うことが出来た試合であった。

今日のイチオシ!「マルシオ・リシャルデス」

12分間だけであったが、ピッチに立ったマルシオ・リシャルデス選手!!ブラジルでの手術、長期にわたるリハビリ生活を得て、6月の中断期間中に浦和に戻ってリハビリをこなしていた。先週は、別メニューながらFKの練習をしたり、走り込みをしたり、少しずつであるが復帰の兆しが見えていた。そのマルシオ・リシャルデス選手が、対外試合に出場したと言うことは、大きな前進である。2~3日前からドクターと練習試合の出場について話していたそうだ。

嬉しさを噛みしめながらマルシオ・リシャルデス選手は「本当に楽しいです!自分でも信じられないぐらい嬉しいです。動き出し、フィジカルの確認が出来た。最初は、恐れながらやっていた。ピッチにたった瞬間、気をつけないといけない要素を忘れて行き、馴染みのある試合勘が自分の中で出て来た。楽しくなった。しっかりと動けたこと、良い時間を感じている」と話した。完全復帰までは、まだ時間がかかりそうであるが、仲間と一緒に試合が出来る喜びを感じていた。

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