浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】優勝戦線を闘うために勝ち星が必須の広島戦<李、青木、梅崎、啓太、ミシャ監督コメントあり>(2014/8/15)

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我慢強く、そしてアグレッシブに広島戦に挑む

少し涼しくなった午後4時から、16日に開催されるサンフレッチェ広島戦に向けて試合前日練習が行われた。アップが終わった後、恒例のハーフコートでのミニゲームが始まる前に、広島を想定して、相手のボランチが一枚DFラインに入ってからの攻撃の組み立てに対して、ボランチ1枚がプレスを掛けにいき嵌めこむ守備の確認を行った。

通常であれば、相手DFラインに対して、前線3枚で嵌めこんで行く守備であるが、ビブ組の鈴木啓太選手が積極的にプレスをかけに行き、鈴木選手とボランチを組む青木拓矢選手が中央でバランスを保つポジショニングが印象的だった。

イエローカードの累積で出場停止となった那須大亮選手のポジションには、阿部勇樹選手が起用された。平川忠亮選手だけが、コンディション調整のために、ミニゲームは不参加となり早めにロッカールームへと引き上げた。

ミニゲームは、ビブ組にGK西川、DF槙野、阿部、森脇、MF宇賀神、鈴木、青木、梅崎(関根)、李(梅崎)、柏木、FW興梠。ビブなし組はGK加藤・岩舘、DF濱田、永田、 坪井、MF関根(李)、那須、山田、関口、マルシオ、矢島、FW阪野とわかれ、15分×2本行なわれた。

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李「調子も上がってきた」

2本目に関根貴大選手に代わり、ビブなし組みに入った李忠成選手は、那須選手からのロングボールを受けたマルシオ・リシャルデス選手の折り返しに、ディフェンダーと競り合いながらもゴールを決めたり、高い位置でボールを奪ったあとに、西川周作選手の動きを見てループを狙ったりとハットトリックを決めて好調さをアピールしていた。練習後、李選手は「だいぶ、調子も上がって来た。暑さにもなれた。自分たちのプレーが出来れば負ける訳がない。ここ3試合、勝ちがない。ホームなので勝ってプレッシャーを吹き飛ばしたい。優勝を狙うためには、大きな一番だ。チームの総力戦になる」と意気込んだ。

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青木「臨機応変に対応したい」

青木拓矢は「広島はしっかりと守備ブロックを退いて来て、ボールを奪ってから上手い。速攻とポゼッションを使い分けてくる。ボールを出させないように前線から守備をしたい。啓太さん(鈴木選手)が行くか、僕が行くか臨機応変に対応したい。リスクマネージメントとファーストアプローチを強くする」と話し、大宮時代のチームメイトの石原直輝について「今までの広島にはいないタイプ。ちょっと広島の中では変わっている。身体能力が高く、身体の使い方が上手い」と話した。

梅崎「優勝戦線を闘うためには勝ち星が必須」

梅崎司選手は「3試合、勝てて無い。優勝戦線を闘って行くには、勝ち星は必須!ここまで振り返ると良い試合は、前線からのプレスが嵌っている。広島は、マークがはっきりするし、分かりやすい。後手を踏んで、遅れると上手く外されてしまい侵入を(バイタルエリアへ)させてしまう。前から行こうとして中盤にスペースを空けてしまうことにもなる。チーム全体で、しっかりと判断をしていく。広島の守備は、しっかりとブロックを作ってくるから、無理に縦パスをうち込んで、カウンターは避けたい。近い距離で縦パスを意識して、もっとゴールに直結するプレーを大切にしたい」とコンパクトに攻守ともにやって行く構えをみせた。

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ミシャ監督「アグレッシブに闘う」

ミシャ監督は「非常に我々としては、我慢を要するゲームである。広島は、全体に退いてコンパクトに守備をして、我々のミスを誘ってカウンターをしかけてくる。我々は、我慢して、そしてボールを奪ったらアグレッシブに闘う」と勝利を目指す。

広島戦には、日本代表のアギーレ新監督も視察に訪れるが、まずはチームプレーがあっての代表である。アギーレ新監督が視察に来ようが、チーム一丸となって広島戦の勝利を目指す。広島に勝って、悪い流れを断ち切りたい。

今日のイチオシ「鈴木啓太」

ボランチの位置から、積極的に前へとプレスをかけ、ボールを奪うとショートカウンターを狙っていた鈴木啓太選手。鈴木選手は「勝つイメージを持って試合に臨みたい!」とはっきりとした口調で話し「我慢することと相手に隙を与えないことが、勝敗のポイントだ。特に、広島は攻撃のスキルが高い。1対1の局面が多くなるし、相手チームより、0.1秒、1㎝早く走る。その差を出せば、浦和の選手のクオリティは、広島の選手のクオリティを上回れる。ハードワークも大事!」と中盤の位置で広島の攻撃の芽を摘み、攻撃に転じる覚悟をしていた。働き蜂のように、ピッチで鈴木選手は走り廻る。

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