浦和フットボール通信

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「浦和の男ならプレーで声援を勝ち取れ」 天皇杯vsザスパクサツ群馬 ゴール裏からの試合レビュー(2014/8/21)

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8月も下旬になってもうだる暑さが続いている。スタジアムも西日が強烈にスタンドを照らしていた。試合が始まる頃も蒸し暑さが残っていた。その中で、天皇杯3回戦は、ザスパクサツ群馬を浦和駒場スタジアムに迎え入れての一戦となった。おそらく今季最後になるであろう、駒場での試合をなんとしても勝利で終えたいところだった。

スタメンは、連戦を考慮してからか、リーグ戦からGK西川以外のメンバーを変えて挑む形となった。GK西川、DF濱田、永田、坪井、MF青木、那須、関根、関口、矢島、山田、FW李。2シャドーは浦和出身の山田直輝、矢島慎也のコンビを組み、期待を高鳴らせた。

前半は、メンバーが変わりながらもうまくコントロールしているようにも見えた。しかし、「少しでも0-0の時間を長くすることを考えながらも、ズルズルと引くのでなく、ラインをある程度保ちながらコンパクトに守ること、それにプラスして、本音を言えば、前半は時間を使いたかった。」と敵将・秋葉監督がコメント通り、群馬の狙い通りに、前半はうまく時間を使わせられながら試合を進めていたのかもしれない。

それでも李、直輝のコンビネーションで仕掛けると、ペナルティエリアで李が倒されて、PKを獲得。李がそのままPKを決めて先制をすることが出来た。前半は1点をリードして折り返した。

後半もお互いボールを動かしながらチャンスを窺った。先に勝負をかけたのは群馬。13分に青木、ダニエルロビーニョと攻撃の駒を投入してきた。この起用がずばり当たり、69分に青木、81分にダニエルロビーニョが決めて群馬が逆転をした。前半凌いで、後半勝負という群馬の作戦にまんまとはまってしまった形となった。

J2を相手に2年連続で3回戦負け。勝負においても群馬が一枚上手だったという情けない試合だった。もはやJ1、J2のレベルの差もさほどない中でメンバーを落とせば大会を捨てることに繋がるということが、この2年間でよく分かったのではないだろうか。

試合終了後には選手達にもサポーターから厳しい声が飛んだ。チャンスが与えられて、ほとんどアピールをすることなく終わった選手達。チャンスを生かして這い上がろうという野心をもった選手がこの試合では見受けられなかった。「自分たちはチャンスが与えられないんだ」と嘆くのではなく「チャンスが与えられないようにしているのは自分たちである」ということをしっかり理解をした方が良い。下のカテゴリーの選手の方が、しっかりと走り、相手を打ち負かそうという気持ちが強く、それに負けてしまっているのでは、あまりにも情けさすぎる。
週末のFC東京戦に向けて戦力を温存して臨んだレッズ。ほとんどメンバーを落とさずに勝ち上がったFC東京に対して、負けるようなことがあれば、なんのための天皇杯だったのかが本当に分からなくなってしまう。チームもクラブもこの敗戦を真摯に受け止めなければいけない。浦和のエンブレムを付けている選手が、気持ちで打ち負かされているなんて、到底受け入れられない事実だ。

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