浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】ナビスコ準々決勝広島戦を「我慢強く闘う!」<永田、宇賀神、関口、李、加藤、ミシャ監督コメントあり>(2014/9/2)

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ナビスコカップ決勝トーナメント初戦、アウェー広島へ

天高く秋の気配が漂う9月2日。夏の終わりを惜しむ蝉しぐれの中、午前9時から練習が始まった。

アップ後、平川忠亮選手は直ぐにロッカーへと引き上げ、コンディション調整へと向った。ハーフコートでのミニゲームでは、連戦を考慮し広島戦に向けてスタメンを5選手入れ代えて行なわれた。ビブ組はGK加藤、DF槙野、永田、森脇、MF宇賀神、阿部(鈴木)、青木、関口、李(興梠)、柏木、FW興梠(李)。ビブなし組はGK岩舘、DF濱田、那須、坪井、MF関根、山田、鈴木(阿部)、梅崎、マルシオ・リシャルデス、矢島、FW阪野となった。

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ビブ組は、ボールをポゼッションしながら、大きなサイドチェンジやDFラインから斜めにボールを入れたり、相手のDFラインの裏をつくロングボールを狙ったチャレンジが見えた。阿部勇樹選手が、ビブなし組みに入ると中盤での組み立てが良くなり、ビブ組みが苦戦を強いられるシーンが見えたが、加藤順大選手の好セーブも見られ集中した練習が行われていた。

永田「攻守において集中してのぞみたい」

ビブ組でDFラインを統率していた永田充選手は「自分にとっては、最近やったばかりの相手。相手のやり方は、分かっている。うちに負けているから、戦術を変えてくる可能性もあるが、DFラインを高くコンパクトにして、前線でインターセプトを狙いそのあとの繋げる攻撃が重要。無理に縦パスを打ち込めないから、相手の隙をつく。セットプレーは、大事になってくる。攻守において集中してのぞみたい。連戦があるから、こういう時に力を発揮したい」と身を引き締めて話した。

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宇賀神「アウェイゴールを強く意識してやりたい」

宇賀神友弥選手は「広島戦は、どんな相手よりも我慢が必要。広島が前に出て来ないと、自分たちがテンポアップ出来ないが、じれないでパスを回す。逆サイドやシャドーへの斜めのパスが有効だ。どれだけ、メッセージ性のあるパスが出せるかだと思う。斜めのパスは、森脇君は、良く出来ている。森脇君は、良く見えている。そこだけは、見習いたい。「そこだけですよ!」と笑いながら「そこだけ」を強調して森脇良太選手から斜めに逆サイドの自分を狙ってくるロングボールを褒めた。そして「この前の広島戦では、攻守においてメリハリをつけてプレーでき、上手い試合運びが出来ていた。決勝トーナメント勝ち上がるためには、アウェイゴールを強く意識してやりたい。連戦の中で、集中力を切らさないでやる」と左サイドから根気よく攻撃を仕掛ける。

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関口「決勝の舞台の埼スタで、初めてのタイトルを獲る」

右サイドを任された関口訓充選手は「広島とはミラーゲームになるので、個人のところで負けないように球際と運動量で勝っていけば、浦和のペースになると思う。昨年、決勝で負けて相手が優勝カップを掲げている姿を見て、悔しかった。一生忘れない。決勝の舞台が、埼スタなので、何としてでも勝ち上がり、今年初めてのタイトルを獲る」と闘う気持ちを前面に出して挑む。

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李「疲れてきたら絶対に隙が生まれる」

李忠成選手は「チャンスはあると思う。しっかりと結果を出して、アウェイゴールを決めてホームに帰ってきたい。自分が、アウェイゴールを決めてチームを楽にしたい。何にしても勝つのが大前提だが、0-0より3-3が良い。ホームだろうが、広島は退いてくるだろうから、焦らずにボールを回して、広島が疲れてきたら絶対に隙が生まれる」と虎視眈々とアウェイゴールを狙う。

ミシャ監督「ファイナルの埼スタに駒を進める」

ペトロビッチ監督は「広島は、Jリーグの中で我慢が出来るチームだ。我々も我慢をする必要がある。アウェーでは、我慢しながら失点をしないで良い形で闘えれば、ホームの埼スタでアドバンテージになる。ファイナルは、埼スタだ。我々は、埼スタをホームとしているチームだ。決勝に駒を進めるために、勝ちとっていかないといけない」と我慢強く闘いながら勝利を目指す構えを見せた。

ナビスコカップ決勝トーナメントを勝ち上がるために、アウェーの広島で焦れずに我慢強く闘いながら、アウェイゴールと勝ち点3を手に入れて、9月7日に行われるホームでの広島戦を優位に立ちたい。約1時間の練習を終えて、選手たち全員に「我慢強く闘う!」共通意識が見えた。

今日のイチオシ!「加藤順大」

いつでも試合に出場出来る準備を怠らずにやって来た加藤順大選手。加藤選手は、日本代表合宿に西川周作選手が呼ばれて気合が入っている。6月1日に行われたナビスコカップ予選名古屋戦以来ゴールを守る。紅白戦では、「中絞れ!」「ミツ行け!」などとしっかりとしたコーチングをしていた。加藤選手は「慌てては、いけない。平常心で自然体で臨みたい。広島とはリーグ戦(8月16日)で最近やって勝ったが、また違うと思う。ホーム&アウェーの180分の闘いを如何に征するかだ。レッズのサッカーをやらないと意味がない。失点しないことが一番大事」と平常心を保ちながら広島の攻撃を抑える。

 

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