浦和フットボール通信

MENU

【河合貴子の大原なう】残すはリーグ戦12試合のみ!<西川、梅崎、槙野コメントあり>(2014/9/11)

IMG_1498

気持ち切り替えて

長めのミーティングを終えて、11時過ぎに選手たちがピッチに姿を現した。ぶ厚い雲が上空を覆う9月11日、曇り空の下で選手たちの明るい声だけが響いていた。

3グループに分かれてボール回しが行なわれた。連戦で足に張りが出た宇賀神友弥選手は、ランニングとステップワーク中心の完全に別メニューでコンディション調整を行なった。

ハーフコートでのミニゲームでは、速攻と遅攻のメリハリを意識して行なわれていた。高い位置でボールを奪って、相手の守備が整わないうちに鋭いショートカウンターを仕掛けたり、またGKやDFから前線へロングボールを1本通してのカウンターが見られた。遅攻では、DFから縦パスを入れてサイドに転換し、相手に揺さぶりをかけながらボールをポゼッションして相手の隙をつく動きが見られた。

IMG_1539 IMG_1540

ビブ組はGK西川、DF槙野、那須、森脇、MF阿部、鈴木、梅崎、平川、柏木、李、FW興梠。ビブなし組はGK加藤・岩舘、DF濱田、永田、坪井、MF青木、山田、関根、天野コーチ、マルシオ・リシャルデス、関口、FW阪野でミニゲームが行なわれた。

IMG_1538

西川「試合に飢えている」

西川周作選手は「リーグに気持ちを切り替えている!」と開口一番に話した。そして「ナビスコ敗退して、リーグしかない。リーグへの熱は高まっている。清水に勝ち点をあげたくない。自分は、試合に飢えている。良い結果を出したい。失点しないことに拘りを持ってやっていきたい。失点をしないことが、優勝への近道だ。しっかりと守る」と日本代表で試合出場の機会がなかった悔しさを内に秘めていた。「広島戦(ナビスコカップ)見たが、攻撃も良い流れが出来ていた。自分たちが何処まで出来るか?!自分たちのサッカーをやりたい。退いた相手に対して、崩せることは証明している。負けない闘いをアゥエーでしっかりして勝ち点3を狙う。最悪の手段が引き分けだ。いかに引き分けが大事かだ。負けない!」と力強く話した。相手にゴールを許さない気持ちが伝わって来た。そして「勝つイメージが湧いて来た!僕が、点を決める!」と冗談まじりに笑った。

IMG_1476

梅崎「もうリーグしかない。ここに懸ける」

ミニゲームでは左サイドで練習した梅崎司選手は「ウガ(宇賀神選手)がどうなるか分からないが、しっかりとチームのためにやる。闘って走る自分のプレーをやるだけです」といざという時のために準備だけは怠らない。「清水は、監督が変わって若い選手たちが主体となって良いチームだ。闘って走る。勢いに乗せたら恐い。受けて立つのではなく、自分たちから攻撃を仕掛けていくことが大事。今日のミーティングでVTR見たが、清水も攻守の切り替えが早いから、それを上回る切り替えをする。もうリーグしかないし、ここに懸ける。一番大きなタイトルをとることが目標」シャドーもサイドでもどのポジションで試合に出場しても素早い攻守の切り替えを意識していくようだ。

約1時間半の練習が終わる頃には、ポツポツと雨が降り始めたが、阪野豊史選手や山田直輝選手、関根貴大選手、鈴木啓太選手、李忠成選手たちが居残り練習をしていた。練習後のボールやドリンクの後片付けは、普段は若手選手たちの仕事であるが、鈴木選手が片付ける姿を見習って槙野智章選手も手伝っていた。大きなクーラーボックスを引きずりながらロッカールームへと引き上げてきた槙野選手は「あの人がやっているのに、自分がやらんわけいかんでの~」と広島弁で鈴木選手の顔を見ながら笑った。

IMG_1472

 

槙野「残り12試合、勝ちたい気持ちを前面に出す」

ミニゲームで一番声を出して仲間を鼓舞していたのは槙野選手であった。いつも声を出している槙野選手であるが、いつも以上にボールに対する執着心が見えた。槙野選手は「僕たち残り12試合。日程も試合数も決まっている。1試合も落とせない。日々の生活からサッカー中心の生活はもちろんですし、反復練習が大事!やるべきことは、頭にあるが、疲れが溜まったりするとズレが生じるから、反復練習をすることで身体が覚える。1人がサボったらダメだ。みんなが同じ意識を持ってやる。ナビスコ敗退の結果をどう受け止めるか?!引きずっている選手は1人もいない。ナビスコの広島戦みたいにやったらダメだ。自分たちで失敗したことを生かして行かないといけない」とナビスコカップ敗退を教訓に残り12試合をリーグ優勝に向けて気持ちを新たにした。次節清水戦に向けて「若いし、勢いのあるチームだが、自分たちのやるべきことをやる。相手より多く走る。午後3時キックオフだから、天気とか分からないけど、暑いとか、連戦とか関係ない。勝ちたい気持ちを前面に出す」と勝利に拘る闘争心を見せた。

IMG_1537

浦和に残されたタイトルは1つ!選手たちは、輝く栄光を掴みとるために、ナビスコカップ敗退から気持ちを切り替えて、必死に練習に取り組んでいた。

今日のイチオシ!「柏木陽介」

今日のミニゲームで攻守の切り替えが良く、オフザボールの動きが良かった柏木陽介選手。練習後に話しを聞こうと思ったが、「気持ちが悪い・・・」とお腹のあたりを押さえながら早々にロッカールームへと入ってしまった。練習中には、そんな具合が悪いようには全く見えないぐらいの動きまわっていた。ひょっとしたら、気持ち悪くなるほど過度な負荷をかけてしまったのかも知れない。前線からプレスをかけてボールを奪ったり、退いてボールを貰い、叩いて、相手のDFの裏を狙う動きが輝いていた。味方を生かしつつ自分も生きる柏木選手のプレーに心を奪われた。

IMG_1470

ページ先頭へ