浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】3連戦のラストとなるセレッソ戦も勝利で飾る!<興梠、関根、宇賀神、平川、ミシャ監督コメントあり>

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3連戦のラスト、しかもアウェイ2連戦と厳しい状況下のC大阪で4連勝を目指す

1週間で3試合とハードスケジュールの上に、アウェイ2連戦と過酷な状況に置かれた。夏の疲れと連戦で選手たちの疲労はピークに達している。だが、室内でミーティングを終えてピッチに姿を見せた選手たちの表情は、明るかった。

中3日で迎えるC大阪戦を前に、9月26日晴れ渡る秋空の下で試合前日練習が始まった。アップ後、恒例のハーフコートでのミニゲームでは、新潟戦でコンディション調整のために欠場した平川忠亮選手と宇賀神友弥選手がビブ組みに復帰して、軽快な動きを見せていた。ビブ組はGK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、鈴木、平川、柏木、李、FW興梠。ビブなし組はGK加藤・岩舘、DF濱田、永田、坪井、関根、MF梅崎、山田、青木、関口、FWマルシオ・リシャルデス、阪野とC大阪を意識した4-4-2のシステムであった。

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やはり、連戦の疲れが見えるビブ組よりもビブなし組の方が全体の動きが良かった。特にビブなし組の関口訓充選手は、2列目のポジションから攻守に渡り豊富な運動量でピッチを走り廻り、マルシオ・リシャルデス選手にボールを預けてからのゴール前の飛び出しゴールを決めて好調さをアピールしていた。

興梠「セレッソ戦は山場」

ミシャ監督から「動き出し!止まるなぁ!」とビブ組に檄が飛ぶと、ビブなし組が前線から嵌めこむ守備でDFラインを上げた瞬間に、興梠慎三選手がDFの背後を狙った。疲れている中でも、ワイドのフレッシュな平川選手と宇賀神選手の動きに切れがあるため、ワイドの崩しから前線の3人がビブなし組のゴールに襲いかかるシーンが見られた。

身体が重そうな興梠選手であったが、効率の良い動きでハットトリックを決めた。興梠選手は「疲れているけど、僕だけじゃないみんな疲れている。本番は今日じゃない。明日だ。明日に向けての調整だからね。前回は中2日。今回は、中3日だからこの間よりも走れると思う。セレッソ戦は、ヤマ場だからね。勝ち点3を狙う。セレッソは、個の能力を感じるが、崩せない相手ではない。浦和は、ひとりひとりの調子も良いし、残り9試合をこの調子が続けば良いし、残り5試合が大事だと思う。セレッソに勝ったら、徳島、仙台、甲府と続く。普通にやれば勝てる相手だ。7連勝だぁ!」と疲れを吹き飛ばすように気合を入れた。そして、「お互いに連戦なので、走れた方が勝つ!各ポジションできっちりと役割をこなす限り、順位から見ても勝たないといけない相手だ。得点ランクも上位にいるし、自分がコンスタントに点を決めれば優勝出来る。昨年は13得点だった。今年はそれ以上獲る」と勝利を導くゴールで優勝と得点王を狙う。

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関根「ゴールを狙って行きたい」

前節の新潟戦でリーグ戦初のフル出場を果たした関根貴大選手は「フル出場したが、だいぶ疲れが取れている」と照れくさそうに笑い「南野は、一緒にやっている時は頼りがいがあるが、相手にすると恐い。攻守で頑張ってハードワークしてくる。もし、自分が試合に出られたら、ゴールを狙っていきたい。前に行き過ぎず、バランスを取りながらやる」と早生まれで関根選手よりも学年が1つ上だが、同い年の南野拓実選手を少しだけ意識しているようだ。セレッソ戦後に関根選手は、10月9日から23日までU19日本代表でチームを離れる「チームを離れるのは寂しいが、代表には代表の楽しさがある」と笑みが零れた。セレッソに勝利して気持ち良くU19日本代表へ送り出してあげたい。

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宇賀神「みんなよりも走りたい」

ミニゲームでは、軽快な動きから中へ切れ込むドリブルでチャンスを作り出していた宇賀神友弥選手は「みんなよりも多く休めたから、みんなよりも走りたい。相手は、メンバーを変えずに闘って来ると思うから、フレッシュな自分がドリブルで突いていきたい。サイドチェンジのワンチャンスを逃さない。セレッソは、前線の攻撃陣のクオリティーが高く、自信を持っているから、前線めがけてボールを入れて来ると思う。マークの受け渡しをしっかりして、チームとして守れれば浦和のやりたいことが嵌る。今は、結果が付いて来ているから、自信を持って出来ている。守備の安定が、上手い試合運びに繋がっている」とC大阪戦の勝利を確信しているように自信たっぷりと話した。

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ミシャ監督「セレッソ戦は2つの理由で難しくなる」

連戦のラストゲームとなるC大阪戦を前にペトロビッチ監督は「2つの理由において難しい試合になる」と懸念した。「1つは、セレッソは個人の能力が高いチーム。シーズン初めは、今のセレッソの順位は予想出来なかった。本来いる順位ではない。しっかりした力がある。2つ目は、連戦での試合だ。我々のサッカーは、運動量がベースだ。連戦はハード。運動量でやり切ることが出来れば、良い結果が付いてくる。ここまでのチームの状態は良い。明日、しっかりと出来れば良い流れを継続出来ると思う」と選手たちのコンディションを心配して、険しい表情で話した。

確かに浦和のサッカーは、前線から嵌めこむ守備で、攻守に渡り豊富な運動量は欠かせない。だが、連戦でしかもアウェイの移動で疲れているなどという甘えは許されない。優勝を狙うチームであれば、下位のチームを取りこぼす訳にはいかない。疲れを感じさせない選手たちの明るい笑顔が、チームの好調を物語っていた。晴れ渡る秋空の下で勝利を誓って選手たちは、大阪へと旅立って行った。

タカネェの今日のイチオシ!!「平川忠亮」

前節の新潟戦をコンディション調整により帯同もしなかったベテラン平川忠亮選手。新潟戦の興梠選手の先制点のアシストをした関根選手のシーンを再現する?!いや、それ以上にクオリティーの高さを見せ付けるクロスで興梠選手のゴールのアシストをした。平川選手は「明日の試合は、休みを貰った分、みんなを助けるぐらい動かないといけない」と笑顔を見せ「相手のGKとDFの間のスペースを、ボールを奪った瞬間に狙う。ゴール前で、うちのFWが相手のDFよりも早く駆け引きが出来ているから、俺はパスしてあとはFWが触るだけだ。スペースが無かったから、逆に中が(相手DFラインが下がっているから)空く」とハードワークでアシストを狙う。

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