練習試合ＶｏｎＤｓ市原戦～１試合目

少し汗ばむ陽気となった10月11日。関東１部リーグに所属するＶｏｎＤｓ市原との練習試合が行われた。

試合は、両チームともメンバーを入れ替えて90分２本行なわれた。市原の監督は、浦和で選手経験もあり、ハートフルクラブのコーチを務めていた西村卓郎監督が指揮をとっていた。

また、１試合目にボランチで出場した山根伸泉選手は、ユニバーシアード優勝メンバーとして、坪井選手や平川選手や堀之内氏と同期入団で、浦和でプレーをしていた経験の持ち主。同期の姿をみようと三上氏や堀之内氏が応援に駆けつけていた。

１試合目はＧＫ岩舘　ＤＦ濱田　那須　坪井　ＭＦ関口　阿部　鈴木　平川　矢島　山田　ＦＷ阪野のメンバーで臨んだ。

市原は、浦和と同じシステムで３－４－３であったが、立ち上がりかなり守備の意識が高く、５バックで退いて守りに入っていた。しかし、15分平川忠亮選手のクロスを山田直輝選手がドンピシャリと合わせてトラップシュートで先制すると、19分には阪野豊史選手がＤＦの裏に抜け出して２点目。32分には矢島慎也選手のクロスを阪野選手が合わせて３点目を決めて前半を折り返した。ボランチの阿部勇樹選手と鈴木啓太選手が全体のバランスを上手くとり、始終浦和ペースで試合が進められた。

後半も攻撃の手を緩めることなく、後半の対上がりに阪野選手の落としを矢島選手が決めると、49分には阿部選手の豪快なミドルシュート、55分には山田直輝選手の技ありループシュートなどが決まり、65分阪野選手、70分矢島選手、81分阪野選手、84分山田選手、88分山田選手、90分関口選手と市原の選手たちの足が攣っていても情け無用にゴールラッシュとなり、12対０と格の違いを見せ付けて勝利を収めた。

山田「自分らしさが出た」

山田選手は「僕ら試合に出ていない選手は、こういうゲームが大事。コンディションを上げるので必死になって攻め続けた」と話した。４ゴールを決めた中で、山田選手が一番気に行ったゴールは「先制点！！相手が退いて組織的な守備をやって来て、なかなかゴール前まで入り込めない時に、ヒラさんからの折り返しが、完璧な所に来て、完璧なトラップから完璧なシュートを打てた。あれは、西川周作でも止められない！」と自画自賛。そして「前線の３人と阿部さんと啓太さんが、上手く絡んで外との連携が良かった。大きなコートで普段ゲームをやる機会が少ないので、僕は公式戦に向けて良かった。自分らしさが出た」満足気に笑った。しかし、ハーフタイムにはミシャ監督から「80％動き過ぎだ」と注意され、細かいポジショニングの指示が出された。山田選手にとっては、シャドーのポジションで十分に手応えを感じる試合となった。

阪野「久しぶりにサッカーをしている感じがあった」

山田選手と同じように手応えを感じて明るい表情を見せたのは阪野選手であった。阪野は「相手のスピードが遅かったからね」と照れながら「１点はＤＦの裏に抜けられて、あとはクロスから決めることが出来た。裏に一発で抜けて決めるのは、得意な形。自分の特徴を出せた。久しぶりにサッカーしている感じがあった。楽しかった」と話した。そして、神妙な顔つきに変わり「個人的に思ったのは、阿部さんがいると攻撃に行く、行かない、とはっきりしてリズムが良くなる。パスの出しても受けてもタイミング良いし、外に散らす場面の割り振りが凄く上手いと思った。チームとして上手く連動出来た」と阿部選手と90分同じピッチの中で闘って阿部選手の凄さを感じた。そして、今日の試合の手応えから「最初から試合に出るのは厳しいが、残り10分ならやれる！チャンスが来る！」とリーグ戦に途中出場でゴールを狙う意気込みを見せた。

平川「クオリティを上げるために良い試合になった」

市原の山根選手と同期だった平川忠亮選手は「山根がいたね」と嬉しそうに微笑み「同い年で良く頑張っていると思う。まだ、やっているのは誇りに思う」と話し、西村監督については「指導者として、立派にやっている。刺激になった。卓郎（西村監督）と話せば、アドバイスをくれるから、色んな話しがしたい」と話した。試合については「狙いとしては、自分たちのクオリティーを上げることと、１週間あいているのでコンディション作りだった。90分、プレーして良く出来た。いろいろな攻撃のオプションがあって、遅行と速攻を使い分けたクオリティーの中で、コンビネーションや外からのクロス、後ろの上がりもあって様々な得点が出来た」と充実した練習試合であったようだ。