浦和フットボール通信

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『6万大観衆の決戦に敗戦』 Jリーグ第32節 vsガンバ大阪 ゴール裏からの試合レビュー(2014/11/24)

敵地・横浜で、関根のゴールで、劇的な勝利を飾ったレッズは、2週間のブレイクの後、2位に迫る、ガンバ大阪との決戦となった。ガンバはその間にナビスコカップのタイトルを取るなど勢いに乗って決戦に挑んできた。 gosaka_h レッズも勝てば8年ぶりの優勝が決まるという決戦で、ホーム埼玉スタジアムのチケットは前売り完売。2週間のブレイクで期待感が高まりすぎていることに一抹の不安を覚えていた。 この試合に向けてサポーター有志が協議を重ねて、差別的横断幕掲出以降、規制されていたビジュアルサポートをクラブ側に解禁の了承を得て、展開する準備をしていた。このビジュアルサポートを通じて、チーム、サポーターの一体感をさらに高めたいという思いからの決断となった。 試合直前には、威風堂々のチャントともに全員が手を繋いで選手の入場を待ち、その後、スタジアム中を轟かせる『WE ARE REDS』の大合唱。そして、レッズを代表するカラー、赤白黒のレッズトリコロールがビジュアルによってスタジアム中が彩られた。 試合は序盤からお互い固さが見られるのか、硬直した展開が続いた。レッズとしてガンバの攻撃を受ける形になると苦しいだけに、ガンバに多くの形を作らせないという意味では、レッズがコントロールをして前半を終了することが出来たのかもしれない。 後半に入っても試合の色合いは変わらない。その中で先に動いたのはレッズ。56分に梅崎に代えてマルシオ。64分に平川に代えて関根を投入して、攻撃にシフトする。それを見てガンバもパトリック、宇佐美を代えて前線を入れ替えてきた。 この駆け引きに勝ったのはガンバだった。終了間際の88分、マルシオ、関根の右サイドをカウンターで破られて先制点を奪われてしまう。 その後、怪我の興梠を投入。この投入については賛否が出るものだと思う。ミシャもこの試合で決めたいという思いが強いと聞いていた。それを表す興梠の投入だったと思うが、怪我が完治とは言えない采配により、結果的に残り2試合に興梠が使うことが出来なくなってしまった。 先制点のショックが大きかったのか、ロスタイムに2点目を奪われて敗戦した。 この試合は引き分けでもレッズが優位に立てる試合だったが、6万近い大観衆が優勝を期待する中で、この試合で決めるという気持ちが強く出たことで、逆にガンバに勝利の隙を与えてしまったように思える。これで2位ガンバとの勝ち点差は2となった。それでもレッズが首位にいる事実は変わらない。試合後には挨拶に来る選手達に、「次だ!」という数多くの声、そして『WE ARE REDS』の大合唱が選手達に送られた。 残り2試合を勝利すれば優勝を決めることができる。このガンバ戦で決めるという気持ちをもって負けたことを引きずらずに、残り2試合を闘うことが出来るかが、問われてくるだろう。

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