浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】後悔の最終戦から一夜。それぞれの2014シーズンを振り返る。<興梠、坪井、森脇、那須、関根、啓太、西川、岩舘、直輝コメントあり>(2014/12/7)

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2014シーズンの締めくくり

目前で『優勝』を掴み獲れずに終わった最終戦から一夜明けた12月7日。晴れ渡る太陽の光が眩しく、練習場を吹き抜ける北風が冷たく感じた。シーズン中であれば必ず行なわれる試合翌日のクールダウンも行なわれず、選手の影もないピッチが今シーズンの終わりを告げていた。午前10時からミーティングを行ない今シーズンを締めくくった。

興梠「勝負弱さがでた」

ラスト2試合、腓骨骨折の影響でピッチに立てなかった興梠慎三選手は「昨日、終わってG大阪の優勝シーンが沢山テレビで流れて、悔しい思いが込み上げて来た。みんな、頑張ってくれたと思う。選手全員、悔しい思いがある。課題は、勝負弱さだと思う。来年は、アジアのタイトルを一番獲りたい。怪我して約1カ月やってなくて、体力が落ちている。オフになるけど、自分は休養では無く、1カ月で身体を鍛え上げる」とオフを献上して来シーズンに備える構えを見せた。

坪井「色々な物を背負うのが重荷になるのであればピッチに立つ資格はない」

契約満了で浦和を去ることとなった坪井慶介選手は「チームが悔しい思いをして強くなるように、自分も悔しい、寂しい思いをして強くなれると信じてやって行く」と話し「サポーターを含めて、浦和には特別な雰囲気があるし、プレッシャーがある。浦和でやって行く選手は、いろいろな物を背負って行くそれが、重荷になるのであれば、ピッチに立つ資格はない」と浦和愛をもって苦言を呈した。そして、訪れたファン・サポーターと握手を交わし練習場をあとにした。

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森脇「浦和はトップに立たないといけないチーム」

森脇良太選手は「ダメだぁ。笑顔を作ろうとしても顔が引き攣る」と話し「最終節で負けたことが、今シーズンの後悔だ。一番良くない、悲しいゲームだった。自分たちが勝って、G大阪の優勝が決まったのならば、気持ちの整理が出来るが・・・。優勝してサポーターに恩返ししたかった。ミーティングでミシャ監督から『悔しい結果だけど、人生は続いて行く』と話しがあった。来シーズンは、重要なシーズンになる。気持ちを引き締めてやらないといけない。浦和は、トップ(優勝)に立たないといけないチームだ」と話した。

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那須「敗戦を糧にしないといけない」

那須大亮選手は「昨日の敗戦を糧にしないといけない。手応えを掴めたシーズンだった。力の無さじゃないけど・・・。悔しいけど・・・。受け止めないといけない。ダントツに優勝の可能性を秘めたチームだ。来年は、細かい所の修正し、拘りや諦めずに闘う。攻撃を含めてプラスアルファーだ。失点数を減らせば、ダントツになれる」と話し「しばらくは、サッカーはいいや。ゆっくりしたい」とオフで心身ともにリフレッシュして来シーズンを迎える。

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関根「アカデミーから上がってきた責任感をもってやりたい」

プロ1年目の関根貴大選手は「今年は、試合に出られたが、来年が勝負!チームで頼れる先輩がいて、ここまでこれた。代表に繋がるのは、このチームでどれだけ出来るかだと思う。アカデミーから上がって来た責任感を持ってやりたい。来シーズン、ユースから上がってくるが、年下の人に負けたくない。あいつらは、あいつらで強い気持ちで上がって来る。良いライバルだし、良いチームメイトだ」と既に来シーズンに向けて気持ちを切り替えていた。

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啓太「不整脈だとは思わなかった」

不整脈と診断されながらも、最終戦の名古屋戦に途中出場した鈴木啓太選手は「自分がどうこう出来る不整脈ではない。いろんなドクターに選手生命や命の危険があるかを判断してもらう。12月中に詳しい検査をする予定。ドクターからは『心配しないで下さい』と言われている。症状は、6月のオフ明けにあって、2~3日で治まった。不整脈と思わなかった。脈が220ぐらいに上がっている。普段から症状が出ると言うよりも、急激に負荷が掛かった時に出る」と話した。オフにしっかりと治療に専念する。

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西川「レッズに来て良かった」

西川周作選手は「終わりましたね・・・。早かった。充実感があった。昨日の試合が終わって、今日感じるのは、レッズに来て良かった」と1年を噛みしめるように話した。「あと1歩で勝てなかった。課題は自分たちで乗り越えられると思う。また、一丸となって強い集団になりたい。獲れなかった物は、悔しいが、来年に懸ける思いは大きい。ここぞと言う時に止められなかった。もう少し、スケールアップしたい。ミシャのやるサッカーは、楽しいですし、無失点も沢山出来た。けど、まだまだ減らせる失点もあった。サポーターが沢山いる中で出来る幸せ。結果を残し続けるのは、簡単じゃないが、やり甲斐がある」と話した。

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岩舘「ここでの経験を積みたい」

水戸からレンタル移籍していた岩舘直選手は「いろいろと新しいことにチャレンジ出来た。環境の変化でガラっと変わった半年だった。個人としては、もう1年ここで経験を積みたい。この半年で手応えがあった。あと1年間、繰り返せたら、その時は自分の実力になっている。そして、試合に出られたら良い」と話した。岩舘選手の去就はまだ決まっていないが、浦和に残りたい思いを口にした。

直輝「今後についていろいろな人に相談している」

移籍の噂が出ている山田直輝選手は「優勝出来るチャンスがあって、チームが優勝出来ず、僕は貢献出来なかった。まだ、クラブとも話をしていない状況なので・・・。レッズの選手である前に、サッカー選手なんで・・・。ここでプレーすることが、一番の幸せ。もの心付いたころから、このチームしかなかった。このクラブは、僕は大好きなんでね。すぐに結論を出さないといけない。最後は、このチームだと思っている。いろんな人に相談している」と揺れる思いを口にした。

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選手それぞれの思いが交錯しながら、浦和の2014年シーズンが終わった。

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