浦和フットボール通信

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昌平、全国の初舞台での勝利はならず。全国高校サッカー選手権大会「昌平vs米子北」レポート(2014/12/31)

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昌平0-1米子北

(0-0)
(0-1)

埼玉県大会を勝ち抜き、初の全国大会の切符を掴んだ昌平高校が、全国の初戦を戦った。初戦は鳥取県代表の米子北高校だった。会場となったNACK5スタジアム大宮には、11,405人の大観衆が集まり、ホームとなる昌平高校の大応援団も一角をチームカラーの緑色に染めた。

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県大会無失点で全国の舞台にやってきた堅守の米子北はしっかりブロックを作り、シンプルな攻撃を仕掛けてきた。対する昌平もボールを大事にするサッカーを全国の舞台でも臆することなく展開して、野村、和田の2トップが絡み、何度か決定機を作り出したが、決め切れなかったが、ゲームは昌平が主導権を握っていた。

しかし後半に入り、先制点を奪ったのは米子北だった。49分にペナルティエリアで倒されてPKを獲得すると、君垣が冷静にゴールを決めた。この先制点で昌平の勢いがなくなってしまった。昌平の藤島監督は「攻め急がないで、いきたかったが、焦りがあってやるべきことが出来なかった部分がある。ちょっとしたミスがあって、それが上手くいかない原因となった。具体的には、相手のハイプレッシャーの中で、見る幅が狭かった」と悔やんだ。

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昌平のシュート数も前半7本に対して、後半は1本という数が示す通り、後半はゴールに迫るシーンが全くなかったわけではないが、ゴールを割るための勢いを出すことが出来なかった。藤島監督は「相手がブロックを作りながら一番怖い部分は押さえてきたので、サイド攻撃が有効ではあったと思いますが、サイドに展開できても、中の作り方、センタリングの精度がまだまだ足りなかったと思います。終わってみれば、前半で決めきれなかったのは課題でもありますが、後半もチャンスがある中で、ワンパスでの精度が足りなかったので、相手のハイプレスに引っかかってしまいました。」と試合を振り返った。

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「技術的部分にも高く点を取りにいく状況では、彼のスキルは高い」と信頼を寄せるキャプテンでCBの長里を前線に上げさせたが、それも功を奏すことがなく米子北の堅守を崩すことが出来ず、0-1で初戦敗退となった。

全国の舞台は初戦敗退となったが、昌平にとっては初の全国の舞台。これからの活躍も期待される。「初戦がスタートラインだと思っていたので、全国の舞台に立ったことの誇りを持って欲しいと思いますし、下級生は3年生の頑張りに対して、今後の自分の目標設定を高めてステップアップをしてもらいたいと思います。自分も選手として全国大会を経験していますけども、監督としては初めてで、雰囲気としては初めてですし、自分の課題も多々ありますので、勝てなかったことは自分が甘かったかなと反省をしています。埼玉県の170校の代表としての責任を持って闘おうと選手達には話をしていましたし、県内には強豪校がある中で、そこで経験を積みながらさらに強化をしながら上を目指してやることで成長が出来るのかなと思っています。」と藤島監督は語った。

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初の全国大会出場で、県内強豪の狼煙を上げた昌平高校はこれから注目を集める存在になっていくだろう。埼玉県代表としては、全国制覇の道は近いようで、未だ遠い。全国で勝ち上がるための力の差は何なのか。今後も考えていきたい。

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