浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】神戸戦に向けて貴重な川崎との練習試合は2-2の引き分け(2015/6/13)

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川崎フロンターレとの練習試合

とにかく暑かった。空気が肌にじめじめと纏わり着く、梅雨の合間の独特な暑さであった。さらに、試合前にピッチに撒かれた水が、蒸し暑さに拍車をかけて選手たちの体力を奪っていた。

6月13日午後1時から川崎との練習試合と埼玉大学との20分×2本のゲーム形式練習が行われた。長期離脱の岩舘直選手と石原直樹選手は、ゆっくりとウォーキングのリハビリし、足に張りがある宇賀神友弥選手と興梠慎三選手、森脇良太選手は無理せずに来週に向けて別メニューの調整を行なっていた。

高木の切れの良いドリブルからのシュートで先制

川崎と練習試合のスターティングイレブンは、GK大谷、DF橋本、那須、阿部、MF高木、青木、柏木、関根 武藤、梅崎、FW李であった。一方、川崎も中村憲吾選手やレナト選手などキーマンが不在だった。試合は立ち上がりから、川崎に小気味よいショートパスを回されるが、浦和のしつこい守備から攻守の切り替え早く浦和が主導権を握り始めた。川崎は両ワイドの選手が下がり5DFにしてしっかりとセットして来た。

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13分、李忠成選手が退いてボールを受けると左のワイドに入った高木選手へ、高木俊幸選手は冷静に一端ボールを橋本和選手に預け、橋本選手から青木拓矢選手へとテンポ良くボールを繋いで行った。その青木選手がDFの裏を突く李選手の動きに合わせてふわりと縦にボールを送り、李選手のゴールが決まったかと思いきや・・・オフサイドの判定。

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15分、橋本選手のアーリークロスに合わせた高木選手がドリブルで相手DFを切りさきゴール!思わず大久保嘉人選手が「ファールで潰せ!」と叫ぶほど、切れの良い高木選手のドリブルシュートであった。

暑さ対策の給水タイムが約1分取られると、両チームの選手たちは水を取りながら手足に水を掛けたりしていた。この給水タイム後に、川崎の両ワイドが高い位置にポジションを取るように変更された。また、大久保選手と森谷賢太郎選手、船山貴之選手が流動的にポジションチェンジをするようになった。大久保選手が退き気味にボールを受けて攻撃の組み立てを図るも上手く浦和のDF陣が対応していた。

橋本のオウンゴールで同点に。

しかし20分、不運は訪れた。小宮山孝信選手が、左サイドをオーバーラップして来た車屋紳太郎選手へパスを送り、車屋選手がクロスをあげるとクリアーしようとした飛び込んだ橋本選手のオウンゴールを誘い同点になってしまった。39分には、またも小宮選手が起点となり、2列目から飛び出して来た森谷選手にシュートを放たれ大谷選手が阻止するも、こぼれ球を大久保選手に拾われゴールを脅かされるもゴールの枠を捉えることが出来なかった。浦和もしっかりとブロックを形成しながら、ボールを奪うと阿部勇樹選手が持ち上がり、縦に早い攻撃を見せるも李選手のヘディングシュートは、GKがクリアー。一進一退の攻防が繰り広げられたらが、前半は1-1で折り返した。

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後半も1点ずつを奪い2-2の引き分け

後半は、那須大亮選手から永田充選手、関根貴大選手から平川忠亮選手、柏木陽介選手から鈴木啓太選手、武藤雄樹選手から岡本拓也選手と選手交代が行われた。そのため、岡本選手が左のストッパーのポジションに入り、橋本選手が本来の左のワイドのポジションへ高木選手がシャドーの一角を務めることとなった。

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川崎もGKを安藤駿介選手から西部洋平選手へ、山本真希選手や中野嘉大選手、三好康児選手などフレッシュな選手を起用してきた。後半、立ち上がりから主導権を握ったのは浦和であった。退き気味にボールを受けた李選手から高木選手へパスが通ると、高木選手が得意のドリブルで縦に切れ込み折り返すも山本選手にクリアーされてしまった。

51分には梅崎司選手がシュートを放つも決まらず決定機を生かすことが出来ずにいた。56分には梅崎選手に代わり小島秀人選手を投入し前線の動きの活性化を図った。暑さで厳しい時間帯になっても浦和は、攻守の切り替えを早くして前線からプレスをかけていった。

そして72分、井川祐輔選手の浮球のバックパスが西部選手の頭上を越えてゴールに吸い込まれて、2-1となった。更に追加点を狙い、鈴木啓太選手が攻撃の起点となり、左右にボールを展開する組み立てを見せた。だが、81分右サイドから切れ込まれたシュートの零れ球を三好選手に決められて同点にされてしまった。

試合終了間際には、相手DFのこぼれ球を拾った青木選手から高木選手、そして橋本選手へダイレクトでボールが渡り、橋本選手のクロスを李選手が飛び込み相手DFと競りながらシュートを放つも浮かしてしまいゴールを決めることが出来なかった。結局、試合は2-2の引き分けで終わった。

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埼玉大学とのゲーム形式は3-0で勝利

そして、90分出場した選手に代わり、ズラタン選手や斉藤翔太選手、茂木力也選手、ユースの時里元樹選手(高校2年生)が起用されて埼玉大学とのゲーム形式(20分×2本)の練習が行われた。埼玉大学の選手たちは、浦和ゴールに向かいミドルシュートを狙うなど、果敢にチャレンジする姿勢を見せていた。しかし、やはり技術の差は明らかであった。永田選手のロングフィードを受けた小島選手がヘディングで逸らし、ズラタン選手が走り込んでゴールを決めて先制。更に、永田選手と時里選手のゴールで3-0と力の差を見せ付けた。

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高木選手をワイドで、阿部選手を右のストッパーで、橋本選手を左のストッパーで起用したり、練習試合で新たなオプションを試すことが出来た。次節の神戸戦まであと1週間。この暑さの中で、同じJ1のチームと対戦できたことは、本当に有意義なものであった。

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