浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】宇賀神の出場停止で、右は平川。左は関根起用を明言<ミシャ監督コメントあり>(2015/6/27)

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気持ちを引き締めて、1stステージ最終節新潟戦に挑む

練習場の照明塔の灯りがカクテル光線を放ち、叩きつけるような激しい雨がピッチに降り注いだ6月26日。ピッチには、雨にも負けず選手たちの明るい声が響き渡っていた。激しい雨を楽しんでいるように、選手たちはアップを始めた。

長期離脱中の石原直樹選手と岩舘直選手は室内でリハビリ、湘南との練習試合で左足首捻挫した青木拓矢選手は野崎トレーナーの下でステップワークを中心としたリハビリメニューに取り組んでいた。

アップが終了すると、平川忠亮選手は1人別メニューの調整に入った。特に、コンディションに問題を抱えているわけでは無く「いつもの自分流のコンディション調整ですよ!問題ないです」と笑顔を見せていた。斉藤翔太選手は天野コーチと1対1の個別トレーニングをしていた。恒例のミニゲームは、ビブ組GK西川、DF槙野、那須、森脇、MF橋本、阿部、柏木、関根、高木、李、FWズラタン、ビブなし組はGK大谷、DF岡本、永田、加賀、MF宇賀神、青木、鈴木、茂木、武藤、梅崎、FW興梠で行なわれた。

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1本目、ビブなし組の両ワイドの選手が下がり5バックで守備を固めたなかで、ビブ組はDFラインを押し上げてコンパクトにしてボールを回し、ビブなし組の守備に揺さぶりを掛けていた。しかし、マンツーマン気味の手堅い守備をなかなか崩すところまで行かなかった。逆に鋭い攻めを見せたのは、ビブなし組であった。ボールを奪うと縦に早く興梠選手に預けてから、落としのボールやサイドに振る小気味よい攻撃の展開が見られた。また、ビブ組がDFラインでボールを持つとビブなし組が一気に前線からプレスをかけるシーンが見られ、ビブ組苦戦を強いられていた。

2本目は、前線の3選手を総取り代えで行なわれた。途中でミシャ監督はフリーズをかけて、ビブ組に対し、ボールサイドに寄りパスを引き出す動きを上手く利用して、相手DFをボールサイドにスライドさせて、ギャップを作り上手く空いたスペースをフリーで使う動きなどを要求していた。(例えば、槙野から橋本へパスを通した時に、逆サイドの関根が中に絞る動きをしながら、右サイドの空いたスペースを斜めに走り込む。または、森脇が右の空いたスペースを利用するなど)細かい修正を求められたビブ組であったが、1本目よりも攻撃のテンポが生まれた。橋本和選手が中に切れ込みゴールを狙うシーンが見られた。ようやくミニゲームの主導権を握ったビブ組であったが、ビブなし組は攻守の切り替えが早く、チャンスが来ると5バックから一気に攻め上がり、セカンドボールを拾い猛攻を仕掛けた。また、永田充選手が興梠慎三選手に入った縦パスを奪うとドリブルで持ち上がりそのままシュートを決めたり、西川周作選手からのロングボールをインターセプトした小島秀人選手から前線のズラタン選手へ渡ると豪快なゴールをズラタン選手が決めたり、高木俊幸選手の切れの良い切り替えしにビブ組みのDF陣が翻弄されるシーンもあった。ラストゴールは、切れの良い高木選手のクロスをクリアーしようと飛び込んだ那須大亮選手のオウンゴールで練習が終わった。

前線の選手が入れ代わったが、1本目も2本目もビブ組みの攻撃も守備も課題が残った。ミニゲームでは、ビブ組がゴールネットを揺らすシーンは、残念ながら見られなかった。練習後、梅崎司選手、ズラタン選手、阿部勇樹選手、武藤雄樹選手などが居残りシュート練習を行なっていた。

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ミシャ監督「宇賀神の代わりは平川」

練習後の記者会見でミシャ監督は「ウガ(宇賀神)に代わって平川を考えている。彼は、経験のある選手だ。相手のことを視野に入れながら誰を起用するか考えている。新潟の左サイドには、攻撃的なブラジル人(コルテース)がいる。平川が自分のプレーをしてくれることに期待している」と平川を右サイド、関根を左サイドでの起用を示唆した。そして厳しい表情で「新潟は順位や勝ち点よりも良い闘いをしているチームだ。我々は、前節1stステージの優勝を決めた。彼らが頑張った成果だ。ただ、メディアに取り上げられることによって本来のノーマルの姿に戻るのは簡単ではない。今週は、気持ちを切り替えて試合に臨むことを、日々伝えて来た。集中して目の前の相手を倒すだけだ」と話した。

新潟は、優勝した浦和をひと泡吹かして下位脱出のきっかけを作りたい。だが、浦和は無敗で優勝した1stステージをしっかりとホーム埼玉スタジアムで新潟を下して締めくくりたい。

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