浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】2ndステージ開幕に向けて万全の調整(2015/7/9)

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2ndステージ開幕まで、あと2日と迫った7月9日。ミーティングを終えて、小雨まじりの中、練習が始まった。3グループに分かれて、通称“鳥かご”のボール回しが約30分行なわれた後に、4人1組になり動きを入れたショートパスやロングパスのアップが行なわれた。

アップ後、小島秀人選手と茂木力也選手、斉藤翔太選手は、天野コーチの下で動きの中から胸トラップしてインサイドキックなどの基本練習に取り組んでいた。また、長期離脱中の岩舘直選手と石原直樹選手は室内でリハビリを行なっていた。

ハーフコートでのミニゲームは、ビブ組がGK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、武藤、梅崎、FW興梠。ビブなし組がGK大谷、DF岡本、永田、加賀、MF橋本、鈴木、青木、平川、高木、李、FWズラタンに分かれて対戦した。

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「今日もしっかりやろう!」と槙野智章選手の声が、ピッチに響き渡ると、「行こうぜ!!」と選手たちが気合を入れて、1本目がスタートした。立ち上がりから、ゴールに向かう姿勢を見せたのは、ビブ組だった。DFラインを押し上げて、コンパクトにしてボールを奪うと縦に早い動きをしていた。立ち上がりは受け身になったビブなし組であったが、前線からプレスを掛けて、ビブ組みのパスコースを消す動きを見せ始めた。

すると、高い位置で柏木陽介選手のパスを鈴木啓太選手がインターセプト。ビブ組が攻守の切り替えに入るタイミングだったために、ビブ組の守備陣は意表を突かれる形となり、鈴木選手は李忠成選手にボールを預け、李選手は中に切れ込むふりからゴール左エリアに走り込んで来た高木俊幸選手へアーリークロスを送り、高木選手がゴールに叩き込んだ。

ビブ組が安易にボールを失うと、ビブなし組の鋭い攻撃に晒されてしまうシーンがあった。1本目が終了すると、すぐに那須大亮選手と興梠慎三選手が話し合うシーンがあった。

2本目は、前線の3選手をそのまま入れ替えて行なわれた。ミシャ監督からは「展開を予測して~判断を早く!」と指示が出された。ビブなし組はピッチの幅を使い大きなサイドチェンジからビブ組に揺さぶりを掛ける展開を見せた。それに対して、ビブ組に入ったズラタン選手が積極的に前から追い込む守備を見せると、DFラインから「GO!!GO!!」と声が掛かった。ズラタン選手の前プレスが、ボールを奪うためのスイッチになっていた。

3本目は、前線の3選手を1本目と同じに戻して行なわれた。また、「ダイレクト、リターンなし(パスを出した選手にパスを戻してはいけない)」と規制の中で行なわれた。ただし、サイドの選手は持ちだしてクロスや前線の選手はスペースで受ける場合は、ダイレクトプレーは除外されていた。ダイレクトプレーのために、ゲームの展開がスピードアップする中で、那須選手から興梠選手へわずかに合わなかったり、ビブ組の縦パスが微妙にずれてしまうシーンがあった。しかし、宇賀神友弥選手からゴール中央手前に入り込んだ武藤雄樹選手にドンピシャのクロスが入り、武藤選手がダイレクトボレーシュートを狙うシーンもあった。

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ビブなし組は、前線の3選手が代わっても2本目と同じように、ピッチの幅を使い大きなサイドチェンジからテンポの良い攻撃を見せた。DFラインの左ストッパーにポジションチェンジしていた青木拓矢選手から、逆サイドのバイタルエリアに走り込んだ平川忠亮選手へ絶妙なロングボールが通ると、平川選手のクロスに鈴木選手が飛び込み右足で強烈なシュートを放なった。しかし、鈴木選手のシュートは、西川周作選手がファインセーブでゴールを死守した。左に流れた鈴木選手のクロスを李選手がヘディングシュート、一端は西川選手にセーブされたが、零れ球に李選手が素早く反応してゴールが決まり、約1時間20分の練習を終えた。

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前線の3選手のコンビネーションは、興梠選手のワントップに梅崎司選手と武藤雄樹選手のシャドーの組み合わせの方が、流れがある攻撃を見せていた。逆に、ズラタン選手のワントップに高木選手と李選手のシャドーの組み合わせは、個人能力の高さが際立っているように感じた。

練習後、サイドのクロスに合わせるシュート練習や居残りランニングなど、選手個々が自主的に考えて取り組んでいた。2ndステージ開幕に向けて良い準備が雨の中で行なわれていた。

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