浦和フットボール通信

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【河合貴子の試合レビュー/レディース編】吉田監督「残念な試合だ。前を向いてやるしかない」<高畑、乗松、清家、加藤コメントあり> (2015/7/21)

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吉田監督「残念な試合だ」

試合後、吉田監督は「残念な試合だ!!うちのペースだったのに、ちょっとしたことで失点した。前半、チャンスを作っていて良かったのに、決められれば良かった」と唇を噛んだ。そして「連戦の疲れは、相手も一緒だ。北川がいなくなったのが、痛かった。新潟が退いてスペースが無くなり、清家のスピードも生きなくなった。スペースのあるサイドに清家を持って行き、相手の間に入って行ける危険なプレーが出来る長野を入れてシステムを変えた」と試合を振り返った。「前半は、我々のペースで決定的な形は作れた。前を向いてやるしかない」と話した。

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高畑「相手の方が1枚も2枚も上手だった」

高畑志帆選手は「ゲームの入りは、悪くなかった。点を獲るところまで繋げたかったが・・・」と話し、失点シーンを「相手のFKは分析して来たが、準備が甘かった。セカンドボールの処理も甘かった。クロスバーに平行になってボールが落ちて来て、周りが見えて無くて、クリアしたが・・・。相手の方が、1枚も2枚も上手だった」と涙をこらえながら振り返った。そして「勝ち点1でも良いんで、最後は上がった。次に繋げたかった」と話し「悪いところばかりでは無い。良い部分の質を上げる」と零れそうな涙を拭った。

 

乗松「いろんな人が決めていけば勝ち癖が付くと思う」

古傷の膝の痛みから戦線離脱していた乗松瑠華選手は「クロスを重点的にやっていて、シュートまでは運べたシーンもあったが、決め切れなかった」と悔しがっていた。そして「ボールウォッチャーになりフリーの相手が見えずにいた。ハーフタイムに、相手は退いてくるから、ツーセンターでトップを見るから、サイド攻撃をする話をしていた。チームにシステム変更の伝達が、上手くいかずに、相手を押し込んでいても上手くいかなかった。みんな、システムが理解出来ていなかった。3-4-3の良いところが生かせずに残念。今日の前半は良いチャンスが作れていた。いろんな人が決めて行けば、勝ち癖が付くと思う」と話した。上尾野辺選手が1・5列目に入って攻撃の起点を作っていたことに関し「ベレーザやアルビは、1・5列目を使って来るのでDFが掴めずに攻撃の起点が作られる。だから、センターバックとボランチで受け渡しの練習をやって来た。そこは上手く出来たが、セットプレーでやられた」と手応えを感じながらも、たった1本のFKからの失点に泣いた。

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清家「相手が退いていて仕掛けることが出来なかった」

72分にラフプレーでイエローカードを受けた清家貴子選手は「退場かと思った」と話し「次節は累積で出れないかも?!」冷や汗をかいていたが、なでしこリーグ規定で累積カード3枚で出場停止になることを知ると「良かった~」と安堵の表情を浮かべた。清家選手は「前半レッズのペースで進んで、シュートもあった。失点も必要無かった。良い形で回せない時間が多くバタバタした。相手が退いた状態の中での練習をしてきたのに、焦ってその形通り生かせなかった。サイドで受けても、相手が退いていて仕掛けることが出来なかった。前半の臼井さんからのクロスは、自分もビックリするぐらいドンピシャではまったのに、決められなかった」と悔しがった。

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加藤「自分たちのサッカーを信じてやっていく」

加藤千佳選手は「勝てないことが、痛い。1失点、セットプレーでやられた。セカンドの反応が遅れた。自分たちが、積み重ねたサッカーのイメージがある。決めるところが、今シーズンの課題だ。新潟は組織的に守って来た。自分は、サイドハーフのポジションで、相手の動きを見て、サイドバックが上がるスペースを開けたり、ワイドのポジションを上手く使ったりして、前半は上手く行ったが、後半はサイドを上手く使う回数が減ってしまった。ベタ退きした相手をどう崩すかが大事だった」と話し「自分たちのサッカーを信じてやっていく。今は、停滞しているが、我慢しながらチャンスを見て積極的に行きたい」と前を向いた。

浦和が放ったシュートは7本。決定的なチャンスも作り出していた。新潟が放ったシュートは2本。その2本は、前半34分の渡辺彩香選手のFKから生まれたものであった。1本のシュートは防げたが、クリアした零れ球を狙った1本のシュートが決まった。浦和は、たった1回のFKに泣いたのだ。たった1回だが、されど1回のFKであった。この敗戦で学んだことを次節のベガルタ仙台戦で生かしていきたい。

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