浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「共に目指す道」

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

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これから歪な2ステージ制をどう闘うべきなのか

暑さの中で、中3日の3連戦で始まった2ndステージ。アウェーで松本を下し、続くアウェーの山形では「今シーズン、最悪の試合だった」と柏木陽介選手が思わず口にするほどセカンドボールも拾えずに苦戦して、それでも勝ち点1を持って帰って来た。

だが、3連戦の最後となったホームの広島戦は、怒涛の攻めを見せるが決定機を生かせず。
1-2と逆転負けを喫し、無敗記録が19で止まってしまった。

2ndステージは、スタートダッシュが出来ずに1勝1分け1敗となり、3節を終えて9位である。しかし、年間順位を見れば広島に勝ち点2差で、まだ1位をキープしている。

広島の森保一監督は、浦和に勝利した後に記者会見で「もう一度、チャンピオンシップで浦和を叩かないといけない」と話した。今シーズンから始まった2ステージ制で、1stステージ優勝している浦和は、チャンピオンシップの出場権を既に手に入れている。森保監督率いる広島は、チャンピオンシップの出場権を目指して明確な目標を立てて2ndステージを闘っている。もちろん、浦和だって『真の日本一』を目指している。

度々、このコラムでも『真の日本一』と書いて来た。2ndステージ開幕戦となった松本で浦和のゴール裏から「たか姉の書いている『真の日本一』って何?!俺は、年間順位1位だ」と言われた。今のシステムでは、2ndステージを優勝出来なくても年間順位1位になれる可能性はある。また「チャンピオンシップ出場権を得ているのだから、2ndはその先を見据えて様々なことにチャレンジした闘い方でも良いと思う」という意見も耳にした。

私の『真の日本一』とは、2ndステージも優勝して年間順位を文句なしの1位を飾り、チャンピオンシップで堂々とシャーレを掲げるイメージであった。他のクラブから有無も言わさず、圧倒的な浦和の強さを誇りたい。そして、浦和を愛する人々の歓喜溢れる幸せな笑顔が見たい。更に欲を言えば、歪な2ステージ制に異議を申したい。『真の日本一』にならなければ、異議を唱えても負け犬の遠吠えと言われ兼ねないからだ。

私と同じ考えをしているサポーターの意見もあったが、人それぞれ考え方が違っていて他にも色んな意見を聞いた。浦和を愛する気持ちは同じでも、肝心な所がバラバラでは、統一感を持って闘うのは難しくなってしまう。1stステージで下位に沈んだ清水や新潟、山形などは、2ndステージ優勝を狙うと言うよりもJ2降格を恐れて年間順位を少しでも上げたい。下位に沈んでいるクラブは、明確な意思統一が出来ている。

ここで一番重要になってくるのは、浦和を率いるミシャ監督の考え方だ。2ndステージの目標を聞かれたミシャ監督は「2位に入れば良いと言ったら、浦和の感じでは無い。2ndも優勝することだ」とはっきりと目標を掲げた。そして「常に私の目標は、昨シーズンを上回ることだ。2012年にチームを引き継ぎ、1年、1年積み上げて来た。昨シーズンを上回ることが目標で、その上で優勝出来るか、出来ないのか、分からない。どのチームにも力があり、どちらに転がるか分からないが、昨年よりもベターなものを出して行く。レッズは2006年にリーグ優勝をしてから、優勝から離れてる。毎年、優勝を目標に掲げて来て、出来ずに来ている。目標を現実的に見て、闘うことだ。現実的に見れるチームになって来ている」と話した。

ミシャ監督の話しを聞いて「2ndステージ優勝」を狙う目標と「昨シーズンを上回る目標」は理解出来た。昨シーズンの浦和は、18勝8分け8敗で勝ち点62ポイント、得失点差がプラス20で優勝を目前に逃した。王者に輝いたG大阪は、19勝6分け9敗で勝ち点63ポイント、得失点差がプラス28であった。年間順位1位なのか、それとも昨シーズンの勝ち点を上回ることなのか、チャンピオンシップで優勝することなのか、今1つ分からなかった。

歪んだ2ステージ制のために、チャンピオンシップのトーナメント表は凄く複雑だ。想定されるトーナメント表が全部で8パターンもあるのだ。ミシャ監督はチャンピオンシップに付いて「ルール上は、どこのトーナメントブロックになるかはこれからだ。チャンピオンシップに出場する権利を得たのは、間違いない。そこに出場するのは、我々がやらなきゃいけない義務だ。我々のノルマだ!」と話した。そして、厳しい口調で「年間勝ち点1位を獲ってもチャンピオンシップで負けてしまったら、チャンピオンシップのチャンピオンになれない。ただ、年間勝ち点1位を獲ればホーム&アウェーの2試合だけとなり、他よりアドバンテージはあるだろう。自分たちは、2nd優勝の目標と最終年間勝ち点を獲ることをまずはなし遂げたい。最初の1歩はなし遂げた(1st優勝)。2つ目の目標は、年間を獲ることが大きな目標だ。2ndは、もちろん優勝をしっかりと目指して闘うが、結果的にリーグが終わってみないと分からない」と言いつつも「年間勝ち点1位を狙うのは、大きな目標だ。タイトルを獲ることは、もちろんやって行く。年間で勝ち点を獲っていれば、自分たちが到達したい目標に大きく近づける」と力強く話したのだ。

ミシャ監督は、チャンピオンシップを優位に闘うために年間順位1位と2nd優勝をまずは次なる1歩として狙っていた。浦和を愛する人々が共に目指す道が、決まった。2ndステージ優勝をすれば、自ずと年間順位1位は付いて来る。そして更なる目標はチャンピオンシップの優勝だ。まずは、次の1歩をなし遂げるために、共に闘って行こう!確実に1歩、そして1歩と共に歩み『真の日本一』に輝こう!その道は、断じて平たんで楽な道では無い。だが、浦和を愛する人々が、力を合わせて共に進めば辿り着けるはずだ。

A. どうして女性の方が、前十字靱帯を損傷しやすいのでしょうか?

Q. 女性の方が多い理由として男性に比べて敏捷性が悪かったり、筋力バランスが弱かったりと色々と言われています。また、女性はX脚(内股)が多く、膝が内側に入りやすいからです。足の形の特徴で怪我をし易いです。女子チームの4分の1ぐらいが怪我をしている傾向があります。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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