浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】西川が練習中に接触。大事をとって練習途中離脱。「明日の試合出場は状況をみて判断する」<ペトロヴィッチ監督コメントあり>(2015/7/28)

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2ndステージ、浮上のきっかけを掴む

西日が傾き、練習場のピッチに照明塔の長い影が映し出された午後4時半、甲府戦に向けての試合前日練習が始まった。練習が始まる前にミーティングが行なわれていたが、それだけでは伝えきれなかったのか、ミシャ監督は柏木陽介選手を呼んで話をしていた。日差しが和らいだとは言え、34℃の暑さの中でアップが始まった。アップ終了後は、茂木力也選手と斉藤翔太選手は天野コーチの下で課題に取り組み、石原直樹選手はピッチをゆっくりとランニングとウォーキングを行なっていた。

恒例のミニゲームは、ビブ組がGK西川、DF槙野、永田、岡本、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、武藤、梅崎、FW興梠。ビブなし組がGK大谷、DF森脇、那須、加賀、MF橋本、鈴木、青木、平川、高木、李、FWズラタンで行なわれた。

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ビブなし組は、甲府の堅守を意識して5DFで、シャドーの李忠成選手と高木俊幸選手の2人がサイドのスペースをケアーするように5-4-1に近い布陣であった。

1本目、いきなり先制点を叩き出したのは、ビブなし組の李選手であった。李選手は攻守の切り替えが早く、鋭い動きを見せていた。ビブなし組の5バックに対して、ビブ組はDFラインを高めに保ち、サイドチェンジを有効に使いながらの攻撃の組み立てを見せた。ミニゲーム開始4分、ビブ組の高いDFラインの裏を狙った青木拓矢選手と守備範囲を広く意識して飛び出した西川周作選手が接触。西川選手は左膝を押さえて痛がり、すぐに関ドクターが駆け寄った。左膝の状態を気にしていた西川選手は、大事をとって練習を止めて、歩いてロッカールームへと下がっていった。

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急遽、ビブ組のGKは大谷幸輝選手となり、ビブなし組は土田コーチが務めることとなった。ビブなし組のゴールマウスに土田コーチが立つとビブなし組のDF陣がピリッと締まった感じを受けた。「ライン上げろ!!」「逆サイ、フリー!」と練習場に誰よりも大きな声が響き渡った。

2本目は、永田充選手に代わり、那須大亮選手がビブ組のDFへ入り、梅崎司選手に代わり高木俊幸選手がビブ組みのシャドーのポジションを務めた。2本目が始まる前に宇賀神友弥選手が「大ちゃん、しゃべって!細かい指示お願い」と那須選手に声を掛けていた。選手の組み合わせが代わっても、1本目と変わらずにビブ組はサイドから揺さぶりを掛ける攻撃を見せた。また、甲府戦を出場停止となった森脇良太選手に代わり、右のストッパーを務めていた岡本拓也選手が攻撃の起点となって高木選手や関根貴大選手にパスを送ると、逆サイドの宇賀神選手へクロスを送るシーンが見られた。また、縦のサイドのスペースを使うふりして、中に切れ込み岡本選手が豪快なミドルシュートを狙うシーンも見られた。

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槙野選手から阿部勇樹選手へとパスが通り、ビブ組の中盤からの攻撃の組み立ての目を青木選手が摘んで鋭いミドルシュートがラストゴールとなり、約1時間の練習が終了した。

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ペトロヴィッチ監督「西川は状況を見て判断する」

ミシャ監督は、甲府戦に向けて「2連敗した後のゲーム。我々にとって難しいゲームだ。負けたゲームは、選手たちも何が足りなかったか分かっている。チャンスにゴールを決めることだ。甲府戦、選手たちは必要以上に慎重に成らずに闘って欲しい。甲府は守備がオーガナイズされている。我々の攻撃を待ち構えてミスを狙って来る。前線には、スピードもあり、強さもある選手がいる」と警戒しつつ「慌てたり、慎重になり過ぎたりしないで勇気を持って闘う」と話した。

また、練習中の接触で、途中離脱した西川選手については「西川は練習を続けられなかったので問題はあるかなぁ・・・。ドクターに診てもらっている。明日、試合までに状況を見て見極める」と話した。西川選手が接触した時、すぐ傍にいた槙野智章選手は「大丈夫じゃない?!足を打撲したのに、顔が痛いって冗談言っていたから~」と話していた。
西川選手の左膝の状況も心配であるが、ここは無理しないで欲しい。大谷幸輝選手もしっかりと準備をしている。また、出場停止となった森脇良太選手に代わり、岡本拓也選手の先発出場が濃厚である。誰が、出場してもチーム一丸となって勝利を目指す。

2ndステージ開幕から、今ひとつ波に乗れない浦和だが、ホームでしっかりと甲府戦に勝利し、浮上のきっかけを掴みたいところだ。

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