浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「それでも男たちは闘う!」

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

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残り5試合はどんな試合になるのか

日が沈むのが早くなり、秋の訪れを感じさせられる。そぼ降る雨も冷たく、終演が近いことを告げている。今年もリーグ戦が残り5試合となり、どことなく寂しさが募る。

年間首位を獲得してもそれはリーグ優勝にならないレギュレーションが、秋の気配を虚しいものにしてしまっている。1ステージ制であれば、浦和を愛する人々も残り5試合に向けてグッとモチベーションが高まり、優勝に向けて全身全霊をかけ、力の全てを注ぎ込んだはずだ。

それが、チャンピオンシップがあるためなのか、かつての浦和のパワーが薄れてしまっているように感じる。選手たちを鼓舞し、共に闘って来たファン・サポーターは『日本一』と言われ続けてきた誇りが浦和にある。

2006年にリーグ初優勝を飾った最終戦は、6万2千241人もの観客が埼玉スタジアムに足を運んだ。G大阪と優勝を掛けた死闘と言われるほどの名勝負に、バックスタンドにはコレオグラフィーで浦和のエンブレムが出現した。誰もが手に汗握り力の限り声を上げて闘った。マグノ・アウベス選手に先制点を許したが、3-2でG大阪を下して逆転勝ち。初の栄光を手にした時は、スタジアムが歓喜の赤い渦に包まれ、浦和の街も朝まで優勝に酔いしれていた。

バックスタンドのコレオグラフィーは、満席にならなければ作り上げることが出来ない。最近では、バックススタンドのアッパー最上段まで、観客で埋め尽くされる光景が見られなくなっている。パワーが薄れてしまった要因は他にも考えられるが、2ステージ制の影響もあると思う。

寂しいことに「1stステージ優勝を果たし、チャンピオンシップの出場権があるのだから残り5試合をチャンピオンシップに向けた準備をすれば良いのでは?」「年間1位を獲得としても意味がない。全てはチャンピオンシップだ」と言う声も聞いた。反対に「2ndステージも優勝して年間1位を獲得すれば良い。チャンピオンシップはグリコのおまけのようなもの」と言う声もある。「獲れるものは、全部狙う。文句なしの完全制覇だ」と頼もしい意見もある。応援は強制するものでも強要するものではない。だが、これだけバラバラな意見を耳にすると悲しくなってしまう。

2ndステージ第13節を終えて、浦和は7勝2分け3敗勝ち点23で3位である。鹿島戦に勝利を収め、首位の広島と鹿島を射程圏内に収め、年間1位の座もキープしている。選手たちは「両方獲りに行く!」「2nd優勝しなければ、年間1位はないと思う。残り5節が大事だ!」と異口同音に話し、気合が入っている。チャンピオンシップのことなど、今の時点では全く眼中にない。あるのは、2ndステージ優勝と年間1位なのだ。浦和のファン・サポーターのパワーが薄れていようが、応援してくれる人々、支えてくれる人々がいるから闘うのだ。

残り5試合で鬼門の1つアウェイ鳥栖戦は、1stステージに乗り切っている。対戦カードをみると、ホームの鳥栖戦、G大阪とFC東京アウェイが2戦続き、ホームの川崎戦となり、最終節もホーム神戸戦になる。日程も移動の距離も厳しい状況ではない。昨シーズン、残り5試合は1勝2分け2敗であった。アウェイの横浜FMに劇的な勝ち方をして勢いでG大阪戦を迎えたかったが、リーグ戦2週間の中断期間も邪魔だった。鍵となったG大阪戦にホームで0-2と敗戦したことが痛手であった。

終わってみれば、18勝8分け8敗勝ち点62で2位だった。優勝したG大阪は19勝6分け9敗勝ち点63であった。思い出しただけでも、悔しくて堪らない。現在、浦和の勝ち点は昨シーズンを上回り、勝ち点64である。2006年にリーグ優勝を果たした時、残り5試合の時点で勝ち点62だった。5試合を3勝1分け1敗の成績で勝ち点を72に伸ばしたのだ。

年間順位は勝ち点2差で広島が追って来ている。2ndステージ首位の広島とは勝ち点5差だ。広島との直接対決は既に終わっているが、広島が5連勝するとは思えない。浦和が5連勝出来る保障もない。例え、2nd優勝を逃して年間1位を獲得しても、チャンピオンになれない。年間1位がチャンピオンになれないなんて、理不尽な話しである。残るのは、年間1位を獲得した記録と記憶だけだ。

それでも、闘う男たちがいるのだ。選手たちは、2ndステージ優勝も年間1位も諦めていない。だから、共に闘い栄光を掴み獲ろう!2ndステージ優勝と年間1位の可能性がある限り、残り5試合全部勝つ!!今年こそ、寂しい秋に終わりを告げて、天高く晴れやかな浦和の秋にしたい。

Q.足の裏に出来る魚の目について教えて下さい

A. 魚の目も圧力によって出来ます。スパイクのポイントが当たるところに出来やすいです。偏平足の人は足の親指の付け根に出来やすく、足の幅が広い人は小指の付け根に出来やすいです。また、神経が圧迫されて痺れや痛みがあるモートン病があります。だいたいは、タコが出来ています。魚の目も削りますが、約1カ月ぐらいでまた出来てしまいますのでインソールで調節して圧力が掛からないようにします。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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