浦和フットボール通信

MENU

【河合貴子の大原なう】明日の鳥栖戦に向けた最終調整を行う「我々は、立ち上がりから勝ちを獲りに行く闘いをしたい」<ペトロヴィッチ監督コメントあり>(2015/10/2)

TAK_2704

ホームで鳥栖を迎え撃つ!!

爆弾低気圧が駆け抜けて、雲の切れ間から太陽が顔を出した10月2日。鳥栖戦に向けての念入りなミーティングを終えて、午後3時半すぎから練習が始まった。

今週から怪我で長期離脱していた石原直樹選手も合流し、怪我人無しの全員揃って練習と思いきや、李忠成選手が今日になり急に腰痛が起きたために、練習を回避して休養となってしまった。ミシャ監督は「突然の出来事で、予期せぬ出来事だった。明日は、メンバーに入らない」と困惑した表情を浮かべて李選手について話した。

TAK_2614

腰痛のために不在となった李選手以外は、3グループに分かれて通称“鳥かご”のボール回しを始めた。“鳥かご”では、鬼になった槙野智章選手が「やぁ~!」と気合を入れながらボールを奪いに行くシーンが見られ、宇賀神友弥選手がすかさず「やぁ~に満足してないか?!」と突っ込みを入れたり、岡本選手の腕にボールが当たると「ハンド!」の声が上がったり、トラップミスをした阿部勇樹選手は「何で、こっちに来た?!」とぼやくシーンなど和やかであった。

恒例のミニゲームが始まると、石原選手と茂木力也選手、岩舘直選手は天野コーチと共にゴールに向かうコントロールシュートの練習を行なっていた。

ミニゲームのビブ組は、GK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、高木、梅崎、FWズラタン。ビブなし組は、GK大谷、DF岡本、永田、加賀、MF橋本、鈴木、青木、平川、武藤、斎藤、FW興梠。

TAK_2793

ミニゲームが始まる前に、ミシャ監督とズラタン選手が話し合う姿があった。

TAK_2644

ミニゲームの1本目は、立ち上がりにビブなし組が「前から~」の声が掛かると激しいプレスを前線の興梠慎三選手と武藤雄樹選手や斉藤翔太選手がかけ始めると、主導権を握り鈴木啓太選手から橋本和選手がバイタルエリアの左でボールを受けると、高い位置にポジションを取った岡本拓也選手に落とし、岡本選手がアーリークロスを入れてきた。だが、ここは前節出場停止だった那須大亮選手がしっかりと押さえてシュートを撃たさなかった。

TAK_2727

主導権を握られた形となったビブ組は、両ワイドの選手が下がり気味になり5DFを形成して、流れを変えるチャンスを覗っていた。宇賀神選手から「トシ!左をもう少し絞って欲しい」と高木俊幸選手が守備のポジショニングのアドバイスを受けるシーンもあった。ビブ組は、関根貴大選手から斜めに前線のズラタン選手へとパスが通り、ズラタン選手がシュートを放つが決まらず。両チーム共にノーゴールで終わった。

TAK_2702

2本目は、前線の興梠選手と武藤選手がビブ組へ、ズラタン選手と高木選手がビブなし組へと入れ代わって行なわれた。すると、ビブ組に攻撃のリズムが生まれ始めた。攻守の切り替えが早くなり、サイドと縦パスを上手く使いわけるようになった。後ろからの攻撃の組み立ても槙野選手から、大きく逆サイドの関根選手へと展開したり、那須選手がボールを奪うとそのまま持ち上がる展開も見せた。

TAK_2787

主導権を握ったのは、ビブ組であった。ただ、ビブなし組の縦パスを狙うタイミングやゴール前の守備が良く、シュートまで持ち込めなかったり、綺麗に崩すことが出来ずにいた。

お互いシュートまで行けない中で、ミシャ監督から「ラストゴール!」の声が掛かかると、ビブなし組の前への推進力が増していった。こぼれ球を鈴木啓太選手が拾ってゴールを狙ったり、中盤のミスを青木拓矢選手が見逃さずに奪ってシュートと圧力を掛けていった。

TAK_2741

しかし、ビブ組のDF陣は、崩れず那須選手や槙野選手が後方から声を掛けてDFラインの押し上げを図っていた。なかなか両チーム共に決定的なチャンスが作れずにいた。しかし、ラストゴールは青木選手から右のバイタルエリア深い位置にポジションを取った高木選手へとパスが通り、高木選手のクロスにズラタン選手がピーポイントで合わせて、綺麗なゴールが決まった。このズラタン選手のゴールが、今日の唯一のゴールである。今日の練習で、ファーストゴールがラストゴールとなる珍しいゴールとなった。ゴールだけを考えると少し寂しいミニゲームであったが、それだけお互いの守備意識が高いものであったとも言える。

ペトロヴィッチ監督「我々は、立ち上がりから勝ちを獲りに行く闘いをしたい」

ミシャ監督は「鳥栖は、しっかりとしたチームとしての纏まりがあり、闘う強いチームだ。リスペクトは必要だが、我々のチームの目標は、3ポイントを獲ることだ。我々は、立ち上がりから勝ちを獲りに行く闘いをしたい」と攻撃的な姿勢で勝利を目指す。

TAK_2632

年間首位に立つ浦和は、2ndステージ制覇ももちろん狙っている。ここ数年、リーグ終盤のアウェ鳥栖戦で浦和は失速しはじめ、リーグ優勝を逃してきた。今年はホームで迎える鳥栖戦だけに、しっかりと勝利を収めて、優勝に向けての弾みを付けたいところだ。

ページ先頭へ