浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】明日、天皇杯4回戦ゼルビア町田戦!<ペトロヴィッチ監督コメントあり>(2015/11/10)

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天皇杯4回戦、浦和の初戦の相手は町田!

大原の練習場の周りの街路樹もすっかり色好き、落ち葉が小雨に濡れた11月10日。天皇杯4回戦に向けて試合前日練習が、午後1時から始まった。浦和にとって天皇杯初戦は、J1名古屋とJ2福岡との対戦に勝ち上がってきたJ3町田だ。熊谷スポーツ運動公園で、実に3年ぶりの熊谷開催となる。

西川周作選手と柏木陽介選手、槙野智章選手、ズラタン選手をワールドカップ予選のために欠き、前節の川崎戦で負傷した那須大亮選手は右ハムストリング肉離れ、日曜日の練習中に森脇良太選手を左ふくらはぎ肉離れで戦線離脱と厳しい状況に追い込まれた。

アップ後に行なわれた恒例のミニゲームは、メンバーが足らず10対10で行なわれていた。ビブ組は、GK大谷、DF橋本、永田、MF関根、阿部、青木、平川、高木、梅崎、FW李。ビブなし組は、GK岩舘・福島、DF加賀、岡本、MF茂木、鈴木、斎藤、宇賀神、石原、武藤、FW興梠だった。

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両チームともメンバーが足りないために、変則的なDFラインとなっていた。ビブなし組は、両ワイドの選手が下がり気味になり4DFを形成し中を締める堅い守備を見せていた。

ビブ組は、両ワイドのどちらか一方が下がったり、ボランチの阿部勇樹選手がDFラインに入って3DFを形成するシーンが見受けられた。

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先手をとったのは、ビブ組であった。青木拓矢選手の豪快なミドルシュートがゴールネットを揺らすと、阿部選手からスルーパスに抜け出した梅崎司選手がゴール左隅へと流しこんだ。

ビブなし組もしっかりとした守備から、縦に早い攻撃を見せた。鈴木啓太選手からの縦パスを受けた興梠慎三選手が、ポストプレーで再び鈴木選手へと落とし、鈴木選手が走り込んでシュートを放つも永田充選手がしっかりと身体を張ったプレーでシュートを阻止した。

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2本目も1本目とメンバーを代えずに行なわれた。やはり先手を取ったのは、ビブ組であった。GKのクリアーを拾った青木選手が、そのまま放った豪快なシュートが決まった。

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しかし、徐々にゲームの流れはビブなし組へと変わっていった。前掛りになったビブ組のスペースを上手くビブなし組みが使って、縦パスが通り攻守の切り替えが早い攻撃を見せた。GK岩舘直樹選手から加賀健一選手へとパスが通り、加賀選手から縦パスを受けた興梠慎三選手が反転して放ったシュートが見事に決まった。

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また、天皇杯を復帰戦と目標をたてていた石原選手も積極的な仕掛けからゴールを狙っていった。一方、ビブ組は永田選手からサイドの高いポジションを取った関根貴大選手やDFラインに入った阿部選手から平川忠亮選手へとサイドを使ってビブなし組のDFを揺さぶっていった。

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ラストゴールは、ビブ組のサイド攻撃からであった。関根選手のクロスをゴール中央で李忠成選手が胸トラップシュートで見事に決めた。

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福島春樹選手は天皇杯未登録のため帯同出来ず、怪我人や代表召集などで残されたメンバーは20人となった。帯同メンバーは18人のため、残される2選手には誰もなりたくない。

今日のミニゲームで、両チームとも球際激しい熱いバトルとなって、加熱したポジション争いを物語っていた。

ペトロヴィッチ監督「本気で全力を出す」

ミシャ監督も「明日は、チームとしてしっかりと闘える良いチームだ。自信を持ってプレーすべきだ。浦和の選手であることは、それなりに質がある。今まで試合に出ていない選手は、色んな理由で起用がなかった。もっと、起用があっても良かったはずだと見せて欲しい」と話していた。そして、天皇杯4回戦となる町田戦について「格下との対戦と言えば、我々が勝利を求められるゲームである。ただ、これまで町田は、名古屋や福岡に勝利して勝ち上がって来た結果を見れば簡単ではない。J1・J2の2チームが負けたことは、大きな警告を発している。町田の選手は、J1・J2を経験した選手が多く、質が劣らない選手だ。油断すれば、足元をすくわれる。走る、守る、規律を持って全力で闘う。私が就任して3年間、天皇杯は早い段階で敗退している。天皇杯は、勝ち上がらないといけない。本気で全力を出す」と厳しい口調で話した。

GKの西川周作選手含めて、DFラインは怪我や代表召集のために不在となり、急造のメンバーで町田戦に挑む。だが、J1のプライドを掛けて天皇杯を敗退する訳にはいかない。試合に出場するチャンスを掴んだ選手たちで、全力で町田に勝利を収めて、勝ち上がりたいところだ。

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