浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】天皇杯神戸戦に向けて激しいミニゲームを展開(2015/12/17)

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天皇杯準々決勝神戸戦に向けて、ヒートアップ中!

北風が肌を突き射すように冷たく、気温8℃と冷え込む12月17日。多くの選手たちは、手袋をしたりネックウォーマーをして練習に臨む中、阿部勇樹選手をはじめ興梠慎三選手、永田充選手、武藤雄樹選手、ハーフパンツ姿で寒さを吹き飛ばすように走り回っていた。

12月9日の練習中に左足首軽い捻挫で離脱していたズラタン選手は、動きもハーフパンツで元気な姿を見せていた。また、U-22カタール遠征から月曜日に帰国した関根貴大選手は2日間別メニューで調整していたが、今日から本格的に合流した。来シーズンの加入が決まっている作陽高校の伊藤涼太郎選手も火曜日から練習に参加していた。

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アップが終わると、鈴木啓太選手や斎藤翔太選手、茂木力也選手、伊藤選手が、福島春樹選手と岩舘直選手が守るゴール向って、パス&コントロールなどのシュートを行なっていた。鈴木選手は、若手の選手の手本になるような動きを見せていたのが印象的であった。

恒例のハーフコートでのミニゲームは、ビブ組がGK西川、DF槙野、永田、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、武藤、高木、FW興梠。ビブなし組がGK大谷、DF橋本、那須、加賀、MF梅崎、岡本、青木、平川、李、石原、FWズラタンの組み合わせで始まった。

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1本目が始まる前に、ミシャ監督は槙野智章選手と阿部勇樹選手を呼んで細かい指示を与えていた。1本目は、立ち上がりからゴールに向かう姿勢を見せたのはビブ組であった。

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素早い後方からビルドアップに武藤選手がDFの裏に抜け出すもシュートまでは持ち込めなかった。ミシャ監督から「止まってないで、ボールを引き出せ!」と声が掛かると両チーム共にオフザボールの動きの激しさが増していった。

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先制点は、ビブなし組の梅崎司選手に楔のパスが通り、梅崎選手がドリブルで中に切り込みボールをキープしながら、岡本拓也選手がボランチのポジションから上がる時間を作ると岡本選手へ、岡本選手はDFを背負いながらターンしてシュート!ゴール右隅へと叩き込んだ。しかし、主導権を握っていたのは、ビブ組みであった。興梠選手が放ったシュートのこぼれ球を武藤選手が狙うも決まらず、柏木陽介選手のミドルシュートも決まらず、決定機を生かせずにいた。

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2本目は、前線の3選手とワイドの2選手を入れ替えて行なわれた。攻守の切り替えを早く、お互いチャンスを作るがラストの精度やクロスの精度がコンビネーションが合わなかったりと決められずにいた。途中、ポツポツと降り始めた雨も激しさを増したが、降ったり止んだりと落ち着かない天候となり、ピッチがかなり滑り易い状況であった。

ビブ組は、ズラタン選手が身体を張ってボールをキープするとワイドの梅崎選手が上手くホロ―して石原直樹選手と李忠成選手の距離間が非常に良い印象を受けた。

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3本目は、基本となった1本目の組み合わせにメンバーを戻したが、ワイドでプレーしていた梅崎選手をビブ組のシャドーへと移し、高木俊幸選手をビブなし組のワイドへと入れ代えて行なわれていた。主導権を握ったのは、ビブ組であった。森脇良太選手から縦のスペースに流れた梅崎選手へ、梅崎選手のマイナスのクロスを武藤選手が合わせるも決まらず、逆にボールを奪ったビブなし組みが早いテンポで攻撃を仕掛けて来た。

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すると、ミシャ監督はフリーズを掛け、楔のパスやDFの裏を狙ったパスを奪われた時の前線から守備を細かく指示し「切り替えのところで意識を早くしろ!!」「スプリント!」と思わず熱くなり声を荒げるシーンがあった。

前線から嵌めこむ守備によりビブ組は、DFラインを押し上げてコンパクトを保ち、永田選手がボールをドリブルで運んで持ちあがるシーンも見られ、厚みのある攻撃を見せた。

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武藤選手が興梠選手とのワンツーで左サイドを崩してゴール前に飛び込んだ梅崎選手へ、タイミングが合わずに梅崎選手の足元に入り過ぎてしまったが、梅崎選手は冷静にボールを持ち直してゴールを決めた。

3本目は、両チーム共に球際に厳しく、かなりヒートアップするシーンが数多く見られた。そんな中、阿部選手が接触で左足の踵を打撲して、ピッチを離れるほどかなり痛そうであったが、すぐに戻りプレーを続けていた。

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リーグのシーズン中と変わらない、攻守の切り替え早く、ゴールに向かう姿勢や球際に厳しく行く姿勢が随所に見られるミニゲームであった。

19日、非公開であるが行なわれるFC東京と練習試合が、まるで公式戦のような位置づけで準備していることを感じた。

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