浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】天皇杯準決勝・柏戦に向けてペトロヴィッチ監督「リーグ戦の痛みを消す薬はタイトルだけだ」<ペトロヴィッチ監督コメントあり>(2015/12/28)

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天皇杯準決勝・柏戦に向けて、ゆったりとコンディション調整

穏やかな晴天となった12月28日。ミーティングを終えて、午前11時過ぎに選手たちがピッチに姿を現した。練習が始まる前にコミュニケーションを図るリフティングゲームの輪の中に、珍しく阿部勇樹選手が加わっていた。その輪の外側では、森脇良太選手や那須大亮選手が、独自の調整を丁寧に行なう姿があった。

FC東京との練習試合で右足ハムストリングの肉離れをおこした平川忠亮選手と神戸戦の前日練習で右足ふくらはぎを負傷した永田充選手、体調不良の斉藤翔太選手の姿はピッチには無かった。

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「さぁ~いくぞぉ!」と堀孝史コーチの号令のもとアップのランニングが始まった。ゆっくりとランニングをしながら動的ストレッチを入れて行なった後に、3グループに分かれて通称“鳥かご”のボール回しがリラックスした雰囲気の中で行なわれていた。そして、ラダーを使ってステップワークをした後、再びゆっくりとランニングをして1時間ほどで練習を終えた。

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また、GKは鳥かごには参加せずに土田尚史GKコーチのもとで基礎練習と前からプレスを掛けられたことを想定したボール回しを行なっていた。

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ペトロヴィッチ監督「痛みを消すことが出来る薬はタイトルだけだ」

練習後、ミシャ監督は「準々決勝を勝利することが出来て、次に駒を進めることが出来た」と笑顔を見せながら「柏は、コレクトな素晴らしいチームだ。簡単なゲームではない。一発勝負の試合で、両チームとも高いモチベーションで一番ベストな準備をしてくる。(柏は延長・PKで仙台に勝利)試合の時間の違いはあるが、それがアドバンテージにはならない。何が起こるか分からない。我々は、相手に対して全力で闘う。カップを手にするための気持ちが強い。毎年、自分たちのサッカーに少しずつ戦術を加えて進歩してきた。来年に向けても新しいものにトライする方向性は、変わらない。我々がチームとしてやっていることが、間違いないと証明するために、タイトルが欲しい。チャンピオンシップのG大阪戦で象徴されたように、相手よりも上回っていても敗戦した。勝利がないと内容は評価されない。我々にとっては、痛い出来事だった。痛みを消すことが出来る薬は、タイトルだけだ!」と柏に勝利を収めて、決勝に駒を進めて優勝を狙う熱い気持ちを話した。

大阪からの移動や中2日の試合を考慮した軽めの練習であったが、程好いリラックスした雰囲気で、神戸戦に勝利した良いイメージを持って柏戦を迎えられる。そして、浦和は、天皇杯準決勝で柏に勝利を収めて9年ぶりの天皇杯タイトル獲得で、自分たちのサッカーの方向性が正しいことを証明したいところだ。

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