浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「ご提案」

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

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本来の浦和があるべき姿を取り戻すには、浦和を愛する人々の声が必要なのだ

私が浦和の試合を初めて取材したのは、1992年9月5日のことだった。Jリーグ開幕の半年前に行なわれたナビスコカップのジェフユナイテッド市原戦が最初であった。今は亡き森孝慈氏が監督で、大宮公園サッカー場(現ナック5スタジアム大宮)のゴール裏がまだ座席などない時代であった。

初めて観た試合は、夕闇迫るピッチで選手がアップを始め、照明塔がカクテル光線のように降り注ぐ中で選手たちはプロ初の公式戦に躍動していた。

35分、市原のパベル選手に先制点を決められるも65分に望月聡選手のヘディングシュートで同点。74分に佐々木雅尚選手のゴールで再び市原にリードを許し、82分に柱谷幸一選手が決めて2-2。息をも詰まる展開となった試合は90分で決着がつかず、Vゴール方式(どちらかのゴールが決まれば試合終了)の延長戦へと突入したのだ。

Vゴール方式で試合の決着が付かなければ、PK戦となる試合の行方にドキドキしながら延長開始を告げる笛を待った。延長開始3分、パベル選手のゴールが決まり、いともあっけなく試合は終わった。初めて取材した浦和の試合は、2-3で負けた。

どこかやり切れない悔しい虚脱感と試合の高揚感でとても複雑な心境に陥ったのを20年以上の時が過ぎても覚えている。多くの人々に試合を観てもらいたい。勝つ喜びを共有したい。喜び合う市原の選手とファンを見て感じたものだった。

あれから、どれだけスタジアムに足を運んだのだろうか・・・。時代の流れと共に、変化を遂げて行く。プロ初の公式戦となったこの試合の観客は、4934人であった。現在の浦和の平均観客動員数38746人(2015シーズン)である。最初の公式戦観客動員数とはスタジアムの大きさなど一概には比較できるものではないが、クラブはもちろんJリーグも浦和を愛する人々も紆余曲折しながら経験を積み努力をしたことで多くの観客がスタジアムを訪れるようになった。

とは言え、クラブ史上最高平均観客動員数は、2008シーズンの47609人だ。今では、メインスタンドやバックスタンドの最上段まで観客で埋まることが無い。クラブ史上最高となる62241人の観客を動員した2006年のG大阪戦のスタジアムの雰囲気を味わった者として、もう一度あのスタジアムを取り戻したいと切に願う。

間もなく2016シーズンが開幕する。取り戻すためには、課題は山積みになっている。すぐに解決出来る訳ではないが、私なりに考え、思うところをご提案という形で記載したい。

1. 2ステージ制について

2ステージ制で闘った昨シーズン、どこか歪なものが心に残った。やはり、ホーム&アウェイで1シーズンを闘う1ステージ制が良いと感じた。Jリーグが、2ステージ制に拘るのであれば、ホーム&アウェイで闘うJリーグ元年の2ステージ制が良いと思った。チャンピオンシップは、各ステージを制覇した者同士が闘い王者を決める。

だが、現状のJ1クラブ数を考えると試合数が多すぎ、選手やファン・サポーターに掛かる負担が多くなってしまう。J1クラブ数を10チームにして、J2クラブ数を18チーム、J3クラブ数を22チームとし、J4のカテゴリを創設してピラミッド型にしてはいかがだろうか?!

もちろん、自動昇格・降格、入れ替え戦も行なわれる。J1を10クラブにしてホーム&アウェイで2ステージを闘うと、年間試合数は36試合となり現在の34試合よりも多くなる。
そこに、ACLや天皇杯、ナビスコカップが加わると年間試合数は40試合を越えてしまう。

世界を見ると、プレミアリーグやセリエAは38試合開催され、国内のカップ戦とUEFAチャンピオンリーグとUEFAヨーロッパリーグ(旧UEFAカップ)も闘っている。試合数が増えれば、選手のローテーションは必要不可欠である。選手起用の監督の手腕も問われるし、試合出場のチャンスを選手たちが得ることが出来る。いろいろと考えが頭の中を過る。

試合数が増えれば、広告、放送権料、入場料金で増収の見込みとなるが、果たしてそれが日本サッカー界の発展に繋がるかのか分からない。でも、はっきりと言えることは、歪な2ステージ制ではなく、ホーム&アウェイで闘う1ステージ制のJ1クラブ数18が良いと思えてならない。

2. 秋春制導入
今シーズンの日程を見て、過密な日程の上に余りにもシーズンが終わるのが早く感じられた。11月3日に最終節を迎えるのだ。もう少しゆとりを持った日程を組めなかったのだろうか・・・。過密日程でしかも天皇杯に勝ち残ったチーム、敗退チームの差があり過ぎる。

元日決勝を迎える天皇杯を考慮すれば、ここは思い切って8月中旬開催の6月上旬で終わるのはいかがだろうか?気象庁のデーターによると過去65年間の梅雨入りの平均が6月8日で、梅雨明けが7月19日となっている。梅雨のない北海道にとっては、冬の時期に開催されるよりも良いかも知れないが、雨の中開催させる試合は選手も観客も辛い。雪の中で開催される試合も物凄く辛い。ならば、ブンデスリーグを見習ってウインターシーズンの積雪期間の中断をはさんで開催するのはどうだろうか?

札幌ドームのようなドーム型スタジアムの建設や観客席にヒーターを設置するなど莫大な費用が掛かるが、行政とJリーグ、日本サッカー協会などが手を取り合っていけば不可能な話ではないと思う。ワールドカップやオリンピックなど代表戦を考えれば、5月上旬でリーグの終盤を迎えても良いと思えた。

大きな項目を2つ記載したが、

3. 安全なスタジアムの取り組みとして、クラブとファン・サポーター、行政の協力の下でJリーグ初の避難訓練を行なう。

4. 埼玉スタジアムの座席割りの見直しとして、メイン・バックアッパーの最上段の価格見直し。

5. 毎年変わるユニホームのデザインを浦和を愛する人々から一般公募とし、ファン・サポーターの投票と選手やクラブスタッフ、ナイキの関係者の投票でユニホームのデザインを決める。

6. レディースのホームゲームがトップチームのホームゲームと重なる開催となるのであれば、埼玉スタジアムでトップチームの試合前に開催して欲しい。

7. 大原で行なわれるファンサービスの日を見直して欲しい。平日行なわれるファンサービスを平日だけでなく、選手の負担にならない方法を考慮して試合翌日の休日や試合中断期間などを入れてファンサービスの日を増やしてあげて欲しい。

考えれば、考えるほど切りがないが、これはあくまでもご提案である。

一番大切なことは、クラブとファン・サポーターが歩み寄り絆を深く繋いで行くことである。ご提案に掲げた3~7は、捉え方によっては小さなことかも知れない。しかし、思ったことや感じたことを口に出さなければ伝わらないし、クラブもJリーグも改善はされない。ましてや議論の余地も生まれて来ない。アルゼンチンのプリメーラ・ディビシオンでは、メディアや各クラブのファン・サポーターの猛反対で改革案が頓挫したこともあった。

浦和を愛し、フットボールを愛しているのであれば、どんな小さなことでも良いから声を上げて欲しいと思う。本来の浦和があるべき姿を取り戻すには、浦和を愛する人々の声が必要なのだ。2ステージ制や日程などJリーグを動かすかも浦和を変えて行くのも、ひとりひとりの手の中にある。


Q.精神的な疲労について教えて下さい。

A.運動をし過ぎることにより精神的に疲れると、身体の中のホルモンのバランスが崩れて筋肉の回復を遅らせてしまいます。オーバーユース症候群中には、精神的疲労もあります。意欲が落ちれば、ホルモンの分泌が悪くなりパフォーマンスが落ちてしまいます。軽いトレーニングをしながら、リフレッシュすることが大切です。トレーナーさんたちが、メニューを作り食事管理し、乳酸値を図ったりケアーをしていきます。40℃ぐらいのお風呂にゆっくりと浸かりリラックスして疲れを取ると良いでしょう。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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