浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】ACL予選突破に弾みを付けてるために、広州戦に挑む(2016/4/4)

ペトロヴィッチ監督「共に戦いスペクタクルな夜になる」

昨夜から降り続いた雨も止み、花曇りとなった4月4日。混戦模様となったACL予選グループH組。浦和は、未勝利の広州をホームに迎えて挑むこととなった。

先に公式会見・練習を行ったのは、浦和であった。公式会見に臨んだペトロビッチ監督は「非常に難しいアウェイでの闘いだった。アウェイで闘ったよりもさらに難しいゲームであろう」と眉間にしわを寄せた。

そして「相手は、質の高い選手が揃った強いチーム。我々は、アウェイで見せたゲームは、十分に渡り合える強いチームである。グループリーグ突破するためには、勝利をしないといけない。ACLのファイナルだという意気込みで明日のゲーム挑む」と力強く話した。

広州側がチケットを爆買いした情報を受けて「浦和のサポーターは、日本でナンバー1だ。良い時も悪いも共に闘って来た仲間である。広州のサポーターが6000人来ると聞いている。逆に浦和のサポーターを刺激した。より多くのサポーターが来て後押ししてくれる。必ず、スタジアムに駆けつけてくれる。共に闘いスペクタルな夜にしてくれる」と浦和のサポーターの後押しに期待を寄せた。

ペトロビッチ監督と同席した宇賀神友弥は「広州の3人の外国人選手は強烈。アウェイと言うこともあり、広州では立ち上がりから雰囲気に飲まれて失点したが、90分通して自分たちの方がチームとして完成されている。個々も劣っていない。特にコンビネーションサッカーの質は、相手よりかなり自分たちの方が完成されている」と自信たっぷりに話した。

浦和は、サブグランドでアップを行った後に埼玉スタジアムのピッチへ移動して1時間の練習を公開した。アップが終ると阿部勇樹選手、ズラタン選手、関根貴大選手は別メニューでコンディション調整となった。

恒例のミニゲームでは、ビブ組みGK西川、DF槙野、遠藤、森脇、MF宇賀神、青木、柏木、梅崎、武藤、駒井、FW李。ビブなし組はGK大谷、DF橋本、永田、イリッチ、加賀 MF高木、伊藤、那須、平川、FW興梠、石原であった。

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1本目、ビブ組みのシャドーの一角を駒井善成選手が任され、梅崎司選手が右のワイドのポジションでスタート。立ち上がり、主導権を握ったのは、ビブなし組であった。永田充選手
から右サイドバックの加賀健一選手がオーバーラップしたスペースへと展開とすると、ボランチの那須大亮選手から逆サイドへピッチの幅を使って揺さぶりを掛けてきた。また、加賀選手のクロスを高木俊幸選手がダイレクトボレーでシュートを放つシーンもあった。

しかし、先制点を叩きだしたのは、ビブ組みであった。槙野智章選手から逆サイドの深い位置の梅崎選手へとロングーフィードが通り、梅崎選手の折り返しを武藤雄樹選手が見事に合わせた。すると、徐々に流れはビブ組みへと変わっていった。青木選手から楔の縦パスや、柏木選手からサイドへと多彩な攻撃の組み立てを見せ、コンパクトにした中からセカンドボールを拾い厚みのある攻撃を見せていた。

また、ビブ組みの守備面は、前線からプレスを掛ける場合とブロックを形成する場合の使い分けが良かった。

2本目は、ビブ組のシャドーを梅崎選手にし、ワイドのポジションを駒井選手とポジションを代えて行われた。梅崎選手がシャドーに入ったことで、1本目よりはビブ組の中からの崩しのコンビネーションが良くなっているように感じられた。

しかし、ビブなし組も攻守の切り替えが早く、伊藤遼太郎選手から興梠選手へと縦パスが入るとビブ組みのDFを上手く興梠選手が剥がしてゴールを決めたり、那須選手が起点となって、高木選手のマイナスのクロスを再び興梠選手が決め、好調さをアピールしていた。

ビブなし組は、サイドに数的優位を作りサイド攻撃を仕掛けてきたが、宇賀神選手や駒井選手のワイドの選手が下がり上手く対応するシーンもあった。

ルイス・フェリペ・スコラーリ監督「プレッシャーはない」

一方、広州は規定の冒頭15分の練習公開であった。一方、広州は規定の冒頭15分のみ公開練習であった。

練習後の公式記者会見でルイス・フェリペ・スコラーリ監督は「両チーム勝たないといけない試合だ。浦和は素晴らしいチームだと理解している。理解した上で闘う。プレッシャーはゼロだ!アジアでチャンピオンリーグを何度闘っていると思うか?プレッシャーは無い。勝てば続くし、負ければバイバイだ」とサバサバした口調で話した。

ジョン・ジー選手は「グループステージの自分たちの立場は、理解している。だが、自分たちは経験があるから自信がある。自分たちは精一杯闘うだけだ」と話した。

また、ルイス・フェリペ・スコラーリ監督は「桜の季節で良い時期に日本に来られた。日本でお世話になった人々に会え(97年磐田監督就任)感謝している」と余裕を見せて公式記者会見を終えた。

ACL予選リーグ突破に向けて、両チーム共に譲れない思いがある。だが、ホームで闘う以上、浦和はタレント軍団と言われる広州をチーム一丸と迎え撃ち、熟成されたコンビネーションのチーム力で勝利を収めたいところだ。

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