浦和フットボール通信

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【6/10練習レポート】前売り4万9千枚!明日、注目の鹿島戦。ペトロヴィッチ監督「五分に渡り合うハードゲームになる」

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Report by 河合貴子

1stステージ優勝するために、ホームで鹿島戦の勝利を目指す。

梅雨の合間の晴れ渡った青空の下に、楽しそうな選手たちの笑顔が溢れていた。6月11日埼玉スタジアムで開催される大一番となった鹿島戦を心待ちにしているかのように、選手たちは楽しそうであった。アップのボール回しでは、心も体も軽く観ていても思わず選手たちの笑みに釣られてしまうほどであった。ただ、ひとりだけ別メニューが続くイリッチ選手だけが寂しそうであった。

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アップが終わると興梠慎三選手と阿部勇樹選手は、ステップワーク中心の別メニューとなり明日の鹿島戦に向けてコンディションを調整していた。

恒例のミニゲームは、ビブ組はGK西川、DF槙野、遠藤、森脇、MF宇賀神、青木、柏木 梅崎、武藤、李、FWズラタン。ビブなし組はGK大谷・福島・岩舘、DF橋本、永田、加賀、平川、MF那須、高木、伊藤、駒井、関根、FW石原だった。

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ビブなし組は、4-1-4-1のシステムで那須大亮選手のワンボランチで伊藤涼太郎選手と駒井善成選手がシャドーとトリプルボランチの役割を担っていた。

1本目、立ち上がりから主導権を握ったのはビブ組であった。遠藤航選手のロングボールを受けた武藤雄樹選手のクロスをニアーで李忠成選手が飛び込みシュート!素早い展開でゴールを狙っていったが決めきることが出来なかった。

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ビブ組はDFラインを高く保ち厚みのある攻撃を見せるが、前線にボールが収まらず苦戦を強いられてしまった。

ミシャ監督から「武藤!タイミングを良く考えろ!」と檄が飛ぶ中、宇賀神友弥選手のアーリークロスをズラタン選手が上手く合わせてビブ組みがゴールを決めた。しかし、ビブなし組の前線から嵌め込む守備の激しさが増し、徐々に主導権をビブなし組が握っていった。すると、前線のプレスから石原直樹選手がゴールを決めた。

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2本目が始まる前にミシャ監督から「判断のスピードを上げろ!」と指示が出た。

2本目、立ち上がりから主導権を握ったのは、ビブなし組であった。青木拓矢選手がDFラインに吸収されると中盤のスペースでビブなし組が数的優位を生かして押し込んでいった。

伊藤選手の強烈なミドルシュートが決まると関根貴大選手がDFの裏を取りフリーでシュートを狙う振りから冷静にファーサイドへ走り込んできた高木俊幸選手へと送り、高木選手がキッチリと合わせた。更に、関根選手のアーリークロスを高木選手がファーサイドで合わせたヘディングシュートが決まった。

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押し込まれる展開が続くビブ組は、前線でのボールの収まりが悪く、大きくピッチの幅を使ってサイドから崩そうと試みるものの崩しきることが出来なかった。見かねたミシャ監督がフリーズを掛けてビブ組の攻撃の組み立てに修正を掛けた。しかし、ビブ組の前線のコンビネーションプレーが上手く行かず、中盤のスペースをビブなし組に支配されたままであった。

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前線から圧力を掛けるビブなし組が、高い位置でボールを奪う展開が続き、DFのこぼれ球を拾った石原選手が冷静にゴールを決めてミニゲームが終了した。

前線から嵌め込まれる守備と中盤での数的不利な状況を、ビブ組は最後まで修正出来ず課題を残したまま鹿島戦を迎えることとなってしまった。試合前日であるが、逆に課題が明確になったことで、選手たちの共通の意識付けが出来たのではないだろうか。

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ペトロヴィッチ監督「五分に渡り合うハードゲームになる」

練習後、ミシャ監督は「この中断期間、切り替えの早さやボールを落ち着いて動かすこと、狙いとする共通理解を強調してトレーニングをしてきた。オフ・ザ・ボールの動き出しが多い方が危険な攻撃になる」と話し「個人的に浦和対G大阪、浦和対鹿島は、日本におけるナショナルダービーだと思っている。明日は、素晴らしいチーム同志の対戦だ。五分に渡り合うハードゲームになる。練習を通して良い準備が出来た」と自信たっぷりに笑顔を浮かべた。

1stステージ優勝への鍵となる大一番の鹿島戦は、前売りチケットが既に約4万9千枚販売されており、多くの浦和を愛する人々の後押しを受けて勝利を目指す。

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