浦和フットボール通信

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【6/21練習レポート】明日のFC東京戦から再起を目指す。

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Report by 河合貴子

年間優勝を目指して、FC東京戦から再起を目指す。

練習が始まる頃には、激しかった雨も止み晴れ渡る青空に日差しが眩しく輝いていた。6月21日、中3日と連戦が続く過密日程の4連戦目となるFC東京戦に向けて練習が始まった。

少し長めのミーティングが終わり15時頃からアップが始まった。先週まで、コンディション調整で離脱していたイリッチ選手もチーム合流し、全員が揃ったピッチに選手たちの笑顔が溢れていた。

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3グループに分かれたボール回しが始まると、4人のゴールキーパーは土田コーチがニアでストーンの役割をしたCKのキャッチングの練習が念入りに行われていた。ゴールマウスに立った西川周作選手は「クリアー!」「キーパー!」と元気の良い声が響いていた。

そして、分析担当の長峰コーチとのミーティングを終えたミシャ監督がピッチに姿を現わし「コンニチハ~」と大原に見学に来たファン・サポーターに挨拶をしたが、チームの状況からか監督の挨拶に応える声は上がらずに冷ややかな空気が流れた。

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3~4人1組となりショート、コンビネーション、ロングボールを織り交ぜた基本のアップが行われた。那須大亮選手、森脇良太選手、興梠慎三選手、李忠成選手の4人組はミスが多かった選手に罰ゲームとしてシッペの取り決めをしており、那須選手が罰ゲームの対象となった。シッペをされて那須選手は「デコピンよりは、良いけど・・・。今の一番痛かった」と悶絶していた。

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アップが終わると恒例のハーフコートでのミニゲームは行われず、シュート練習をメインとするグループと後方からの攻撃の組み立てからゴールを狙うグループの2つに分かれた。

シュートグループは、岩舘・福島・イリッチ・那須・永田・加賀・橋本・伊藤・高木・青木・平川・石原・ズラタン。

後方からの攻撃の組み立てグループは、西川・大谷・槙野・遠藤・森脇・宇賀神・梅崎・阿部・柏木・駒井・関根・武藤・李・興梠。

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後方からの攻撃の組み立てにミシャ監督も付きっ切りで指導し「武藤!慎三もあった」「スペースを見て」と細かいパスコースの指摘をしていた。後方からの攻撃の組み立ては、DFラインからボランチに当て、DFラインに落としてからサイドや退いてきた前線に当てて展開したり、ボランチが前線に当てて落としてそのままシュートまで持ち込むなど多様な攻撃のコンビネーションを見せていた。

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また、左ワイドは宇賀神友弥選手と梅崎司選手、右ワイドは関根貴大選手と駒井善成選手が交互に行い、攻撃に参加しないと場合は、サイドの守備にまわっていた。

多様な攻撃を見せる中で、縦の楔を受けた武藤選手から梅崎選手へと左サイドで展開すると梅崎選手から一気に逆サイドの前目のスペースへと大きくフィードし、逆サイドの駒井選手のクロスに前線3選手がクロスをする形でゴール前へと飛び込み、ファーサイドで興梠選手が見事に合わせたヘディングシュートが決まった。

 

また、ワイドから斜めに走り込むシーンもありゴール前に飛び込む枚数が多く、こぼれ球に対しての反応も早かった。

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水分補給の休憩を挟んで、後方からの攻撃の組み立てはハーフコートの真ん中からへと移動し、タッチライン沿いに開いたサイドからバイタルエリアを使ったクロスに合わせるシュートとなった。そして「マキ、モリで3~4回いってみよう」と声が掛かり、森脇選手と槙野選手がクロスを供給する役割となった。

森脇選手からは精度の高いクロスが入っていたが、槙野選手のクロスは精度が悪く「マキちゃん!振り切れてないよ!」と中で合わせる興梠選手が思わずクレームを付けると槙野選手は「当ててるだけだった」と思わず苦笑いするシーンもあった。

最後は、10人でクロスからゴールを目指すも決めきることが出来ず、ゴールを死守した西川選手は満足そうな表情を浮かべていた。

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約1時間半で練習が終わり、最後の円陣で阿部勇樹選手から「前から守備して、攻守の切り替えをもう一度チームとしてやって行こう!」とFC東京戦に向けて気持ちを引き締めていた。

3年ぶりとなる3連敗を喫した浦和は、気持ちを切り替えてFC東京戦に勝利を収め再起を図りたいところだ。1stステージ優勝が断たれた今だからこそ、年間の優勝に向けて貴重な勝ち点3をホーム埼玉スタジアムで獲りにいく。

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