浦和フットボール通信

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【河合貴子の試合レビュー】守りを選択も、最終的に『攻撃は最大の防御』で神戸に勝利した

今日のポイント!!

ゴールが決まらず、オーバーエイジ枠でリオデジャネイロオリンピックメンバーのことでモヤモヤしていた浦和のエース興梠慎三選手が、前節のFC東京戦後にオリンピック行きを決めて気持ちもスッキリしたのか、モヤモヤしたものを吹き飛ばすゴールを決めてくれた。

しかし、ゴールを決めた興梠選手からは笑顔は無かった。

「点決めたけど、勝った訳じゃ無い。この間のFC東京戦は、2点入ってから俺らが逆転した。2点差の恐怖を誰もが分かっていたから、気を抜くこと無くあのような喜びになった」と興梠選手は話した。

ミシャ監督も「2-0というリードのスコアーが、如何に危険かと言うことは充分に承知していた」と話していた。

しかし、後半の立ち上がりのロングスローからのクリアーボールをゴール前に放り込まれてレアンドロ選手の個人技の上手さが光るゴールを決められてしまった。「後半の頭に決められて、ヤバいと思った」と、関根選手は思っていた。

ペドロ・ジュニオール選手が中盤のスペースを使い出し、神戸が攻撃のリズムを作り出していった。

ミシャ監督は「守備を安定させるために、青木を投入した」とトリプルボランチにして中盤をケアした。だが、ツートップの興梠選手とズラタン選手が外にひらくポジションを取り、インターセプトしても攻撃への移行は難しかった。

興梠選手は「守備の守り方で、俺とズラがサイドバックを見るみたいで、攻撃するときにサイドに開いているから真ん中に起点が出来ない」ことを監督に伝えた。そして、システムを本来の形に戻すことで神戸の勢いを押さえ込んでいったのだ。この決断が試合を左右したとも言える。

2点差の恐怖を守り切って逃げるよりも、3点目を奪いにいくことを選択した。『攻撃は最大の防御』となり3-1で神戸を下すことが出来たのだ。

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