浦和フットボール通信

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【7/8 練習レポート】2ndステージホーム開幕の柏戦に向けて攻撃を確認

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Report by 河合貴子
梅雨の時期独特な厚い雲に覆われ蒸し暑くなった7月8日。2ndステージホーム開幕柏戦に向けて、試合前日練習が始まった。昨日の猛暑と比べて、若干ではあるが過ごしやすく、選手たちから笑顔がこぼれていた。

離脱していた駒井善成選手はチーム合流を果たし、ズラタン選手のみがリハビリメニューに取り組んでいた。順調な回復を見せているのか、一人でランニングするズラタン選手は、笑顔でカメラに手を振り余裕を見せた。

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ミシャ監督は「今週、ようやく連戦を終えて試合の準備が出来た。水、木のゲーム形式の練習では、良いトレーニングが出来た。気温が高くなったことを考慮した」とアップ後、2グループに分かれて後方から攻撃の組み立て練習を行った。

ミシャ監督が指導するAグループは、GK西川、DF森脇、那須、遠藤、MF宇賀神、関根、梅崎、柏木、阿部、武藤、李、FW興梠。堀コーチが指導するBグループは、GK岩舘・大谷、DF永田、イリッチ、加賀、MF槙野、青木、伊藤、平川、高木、駒井、FW石原。

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ミシャ監督から、前線の3選手に「DFの間を意識して~」「クロスの入り方、味方との距離を考えて~」などと檄が飛んだ。後方からの攻撃の組み立てでは、ボランチの1枚がDFラインに入らずに3DFがボランチに当てて落としてサイドへ展開し、ワイドの選手からシャドーやワントップが下りたタイミングでパスを出し、落としのボールをボランチが逆サイドへと展開し、サイドからのクロスに前線の選手が飛び込むゴールを狙った。また、両ワイドを宇賀神友弥選手、梅崎司選手、関根貴大選手が左右を交代しながら務めた。

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さらに、ストッパーの片方が同サイドのワイドの選手へと展開し、ワイドの選手がシャドーに当ててオフザボールの動きで中へポジションを取り、空いたサイドのスペースにストッパーがオーバーラップを掛けてクロスを上げるパターン練習もされた。

武藤雄樹選手の落としのボールを受けた柏木陽介選手が左サイドのバイタルエリアへとスペースを狙ったパスに森脇良太選手がオーバーラップするも追いつかず・・・。思わず柏木選手が「遅い!走っていた?」と森脇選手に言うと、森脇選手は照れ笑いしながら「まだ、50%ぐらいかなぁ?!100%なら追いつく」と豪語。尽かさず、李忠成選手が「モリ!口閉じろ」と真剣な表情を浮かべて注意した。

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再び、気を取り直して真剣な表情で森脇選手が、良いタイミングで全速力でオーバーラップ!しかし、わずかに追いつかず・・・。クロスのタイミングを取っていた選手たちが、ずっこけるシーンがあった。

さすがにミシャ監督も森脇選手のオーバーラップを諦めて、ワイドの宇賀神選手がボールを保持しながらポジションチェンジしてストッパーのポジションからオーバーラップしてクロスを上げる形に変更した。

また、逆サイドの遠藤航選手のオーバーラップに、関根選手がスペースを空けるタイミングが合わず、「関根!ストップ!!」と声を荒げるシーンもあった。

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多彩な後方からの攻撃の組み立てパターン練習が終わると、ペナルティーアーク付近から3人一組となりボールを回しながらタイミングでサイドへと展開し、サイドからのクロスに3選手がゴール前でスルーしたり、シュートを狙う振りからパスを出したりしてゴールを狙った。

見事だったのは、右サイドからの梅崎司選手のクロスをファーサイドで阿部勇樹選手がトラップしてシュートと見せかけ、興梠慎三選手へとマイナスのクロスを送り、興梠選手が豪快なシュートを決めたシーンであった。

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ペトロヴィッチ監督「1週間良いトレーニングができた」

練習後、ミシャ監督は「明日、対戦する柏は良いチームだ。特に、ホームよりもアウェイの方で力を発揮する。スピードのある選手、個人能力で打開出来る選手がいる。強い気持ちで、ポイントを獲りにくる。我々は、1週間通して良いトレーニングを積んできた。明日も良い試合をして、勝利をもぎ取ってくれる」と選手を信頼して、勝利を確信していた。

前節、福岡戦で退場処分となった槙野智章選手は不在となるが、那須選手を中心としてしっかりとDFラインをコントロールし、ボールポゼッションしながら攻撃的な姿勢で柏を討ち負かす!!

梅雨明けが待ち遠しいお天気だが、雨具の用意をして万全な態勢で埼玉スタジアムへと参戦したい。雨にも負けず、蒸し暑さに負けず、柏にも負けずにいきたい。

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