浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「目覚めよ!バルカンの巨人~ブランコ・イリッチ選手 」

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。b

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そろそろ、隠されたベールを脱ぐときがやって来た

「もう6ヶ月だ。結構、待ち時間が長い。アグレッシブさを欠かさないプレーを必ず魅せる。攻守に関して、チームに貢献出来るプレーで常にDFらしくハードに闘って、チームの支えになる魅力を見せていきたい」と臨戦態勢に入りブランコ・イリッチ選手は、試合出場機会を待ちわびている。

イリッチ選手は、スロベニアフットボール界では、名門クラブの1つであるNKオリンピアからプロとしてスタートした。子供の頃に団地に住んでいたイリッチ選手は、友達と団地の広場で遊びながらフットボールを始めた。

「8歳でサッカーを始めたんだ。凄くサッカーが好きで遊んでいるうちに、親父がJrユースのチームの試験に連れて行ってくれて、そこからずっとトントン拍子で来た。3-5-2で背番号8番をつけて配球も飛び出しも出来る攻撃的なMFだった。有名なブランコ・オブラク監督が、僕を下に落として(ポジションを下げて)むいているからここでプレーしろって言われて、それからずっとDFだ。子供のころは、レアル・マドリードでプレーしていたミヤトビッチ選手が憧れていた。もう引退しちゃったけど、凄いストライカーだった」と力強いドリブルから素早い足の振りで繰り出す強烈なミドルシュートを放ち「バルカンの速射砲」と異名で知られるミヤトビッチ選手の名前を上げるほど元々は攻撃的な選手であった。

典型的なDFと思っていたが、イリッチ選手は攻撃面のセンスも兼ね備えているのだ。だからこそ、スロベニア代表としても活躍してきた誇り高き選手である。浦和を愛する人々の誰もが、大型DFのイリッチ選手の活躍に期待を寄せていた。

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しかし、5月3日の浦項戦に58分しか出場しておらず、本来のイリッチ選手の姿はベールに包まれたままである。イリッチ選手にとって、初めて浦和にやって来てミシャ監督の下で後方からの攻撃の組み立てなど独特なフットボールを理解するだけでも大変上に、試合で闘えるコンディションが上がらずに別メニューの日々が続き苦しい時間を過ごして来た。

だが、最近のイリッチ選手の練習で動きを観ると、球際に厳しいアグレッシブな守備から攻守の切り替えが早く、的確な判断で前にスペースがあれば、身長188㎝の身体を生かした歩幅が広く懐の深い独特なドリブルで持ち上がったり、逆サイドへと大きく展開したりとインターセプトしてからの動きが非常に良くなっていると感じた。

イリッチ選手自身も「チャンスを待っている。公式戦で魅せるために今、闘っている段階だ」と手応えを感じている。そして「最初、監督が何を求めているのか、理解するのに時間が掛かった。やって行くうちに少しずつ慣れて来て、今では全く問題がないと思う。ボールを奪った後の動きも日に日に良くなって来ていると思う。選手にとって一番良いことは、試合に出ることだ。僕は、本当に試合に出たい。そういった気持ちが自分の中で一番強い。もっと慣れるのには、試合に出ることが大事だ。僕の仕事は、ピッチの中で100%練習して、いつかチャンスをもらった時に監督が求めていることがピッチの中で出来るかがキーだと思う。そのためには、日々努力をしているか、していないのかであって、自分が色んなことを理解して準備が出来た上でしっかりとチャンスを物に出来るかというところだと思う」と来たるべきチャンスを虎視眈々と狙っている。

試合出場のチャンスまであと一歩と近づいているイリッチ選手である。ただ、心配なのは日本にやってくる外国人選手のほとんどが、食生活と日本独特の湿度の高い夏の暑さに悩まされる。そんな心配をよそに、イリッチ選手は「蒸し暑いですね。非常に厳しいけど、練習が始まったらみんな一緒だから考えないようにしているよ」と爽やかな笑顔を見せ「日本料理が好き。何でも食べる。天ぷら、寿司、納豆も食べられる」と自慢げに話した。

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さすが、スペイン、ロシア、キプロス、イスラエル、セルビア、カザフスタンと渡り歩き日本で7カ国目を迎えるイリッチ選手には、他国の環境に適応出来る能力があるようだ。ならば、コンディションが落ちやすい過酷な日本の夏も問題なく過ごせそうである。

そろそろ、隠されたベールを脱ぐときがやって来た。イリッチ選手本人もそうであるが、浦和を愛する人々もピッチでの活躍を待ち望んでいる。

鋭い読みで球際に厳しく相手の攻撃を芽を摘み、ゴール前に立ちはだかる壁となり、素早い展開力で後方から攻撃の組み立てを図る。

熱き闘いのピッチで目覚めよ!バルカンの巨人!持てる力を全て出し切り、魂を揺さぶれ!!

川久保整形外科がリニューアル開院しました。平成28年5月6日(金)より新クリニックにて診療を開始しています。MRIなど最新施設を備えて、より良い環境の下での医療とサービスをご提供していきます。http://www.kawakubo-clinic.jp/

川久保整形外科

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。http://www.kawakubo-clinic.jp/

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