浦和フットボール通信

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【選手ミニコラム】真夏の太陽よりも浦和の太陽~柏木陽介選手

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脳みそが溶けて流れ落ちてしまうのではないか、と思うぐらい暑い。頭の中が真っ白になっていき、思考能力が低下していくのが分かる。とにかく暑い!そんな中で、フットボールをしていること事態が異常に思えてならない。練習のミニゲームで、攻守の切り替え早く走ることが出来る選手たちは、トップアスリートだ。

そんなトップアスリートの集団の中で、鋭い眼光で視野を広く取り、ピッチの真ん中から攻撃を組み立ている柏木陽介選手の動きが、一段と輝いて見えた。

昨日、行われたミニゲームでは、DFの裏を突くスルーパスをワントップの李忠成選手だけでなく、ワイドの関根貴大選手や梅崎司選手へと何本も入れていた。そればかりか、シャドーの選手に預けたり、ボランチの阿部勇樹選手へと落として、オフザボールの動きで一気に前線を追い越してゴール前へと何度も走り込んでいた。

柏木選手は、お世辞にも足の速い選手とは言えない。優れた判断からポジショニングが良く、ゴール前へと猛ダッシュで走り込む。しかも、この猛暑の中でだ。判断も身体の動きも切れていた。

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普段から、柏木選手はチームメイトに対して厳しい。高木俊幸選手に対しても「パスを引き出す動きが単調だ。守備にしても死ぬ気で走らんといけない。動きが小さい」などと言い続けていた。

その高木選手が甲府戦で結果を出すと柏木選手は嬉しそうに「今回ダメだったら、もう言うの止めにしようかと思った。トシは、本当に良く頑張った」と称賛していた。

チームメイトに対して厳しいことをいう柏木選手であるが、自分のプレーの調子が悪く納得出来ないときは「俺自身がダメだから・・・。何も言えん」と俯きながら話していたことがあった。人に対して厳しい分、さらに自分に対してもっと厳しくなるが柏木選手なのだ。

この猛暑の中での練習で柏木選手は、集中力が途切れることなく的確な判断でパスを出し、足を止めることなく走り続けていた。チームメイトに厳しく求めているからこそ、さらに自分に対してしても厳しくプレーしていたのだ。

この日、燦々と輝く真夏太陽よりも浦和の太陽柏木陽介選手は、ピッチで眩しく輝いていた。

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