浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「明日へと繋がる道~リオ五輪代表・興梠慎三選手と遠藤航選手 」

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

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オリンピックでの経験は、必ず明日へと繋がる道になるはずだ

23歳以下で闘うオリンピックは、人生でたった一度だけ・・・。オーバーエイジ枠があるものの同年代で闘う最後の大会である。これまでのオリンピックで、幾多の男の涙が流されてきた。リオデジャネイロオリンピックも、1勝1分け1敗で予選リーグ敗退。不本意な結果で終わった。

オーバーエイジ枠で出場し、年上として責任を感じ「結果が出ていないからね」と寂しげな表情をして興梠慎三選手は言った。

キャプテンとしてU-23日本代表を率いてきた遠藤航選手は「あまり時間が経ってないから、気持ちの整理が出来ていない」と前置きをして「まだやれるという一方で、これが実力なんだと受け入れなきゃいけない」と突きつけられた現実に葛藤していた。

スウェーデン戦で1-0の勝利を告げる最後の笛が鳴った瞬間、遠藤選手は「コロンビアの試合がどうか、気になった。勝ったけど敗退。不思議な気持ちになった」と話し、予選リーグを振り返った。「初戦では、いつもの自分たちのプレーを出せずに負けてしまった。2試合目は修正したけれども、良い内容の中で先制をされて難しい状況になった。最後に追いついたけど、勝てるチャンスがあって決めきれなかった。3試合目でやっと勝利を掴んだけど、自分たちの良さが出せるように成長した実感はある。でも、本大会で成長しながら結果を残したのでは、決勝トーナメントに行くためには遅い。経験不足だった。もっと結果を残したかった大会だった。通用する部分を出して最後は勝った。もっとやりたかったと言うのが本音だ」。

そして大会を通じて感じたことを語った。「これが、本当の世界レベルと言われたら違う。ブラジルは強かったけど、チーム全体のレベル、クオリティーは通用する部分はあった。個人としては、守備の部分でしっかりと闘えたところもあった。ポジティブに考えているが、国際経験を考えれば経験値だったと思う。結果を残すための経験をした感じだ」と気持ちを整理するように話した。

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興梠選手は「予選敗退したけど、攻撃に関しては通用すると思った。勝てる相手だっただけに悔しい予選敗退だった。7失点したら、決勝トーナメントに上がれないだろうし、失点してからギアを1つ、2つ上げる感じだった。失点する前にギアを上げないといけなかった。全員守備、全員攻撃がチームのやり方だったので、守り切れなかったのは全員の責任だ」と話し、個人的には「僕はやりきった感じだ。オーバーエイジとしての責任感もあるし、それでやりきれなかったと終わった後に言いたくなかった。だから、自分としてはやりきった。楽しかったよ」と全てを出し切り闘いスッキリとした表情を浮かべていた。それでも、敗退した悔しさは、興梠選手の心の中に刻まれていた。

リオデジャネイロオリンピックで傷心した遠藤選手と興梠選手をチームメイトは「お帰り」「お疲れ様」と優しく静かに迎えた。

予選リーグ敗退した北京オリンピックの経験しワールドカップロシア大会出場を目指す西川周作選手は「お疲れさんって、それだけ。今回の負けで何を言われてもおかしくないが、僕は彼らを知っているし、仲間をとやかくいう必要はない。何も言うことは無い。ただ、気持ちを整理するために話しを聞くことが一番かな。オリンピックを経験すると、一人一人の意識が間違いなく変わる。次は、A代表に入る。海外に行く選手もいる。U-23日本代表として闘って来たこのチームは、リオデジャネイロで終わった。次は、A代表だ。頑張ろうよ!それだけだよ」と話していた。

また、北京オリンピックでピッチに立った李忠成選手は「僕らは、全部負けた」と当時を振り返って話し始めた。「世界との壁を感じたし、世界って面白いと思った。若いうちに世界を経験することで、世界との物差しが出来る。それを基準に高見を目指す世界との標高差が分かった。プレーの判断やスピードの違い」と話した。

北京オリンピックの舞台に立てず悔しい思いを糧にしてきた槙野智章選手は「間違いなく、オリンピックを経験するしないでは、サッカー人生が変わる。経験は、武器になる」と国際大会の経験が如何に大切なことかを知っていた。

興梠選手は「国際大会は、Jリーグでは味わえないところが沢山あった。良い経験になった。また、国際大会に出場したいと思った。(U-23日本代表)みんなは、A代表を目指して行くだろう。30歳の僕は、A代表を目指していくのは難しいと思うが、自分の中でオリンピックで出し切って後はチームで頑張ろうと思っていた。チームで頑張って結果を出せば、A代表はあるかも知れない。今は、浦和レッズで頑張るんだ」と何よりも浦和の日本一を目指して闘っていく。

そして遠藤選手は「このオリンピックがあったから、自分はここまで成長出来たと言えるようにしないといけない。この大会を無駄にしない。成長するために、浦和でしっかりとやっていく。これから更に成長していきたいと思った大会だった。良い経験だったと思えるようにしないといけない。この悔しさをロシアとか成長に繋げていく段階を踏んでいる。後は、A代表を目指すしかない。U-23のチームはみんな好きでやっていた。この大会でU-23が終わることは分かっていた。寂しさはあるが、少しでも多くの選手が集まるために一人一人が頑張るしかない」と、しっかりと前を見つめて話した。

若い選手たちは、当然ように4年後の東京オリンピック出場を目指していく。U-23代表の選手たちは、再び世界と闘うためにワールドカップロシア大会出場を目指しA代表入りを狙う。

もちろん、オリンピック出場を果たせなかった関根貴大選手だってA代表入りを目指していく。そのために大切なことは、オーバーエイジ枠で出場した興梠選手のように、まずは浦和での結果に拘り闘って行くことなのだ。

オリンピックの熱い夏は、出場しても出場出来なくてもそれぞれの立場でサッカー選手として通り過ぎて行く。そこで何を感じて、何を思い、実行していくかだ。オリンピックは、必ず明日へと繋がる道になるはずだ。


川久保整形外科がリニューアル開院しました。平成28年5月6日(金)より新クリニックにて診療を開始しています。MRIなど最新施設を備えて、より良い環境の下での医療とサービスをご提供していきます。http://www.kawakubo-clinic.jp/

川久保整形外科

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。http://www.kawakubo-clinic.jp/

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