浦和フットボール通信

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【9/8 レッズ練習レポート】リーグ再開鳥栖戦に向けて余念なし

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(Report by 河合貴子)

気持ち切り替え、リーグ戦再開となる鳥栖戦に向けて

台風13号の影響を懸念して、練習開始時間を遅らせて午後3時半から練習が始まった。練習が始まる直前まで激しい大雨に見舞われ、練習場の照明塔に明かりが点されていた。だが、選手がピッチに姿を見せるころには、雨も小降りとなり、アップが終わるころには西日が眩しい天候となった。

ワールドカップ最終予選でチームを離れていた西川周作選手、遠藤航選手、柏木陽介選手も元気な姿を見せていた。3グループに分かれて行われた通称“鳥かご”のボール回しでは、選手たちはリラックスして行っていた。

武藤雄樹選手が、思いっ切り足を伸ばしてボールを受けようとしたが届かず、周りの選手たちから「足、短かぁ~」「無理だろう?!武藤!」とからかわれたり、ボールが出た、出ないで那須大亮選手が拘りの猛抗議をするのを槙野智章選手が抱きついて笑顔で止めるシーンもあった。

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アップ後のハーフコートのミニゲームでは、ハムストリングの肉離れで離脱していた槙野智章選手も参加した。また、ビブ組のボランチには、カップ戦で好調な動きを魅せていた青木拓矢選手が柏木陽介選手とコンビを組んだ。始まる前には、ミシャ監督から「パススピード!」と檄が飛んでいた。

ビブ組はGK西川、DF槙野、遠藤、森脇、MF宇賀神、青木、柏木、関根、石原、李、FW興梠。ビブなし組はGK大谷・岩舘、DF永田、イリッチ、加賀、MF平川、阿部、那須、駒井、高木、武藤、FWズラタンだった。

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伊藤涼太郎選手は1本目は外れて、ロングボールを天野コーチと取り組んでいた。

1本目、立ち上がりから主導権を握り攻勢を仕掛けて来たのは、ビブ組であった。柏木選手から縦に早いパスを受けた興梠慎三選手がDFの裏に抜けてシュートを放っていった。更に、柏木選手からDFの裏を狙う石原直樹選手、遠藤選手から興梠選手と縦に早い攻撃が印象的だった。

そして、宇賀神選手から石原選手へとパスが通り、テンポ良く左サイドを崩すと石原選手がチョコンと斜め右に出したパスを李忠成選手が走り込んでゴールへと流し込んだ。

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一方、ビブなし組は、ビブ組のシュートを撃たさない素早い守備に苦戦を強いられてしまった。なかなか、崩せないビブなし組はこぼれ球を拾った阿部勇樹選手や那須選手がミドルシュートを狙うシーンがあった。

ビブなし組が、セカンドボールが拾えるようになると徐々に流れはビブなし組へと変わっていった。すると中盤を支配したビブなし組の阿部選手から左のバイタルエリアへと流れた高木選手へと展開すると、高木選手のクロスに合わせた武藤選手のシュートが決まった。

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ビブなし組の阿部選手と那須選手のボランチの守備力が高い中、柏木選手が中央から小気味よいリズムでドリブル突破を図り、自分の間合いでシュートを放ち見事にゴールネットを揺らした。

2本目は、那須選手に代わり伊藤選手がビブなし組のボランチを任せれた。また、前線の3選手をビブなし組とビブ組で入れ替えて行われた。

立ち上がりから主導権を握ったのは、ビブなし組であった。ビブなし組は、攻守の切り替えが早く、前線から嵌め込む守備が効いていた。

平川選手からの縦パスを受けた興梠選手のマイナスのクロスに石原選手がシュート放ったシュートは左ポスト直撃!主導権を握る中で、興梠選手がDFの裏に抜け出して、西川選手の動きを読んで左足先でチョコンと浮かす技ありシュートを決めた。

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押し込まれる形となってしまったビブ組は、両ワイド選手の選手もDFラインに入り5DFを形成。すると、西川選手から「ライン下がるの我慢して!」「青ちゃん~中閉めて!」と守備の修正をする声が掛かっていた。

苦しい時間を我慢したビブ組は、少しづつDFラインを押し上げてコンパクトにして攻撃のリズムを作っていった。

すると、関根貴大選手のインターセプトから右のスペースに流れた柏木選手へ、柏木選手のクロスをファーサイドで高木選手がタイミング良く合わせたゴールを決めた。これが、ラストゴールとなり、約1時間で練習が終わった。

 

アップの終了時には、西日が差し込み蒸し暑さが増していたが、ミニゲームの途中からはまた厚い雲に覆われた天気となった。

左膝前十字靱帯損傷で長期離脱となった梅崎司選手以外、代表組も槙野選手も合流して久しぶりに人数が揃ったミニゲームとなった。

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練習後、各自がコンディションに合わせて居残り練習をしていた。YBCルヴァンカップ、ワールドカップ最終予選、選手たちはリーグ戦へと気持ちを切り替えて鳥栖戦に向けて準備に余念はなかった。

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