浦和フットボール通信

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【9/15 レッズ練習レポート】攻守の切り替え早く、選手たちの動きも良かった

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(Report by 河合貴子)

連勝目指して、気迫溢れる

気温だけ見れば22℃とかなり涼しい感じがするが、雨上がりで蒸し暑くなった9月15日。ミーティングを終えて午前11時すぎから練習が始まった。

槙野智章選手は、コンディション調整となりランニングのみであった。

3グループに分かれて行われたアップのボール回し通称”鳥かご”では、西川周作選手、那須大亮選手たちが中心で行われているグループが最後までボールに拘り、他の2グループが終ってもしつこいぐらい”鳥かご”を行っていた。

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アップ中にポイントの緩みが気になった加賀健一選手が、座り込み真剣な表情を浮かべてポイントを締め直す姿があった。

アップ後は、両横幅を約9m縮めて恒例のミニゲームが始まった。

開始前にミシャ監督から「周りを良く見て予測して早い反応」「相手からボールを奪ったら早く」「パスを出した後、動き直して、スペースがあったら運んでいく」と指示が飛んだ。

1本目のビブ組はGK西川、DF宇賀神、遠藤、森脇、MF関根、阿部、柏木、駒井、高木、武藤、FWズラタン。FC東京を想定したビブなし組は4-4-2の布陣でGK大谷・岩舘、DF加賀、イリッチ、永田、平川、MF那須、青木、伊藤、石原、FW李、興梠となった。

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立ち上がりから、両チームとも球際に厳しく攻守の切り替えが早かった。だが、徐々に主導権を握ったのは、ビブ組であった。ズラタン選手の楔の縦パスが入り、ズラタン選手のポストプレーから柏木陽介選手が放ったミドルシュートはクロスバー直撃!左のワイドの関根貴大選手がゴールライン際からのマイナスのクロスに高木俊幸選手が、キッチリと合わせてゴールを決めた。

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一方のビブなし組は、DFラインを高くしたビブ組のギャップを突く動きを見せて、DFラインのサイドの裏を利用してサイドバックを任された加賀選手や平川忠亮選手がオーバーラップしてクロスを入れるシーンが目立った。

また、4DFが退き気味になってしまい前線の興梠慎三選手や李忠成選手も下がり守備に追われてしまったが、ビブ組の前線3選手に対して、シュートやコンビネーションプレーを封じるように数的優位を作っていた。

2本目は、那須選手が外れて天野コーチがビブなし組に加わった。そして、大幅にメンバー構成を変えた。

ビブ組がGK西川、DF宇賀神、遠藤、森脇、MF関根、駒井は変わらず、ボランチの組合わせを柏木選手と青木選手のコンビに、前線を興梠選手と武藤選手、李選手の組み合わせとなった。

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ビブなし組は、左サイドバックに天野コーチが入り、ボランチが阿部選手と伊藤選手、2列目の左に高木選手、右に平川選手、ツートップを石原選手とズラタン選手の組み合わせとなった。

立ち上がりから、ハイプレスを掛けて行ったのはビブ組であった。ハイプレスにより、後方からの押し上げもしっかりと出来て連動する動きを見せていた。

そして、興梠選手のボールをクリアーされたこぼれた球をゴール前でフリーで拾った青木選手であったが、シュートを撃つタイミングがズレてしまいチャンスを生かせずにいた。

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だが、青木選手からパスを受けた柏木選手がGKの動きをしっかりと見て、芸術的なループシュートはわずかにゴールをかすめるように上へと逸れてしまった。チャンスが生かせないビブ組だったが、ビブなし組の意表を突く興梠選手の豪快なミドルシュートが決まった。

更に、西川選手の楔の縦パスを興梠選手が武藤選手へと落とし、武藤選手からオーバラップした森脇選手へ、森脇選手のアーリークロスに興梠選手がヘディングシュートを放っていった。

ビブ組に主導権を握られたビブなし組も反撃を試みて、ビブ組の後方から組み立てを狙い前線から激しくプレスを掛けて行った。

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すると、高木選手と石原選手のプレスからビブ組のオウンゴールを誘うこととなった。しかし、ビブ組の攻撃は手を緩めることなく、李選手から右のバイタルエリアに流れたボールを興梠選手が拾って上げたクロスに、走り込んだ柏木選手のダイビングヘッドがゴールへと突き刺さった。これがラストゴールとなり練習が終了。

ミニゲームでは、あまりにも両チームの選手たちの動きが良いので、思わず「良いねぇ~」と笑顔になるほど攻守の切り替えも良く、共通意識の下で守備面も攻撃面も見応えがあった。

広報のスタッフの話では「昨日の練習で、ミシャ監督から雷が落ちたからね」とのこと。ミシャ監督の雷効果抜群で、選手たちは球際に厳しく、攻守の切り替え早く、足を止めることなく走り続けていた。

前節の鳥栖戦で連敗を止めて、残り6試合連勝街道を目指す!まずは、目の前のFC東京戦だ!!選手たちから、気迫溢れていた。

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