浦和フットボール通信

MENU

河合貴子のレッズ魂ここにあり!「ルヴァンカップ決勝。問答無用の走力!争力!!総力で!」

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

kaz_9075_r

走力、争力、総力でルヴァンカップを勝ち獲る

YBCルヴァンカップ、浦和はここまで安定した強さを誇り決勝まで勝ち上がってきた。

時代の流れと共に『ナビスコカップ』は、今シーズンから『YBCルヴァンカップ』へと名前も変えた。決勝の舞台も2014年から浦和の本拠地である埼玉スタジアムが使用されるようになった。我らがホームの埼玉スタジアムなのに、2013年国立競技場で行われた浦和対柏の決勝で敗れてから、ホームを明け渡す屈辱的な思いをこの2年間も味わって来たのだ。

3年ぶりにYBCルヴァンカップ決勝を我らのホームで迎えることが出来る。

「たかがカップ戦」だ。優勝しても『チャンピオン』とは、浦和のプライドに掛けて口が裂けても言えない。カップ戦は、『ウィナー』だ。しかし、「たかがカップ戦」でも「されどカップ戦」だ。目の前のタイトルは、やっぱり欲しい。

しかも相手は、10月1日に4-0と快勝したG大阪である。当然、良いイメージが選手の頭の中にも浦和を愛する人々の中にも残っている。だがG大阪は、巧みな試合運びで何度となく浦和が栄光を掴み掛けたときに、目の前に現れては浦和の栄光を消し去っていった。その時の喪失感や悔しさは、どんなにリーグ戦で快勝しても心に刻まれている。

リーグ戦で大敗したとは言えG大阪は、「大事な試合で弱い」「大一番で気弱な浦和」などというイメージを持っているいるだろう。我らのホームで闘う以上は、G大阪が優勝カップを掲げる姿など絶対に見たくない。G大阪を相手に、圧倒的な強さを魅せ付けつけて、今度こそ優勝カップを堂々と掲げたい。

鹿島時代に数々の栄光を手にして来た興梠慎三選手は「みんな思っていると思うけど」と前置きをして「負ける気がしない!良い流れで来ている」と決勝のG大阪戦に対して強気な姿勢を見せた。そして「負ける気がしないって思っていて、1敗でもするとズルズル負けるパターンがある。優勝争いしている時に、毎年・・・。鹿島の時もそうだったけど、やっぱり連勝してて1敗負けると連敗が続く状況が結構ある。だから、大会が変わるが、この決勝というのはJリーグにも繋がる闘いになる」と厳しい口調で話し、すぐに「負ける気がしないんで、いつも通りやれば大丈夫!埼スタで出来るアドバンテージもある。久々の決勝でみんな緊張するかも知れないが、冷静にやれたら負ける相手じゃない」と自信を見せた。

高木俊幸選手は「相手がどこだろうが、負ける気がしない。このチームにいるとビッグゲームが多い」と試合を心待ちにしているように楽しそうに話していた。

新年早々に浦和は、天皇杯決勝でG大阪に敗れ、1stステージ終盤に鹿島、G大阪、広島と3連敗を喫して優勝戦線から脱落したが、2ndステージは快調な滑り出しを魅せた。2連敗をしたとは言え、3試合を残し自力で年間首位と2ndステージ優勝の可能性がある状況にいる。

確かに良い流れが、浦和に来ている。首位攻防戦となる川崎をホームで1-2と敗戦すると続くアウェイの神戸戦で1-2と2連敗。このまま、ズルズルと落ちてしまう危機を連敗したことを教訓にしてしっかりとチームの立て直しを図ることが出来た。

それは、正直なところ浦和にとってYBCルヴァンカップがあったからだ。しかも、神戸との連戦だ。リーグ戦を含むと異例の神戸との3連戦になった。代表選手がいなくても、カップ戦とはいえ同じ相手に連敗はしたくない。選手たちからは、闘志が漲り、ポジション争いにも拍車を掛けて行ったのだ。試合出場のチャンスを虎視眈々と狙って来た選手たちにも、ピッチで羽ばたくチャンスが巡って来た。

しっかりとYBCルヴァンカップ準々決勝で、ゴールという結果をもたらした高木選手は「カップ戦のゴールがあったから、リーグ戦でも落ち着いて決めることが出来た」とゴール前で冷静にプレーが出来て、視野もイマジネーションも広がった。

試合を重ねるごとに、駒井善成選手のフィジカルも向上し切れのある動きが見られるようになった。ルヴァンカッ準決勝アウェイのFC東京戦では、どんなに試合から離れていても、怪我で苦しんでも、さすがベテランと周囲をうならした平川忠亮選手の存在は大きく、チームに与えた影響力は計り知れないものがあった。

ホームのFC東京戦では、青木拓矢選手と遠藤航選手の公式戦初のダブルボランチは、浦和の未来を感じさせるものがあった。ここまでのルヴァンカップで、浦和はチームの総力を確実に上げて来たし、それをしっかりとピッチの上で魅せて来た。

思い起こせば、浦和の公式戦は1992年ナビスコカップから始まった。そして、決勝の舞台へと初めて進めたのは2002年のことであった。対戦相手は鹿島。浦和は果敢に攻めて主導権を握っていたが、小笠原満男選手のミドルシュートが井原正巳選手の背中に当たり、この1発が決勝ゴールとなってしまい鹿島が優勝。チームを鼓舞するためにギド・ブッフバルト氏やウーベ・バイン氏、チキことアイトール・ベギリスタイン氏、ゼリコ・ペトロビッチ氏が試合観戦に訪れていた。

ギド氏は「相手に背を向けるなど有り得ない」と烈火のごとく怒っていた。屈辱的な敗戦に当時の選手たちは「絶対に、この舞台に帰って来てやる」と誓った。そして、2003年屈辱を晴らす最高の舞台が整っていた。

相手は、前年度敗れた鹿島だ。そぼ降る雨の中、ピッチに向かった瞬間「勝った!」と浦和の選手たちはスタジアムの雰囲気で直感した。決勝の舞台となった国立競技場に、選手たちの入場に合わせて浦和を愛する人々に作り出したコレオグラフィーは、浦和のチームカラーで彩られた赤・黒・白で鹿島を飲み込む壮大なものであった。選手たちの直感通り、鹿島を圧倒して4-0で浦和が栄光を掴んだ。時が経った今でも、当時の写真を目にすると胸が熱くなってくる。

2003年に初タイトルをもたらしたナビスコカップだが、連覇することなくタイトルを逃してきた。だが、今シーズンの浦和は違う。チーム全体に攻守の切り替えが早く、フリーランニング出来る走力があり、球際に厳しく競り負けない争力があり、選手はもちろん浦和を愛する人々の総力がある。だから、走力、争力、総力でルヴァンカップを勝ち獲る。そして、その流れで「真の日本一」へと突き進む!

tak_6427_r

tak_6428_r

tak_6432_r

Q. 通所リハビリでは、実際にどのようなことが行われているのでしょうか?

A. トレーニングの順番分かりやすいように数字で組まれています。1~3番は、レジスタンストレーニングです。要するに、筋力トレーニングでフィットネスクラブやスポーツクラブでも出来るようなトレーニングです。以前は、パワーリハビリトレーニングと言われていました。筋力に少しづつ負荷を掛けていきます。4~6番は、有酸素系の運動で心臓に負荷を掛けて、体力面や持久力を養うマシーンです。

川久保整形外科がリニューアル開院しました。平成28年5月6日(金)より新クリニックにて診療を開始しています。MRIなど最新施設を備えて、より良い環境の下での医療とサービスをご提供していきます。http://www.kawakubo-clinic.jp/

川久保整形外科

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。http://www.kawakubo-clinic.jp/

パートナーサイト

ページ先頭へ