浦和フットボール通信

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【10/20 レッズ練習レポート】リーグ再開に向けて、青木、遠藤のボランチコンビを試す。

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(Report by 河合貴子)

リーグ再開!新潟戦に向けての調整

雲ひとつない青空が広がり、爽やかな風が大原の練習場を吹き抜けた。YBCルヴァンカップ優勝を手に入れたが、目指すは年間首位と2ndステージ優勝だ。選手たちは、気持ちを目の前の一戦となる新潟戦に向かっていた。

長期離脱中の梅崎司選手、YBCルヴァンカップ決勝で負傷でした宇賀神友弥選手の姿は、ピッチになかった。アップが始まると左足首捻挫した伊藤涼太郎選手が、ゆっくりと姿を見せて、チームメイトの練習風景を羨ましそうに眺めていた。

恒例のミニゲームは、新潟を想定して行われた。1本目、ビブ組は、GK西川、DF槙野、遠藤、森脇、MF関根、阿部、柏木、駒井、高木、武藤、FW興梠。ビブなし組は、GK大谷・岩舘、DF天野コーチ、永田、イリッチ、加賀、MF那須、青木、石原、平川、FWズラタン、李で、新潟をイメージして4-4-2のシステムで中盤をボックスの形で挑んだ。

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「奪ったら、縦に早く!」と指示が飛ぶ中で始まった1本目は、立ち上がりから主導権を握ったのは、ビブ組であった。しかし、好調な青木拓矢選手が阿部勇樹選手をマンマーク気味となり阿部選手がDFラインに下がり攻撃の組み立てを図るところを厳しくプレスを掛けていた。

ファーストシュートは、その青木選手であった。中盤のプレスからボールを奪うとビブ組のDF陣の意表を突くミドルシュートを放ったが、ゴールネットを揺らすことは出来なかった。

ビブ組は、縦に早い攻撃を見せながらサイドから揺さぶりを掛けていった。そして、森脇良太選手から興梠慎三選手に楔の縦パスが入ると、興梠選手がイリッチ選手を背負いながらも華麗なステップで体重移動させながらターンしてゴールを決めた。ボディーバランスといい、興梠選手のスキルの高さを魅せ付けるゴールであった。

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一方、押し込まれることとなったビブなし組であったが、ミスパスを見逃さなかった石原直樹選手が、素早く奪ってゴールを決めた。

しかし、青木選手のマークを上手く外した阿部選手から興梠選手へと縦パスが通り、興梠選手が右横にチョコンとパスを出し、武藤雄樹選手が豪快にシュートを決めた。

2本目は、がらりとメンバーを変えて行われた。ビブ組は、GK西川、DF槙野、那須、森脇、MF関根、青木、遠藤、駒井、李、柏木、FWズラタン。ビブなし組は、GK大谷・岩、MF武藤、阿部、高木、平川、FW興梠、石原だった。

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YBCルヴァンカップ準決勝・FC東京戦で魅せた青木選手と遠藤選手のボランチコンビとなり、柏木陽介選手が久しぶりに練習でシャドーのポジションを任された。

那須大亮選手が、ビブ組のセンターバックを務めると「ライン上げよう!」と声が掛かり、DFラインを押し上げて、コンパクトにして主導権を握っていった。すると明らかに、1本目よりもDFラインが高くなった。

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狭い状況の中で両チーム共にボールに対して球際に厳しく、随所で熱いバトルに拍車が掛かっていった。青木選手も遠藤選手も中盤でバランスを取りながら攻撃参加を見せると、中に絞った駒井善成選手からズラタン選手へとスルーパスが入り、冷静にズラタン選手がゴールを決めた。

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更に、西川周作選手から関根貴大選手へと大きく展開し、関根選手のクロスに李忠成選手が合わせるもゴールわずか左へと外れてしまった。

主導権を握られたビブなし組であったが、高木選手が激しくプレスを掛けてボールを奪うとそのまま持ち込み右足でゴールへと叩き込み、ラストゴールを決めて練習が終わった。

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YBCルヴァンカップ決勝を120分闘った選手たちの疲労は否めないが、その疲労を感じさせられないぐらい良い動きを魅せていた。リーグ戦残り3試合。「何としてでも勝つ!」選手たちの強い思いがミニゲームに溢れていた。

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