浦和フットボール通信

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【試合のポイント】最後まで諦めない川崎のしぶとさとパワープレーに負け、3冠ならず。

(Report by 河合貴子)

試合のポイント!

延長戦になる前に、PK戦になる前に、決着をつけなければいけない試合であった。試合終了間際のアディショナルタイムで2-2とされて延長戦へ突入。クロスを入れた登里亮平選手に対するプレスの甘さ、空振りしたエドゥアルド選手に釣られてしまい、森本貴幸選手をフリーにしてしまった。後悔しても、後悔仕切れない悔しさが残る。

延長に入り、3-2と3度目のリードをしたのに守り切れなかった。

遠藤航選手は「3-2になったときに、僕はもう1点獲りに行きたかった。ただ、前の選手が消耗していて退くしかなかった。正直、3失点もそうだがボールフォルダーに行けてない。行かないのならば、中に人がいないといけないのに、中にも人がいない。最後は、判断だ」と厳し口調で話していた。

DFラインを押し上げることが出来ないのであれば、ゴール前を固めて堪えるしかない。だが、それも出来なかった。

森脇良太選手は「最後の部分で気持ちの勝負。何人も足が疲弊している中で防げなかった。ボールの寄せもヘディングの競った後も、セカンドボールの予測も甘かった。DFラインを上げるのがベストだったが、上げれなかった。上げれないならば、割り切りも必要だった。最後の部分で守りたい。22人のフィールドいたら15人は攣っていた」と話した。

最後まで諦めない川崎のしぶとさとパワープレーに負けた。1点リードを3回も守ることが出来なかったのだ。せめて2点リードしていたらと思ってしまう。さらに、前半に浦和らしくボールを保持してリズムある展開が出来れば、ここまで選手は疲労しなかっただろう。

攻撃に転じて走り出しても、パスミスから川崎のショートカウンターとなり、また守備のために走って戻る。浦和の選手たちのアップダウンは激しく、それがボディブローのようにジワジワと体力を奪って行ったとも言える。前半を自分たちのテンポで試合が運べていたら、2点差にすることが出来たのかも知れない。また、DFラインを押し上げる守備が出来たと思う。

延長戦、PK戦へとなってしまったのは、前半のミスが多く浦和のリズムが作れなかったことと、疲労が溜まり相手のパワープレーに対してボールフォルダーに行くのか、行かずにゴール前を固めるのかの判断の悪さであった。

PK戦で負けて、浦和の3冠は消えた。だが、この経験を生かしてチャンピオンシップで「真の日本一」へと突き進み、クラブワールドカップで世界と闘う。浦和のゴール裏には「Jリーグから俺たちのシャーレを奪い返そうぜ!真の王者浦和レッズ」の横断幕が掲げられていた。

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