浦和フットボール通信

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新加入選手記者会見。矢島「ルヴァンカップ決勝を観てスタジアムの雰囲気やサポーターの雰囲気が凄くて、ここでやろうと思った」

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新加入の7人が会見で意気込みを語る。

Report by 河合貴子
昨シーズン年間首位になりながら、チャンピオンシップで敗退した浦和は、2017シーズンを迎えるにあたり、新潟からラファエル・シルバ選手、横浜FMから榎本哲也選手、湘南から菊池大介選手、千葉からオナイウ・阿道選手、期限付き移籍して福岡から田村友選手を獲得し、また期限付き移籍していた長澤和輝選手を千葉から、矢島慎也選手を岡山から復帰させて7選手を補強した。

少し緊張した雰囲気で始まった加入選手の記者会見は、山道守彦強化部長が「チャンピオンシップは、悔しい思いをした。当然、チームを強化する。だが、チームは補強は簡単なリストアップではいけない。試合に出ていること。コンビネーションプレーに合うこと。若くて浦和に来て将来を担ってくれること。ミシャと相談して決めた。継続する施策とさらにクラブを安定化するチーム作りをしていく今シーズンの補強だ」と補強の狙いを話した。

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新潟から移籍したラファエル・シルバ選手は「スピードを含めて個人での打開とドリブルは強みだと思う。持ち味をチームのために出せれば良い。チームに貢献してタイトルを得ることが夢で、確実に手にしたい。自分の力でこのチームを救う。ゴールに背を向けないでプレー出来るシャドウでプレーをさせてもらいたい。一日も早く練習を始めて、連携をつめるところから始めたい」と話し、「背番号8は、格のある選手になりたい。責任感を背負う意味でこの番号を選んだ」と意気込んだ。

山道強化本部長は「新潟での活躍は知っていた。ポストプレーも出来て、ワンタッチプレー、第三の動きも出来る。これから伸びていく選手だ」と期待を寄せた。

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「彼のプレーは11分の1のフィールドプレーヤーだ。誠意を持ってオファーさせて頂いた。実力は折り紙付きだ」と山道強化本部長のラブコールに応える形となった榎本哲也選手。

横浜FMの下部組織で育ち、2002年にトップチームに昇格して横浜FM一筋14年。榎本選手は横浜FMから移籍した榎本は「マリノスで終わるつもりでいたが、レッズが背中を押してくれた。勇気がないと移籍できなかった。土田さん(土田尚史GKコーチ)から「そつなくこなす選手だ。当たり前のことを当たり前に出来る」と言われた。攻撃の立ち位置とか、細かいところをちゃんとした目線で見てくれていた。試合に出ることは選手として当たり前だが、それ以上に欲しいと言ってくれた。周作(西川)と言うレベルの高いGKと出来るチャンスはない」と西川周作選手と切磋琢磨して自身のスキルアップをして浦和に貢献していく。

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菊池大介選手は「航(遠藤選手)もそうだが、鹿島にいった永木もアジアや世界で躍動していた。刺激をもらった。自分もやりたいと思った」と湘南から浦和への移籍を決めた。そして厳しい表情を浮かべて「試合に出ないと意味がない。ピッチで結果を残したい。サイドプレーは自分自身好きだし、勝負したい。単純に浦和は強いな。対戦した中でやられたと思ったのは浦和だけだった。年間勝ち点1位なのにクラブワールドカップに出られない。可哀想だと思ったし、何でだろうと思っていた。今シーズンは、元に戻る(1シーズン制)チャンピオンになれるようにしたいし、生きる選手になりたい。局面でのドリブルは自信を持っている。仕掛けることも守備も自信がある。自信をもってやりたい」と目を輝かせて話した。

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昨シーズン、1FCケルンから浦和への移籍したもののすぐに千葉へとレンタル移籍した長澤和輝選手。山道強化本部長は「大学卒業のときから誘っていたが、リトバルスキーに持って行かれてしまった。ゲーム体力とゲーム勘を養うためにジェフにレンタルしていた」と長澤選手の経緯を話した。

長澤選手は「レンタルバックという形で戻って来ました。改めて個人の成長に繋げたい。千葉では、中盤の外、トップ下、ボランチといろいろと経験した。試合に出場してコンディションも上がった。浦和は、Jの中でも能力のる選手が多く、完成度が高い。チームとして年間勝ち点1位を獲ったのは、力があったからだ。最後の試合(チャンピオンシップ決勝)、相手は死に物狂いの一発勝負だった。そこを勝ちきれるようにやっていく」と力強く話した。

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レンタル移籍の岡山から復帰した矢島慎也選手は「特殊なサッカーだと思う。3年前、あまり試合に出られていなかった。出ることさえ厳しい状況だった。(レンタルバックを)迷った部分は、正直あった。出場機会を求めていくのではない。Jrユース・ユースで学んだことが自分の基礎があった。ユースで指導してくださった人のためにもここでプレーする思いは強いし、ルヴァンカップ決勝を観てスタジアムの雰囲気やサポーターの雰囲気が凄くて、ここでやろうと思った。どこのポジションでも日本代表クラスがいる。だからこそ、そこで争わないと」と身を引き締め「大事なところで点の獲れる選手になりたい」と話した。

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オナイウ・阿道選手は、埼玉県児玉郡出身で今年の高校選手権でも全国に名前を広めた正智深谷高校卒業後、2014年から千葉に在籍していた。昨シーズンは、23試合出場して10得点を決めている。もちろん、矢島選手、遠藤選手、興梠選手たちと共にリオデジャネイロオリンピックメンバーであった。

山道強化本部長は「交代して点が獲れる選手」と高く評価している。そして「ミシャが教えたい選手の1人だ」と将来をかっての補強であった。

オナイウ選手は「一日も早く活躍する姿を見せたい。前線で身体を張って、献身的にゴールを奪う。小さい頃からお世話になった人々に、ここで活躍して恩返ししたい」と話した。なお、背番号は千葉時代と同じ19番となった。

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福岡から期限付き移籍となった田村友選手は、身長185㎝、体重88㎏と大柄なDFだ。

山道強化本部長は「身体能力も高く、左右蹴れる。ハードなDFをする」と期待を寄せた。

田村選手本人も「フィジカルの強さとゴール前での強さがチームにフィット出来るようにしたい」と話した。そして「自分は人見知りするタイプなので、堤(元浦和で福岡在籍の堤俊輔選手)から聞いてるよとか、水輝(元浦和で福岡在籍の濱田水輝選手)から聞いているよって声を掛けてもらいました」と恥ずかしそうに笑った。そして「浦和は、やり甲斐があるチーム。槙野ヘアーには絶対にしない!!」と誓い、狙うポジションは「左ストッパー。左で蹴れるのは、長所だ。違うところを見せていきたい」とポジション争いに名乗りを上げた。

それぞれの選手が、思うところがあって今シーズン浦和のユニホームを纏う。浦和で闘う責任を背負い、活躍してくれるだろう。

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