浦和フットボール通信

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無料記事:【選手ミニコラム】復帰に向けて焦らず、慌てず、確実に。梅崎「男は30から!」

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梅崎「今年は、30歳になる。男は30からですよ!」

(Report by 河合貴子)
昨シーズン、8月31日に開催されたルヴァンカップ準々決勝・アウェイの神戸戦で左膝前十字靱帯損傷で長期離脱を余儀なくされた梅崎司選手。2009年11月に右膝前十字靱帯損傷し、長いリハビリ生活から復帰したと思った矢先の2010年8月、大学生との練習試合中に右膝半月板損傷。苦しいリハビリ生活を教訓にして、体幹を鍛えあげて怪我をしない身体作りに日々取り組んで来た。そんな梅崎選手の20代最後のシーズンに襲った試練であった。

あの怪我から約5ヶ月が経とうとしている。梅崎選手は、過去の経験を生かしてこの試練を上手く乗り切っている感じがした。チームメイトと揃って必勝祈願へと向かう梅崎選手の表情は明るかった。

初練習は別メニューであったが、しっかりとした足取りでランニングをしていたのだ。梅崎選手は「ようやく始まった!純粋にみんなに会えて嬉しかった」と屈託の無い笑顔を見せた。

そして「まだ、ぜんぜん!走りで終わり」と笑う梅崎選手から、早く復帰しないといけないとかシーズンの始めから別メニューで出遅れるなどという焦りは全く感じられなかったのだ。

「焦ってないですよ。まだまだなぁと思ってやらないと。痛みがあったらやらないし、焦って戻ってもね。基本的に急いで合流はしない」と自分自身としっかり向き合い現状を把握していた。

そして「もっと出来ることが増えたら良いと思っているし、普段やれないことがやれるチャンス!姿勢だったり、身体の軸作りをして、如何に動きに繋げるかだ。年末から走り出したし、予定通りだ」と非常に前向きにリハビリ生活を送っていた。

思い起こせば、梅崎選手が浦和にやって来て今シーズンで10年目になる。もうベテランの域に達した。様々な経験を積んできたからこそ、長期離脱中にどのように過ごすことがこの先のプレーのクオリティに繋がるかも分かっているのだ。

「10シーズン目。長いですねぇ」と少し照れた表情を浮かべ「気付いたら10年いた。それだけ浦和にいられるのは、嬉しい。10年いてもハツラツでいたい」と目を輝かせた。そして「今年は、30歳になる。男は30からですよ!」と胸を張った。

30歳は、色々な経験を積み苦しみも喜びも知っている。「男は30から!」

焦らず、慌てず、確実に復帰を目指す梅崎選手。復帰後のバージョンアップした梅崎選手の活躍が今から楽しみでならない。

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