浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「優勝の責任を背負って~ペトロビッチ監督」

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

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6年目となるペトロヴィッチ監督は優勝が至上命題となる

試合に負ければ、全ては現場で指揮を取る監督の責任だ。結果が全てを物語るプロの世界なのだ。甘えや言い訳などは、決して許される世界ではない。

少々厳しい書き出しになってしまったのは、Jリーグキックオフカンファレンスの華やかな舞台に浦和を代表して立った宇賀神友弥選手の「今年は、優勝が目標でなく、ノルマだ!」と断言した言葉を聞いて、リーグ制覇とアジアチャンピオン、全てのタイトルに向けてのチームの固い決意を感じることが出来たからだ。

どんな世界でもノルマを達成出来なかったら、責任者が責任を負うのは当然のことだ。宇賀神選手が断言したからには、ノルマを達成出来なかった場合にはペトロビッチ監督は責任を負わないといけない。

毎年毎年、繰り返される手が届きそうで届かない優勝の栄光。しかし、今シーズンはもうそれは許されないところまで来ているのだ。浦和で6年目のシーズンを迎えるペトロビッチ監督も、相当な覚悟をして今シーズンに挑むはずだ。

ペトロビッチ監督は「監督としてのシーズン始まっての仕事としては、やはりオフの後に良い状態に選手たちをもっていくことだ。昨シーズン、74ポイントを獲ったチームがベースとなり、オフを経て良い状態にすることだ。そして、新しく入った若い選手たちをチームに馴染ませることだ。キャンプを通して良い仕事が出来たと思っている」と沖縄で5週間掛けて行われた1次、2次キャンプの手応えを感じていた。

長いオフを過ごした後に一番難しいことは、選手たち個々のコンディションがバラバラなことだ。オフに自主トレをしてしっかりと身体を作って来た選手や逆に上げすぎてしまって身体が重い選手や自主トレをしても、まだまだコンディションが整わない選手などが同じ練習メニューを行う難しさがある。しかし、どうやらペトロビッチ監督は、上手く選手のコンディションを試合に向けて、闘えるように調整が出来たようだ。

だが、どんな勝負でも水物である。特にシーズンの始めは明けて見なければ分からない恐さがある。ペトロビッチ監督もその辺りは充分に承知して「キャンプでの5週間で連戦を乗り切るために考えて準備をしてきた。それが上手く出来たかどうかは、始まって試合の結果を見ないと分からないが、私自身は比較的、良い準備が出来ていると思っている。良い準備が出来た上で、良い結果が出せるかが大事になってくる。5週間やって来たことを如何に試合で結果として結びつけるかだ」と険しい表情を浮かべた。

そして、ペトロビッチ監督は「我々浦和レッズは、全ての大会で優勝を求められるチームである。厳しい闘いの中で全員が、責任と自覚と強い気持ちを持って闘わなければならない。そのために、闘い抜く準備をしなければいけないと選手ひとりひとりしてきたと思う」と自信たっぷりに話したのだ。

問題は、こころからである。当然、浦和が目指すフットボールは、他のチームからあの手この手で研究されつくされている。ペトロビッチ監督は、フットボールを医学に例え「医者は最新医学を学んでいかないと、医者として成り立たないだろう。サッカーも医学に似ている。常に新しいことを学んでいかなければ良い指導者ではない。常に新しいことを学び、それをチームに取り入れながら仕事をしている。私が歳をとろうとも、新しい物を学び実戦していく。それが出来れば、前線で指揮が執れる監督である。ただ、何も学ばずにいつも同じことを繰り返しやっていればダメな監督になってしまう。私は、2つ3つアイディアが頭の中にある」と自信に満ち溢れていた。

その自信は、やはり昨シーズン74ポイント獲得したところにあったのだ。「74ポイントで最多勝ち点だ。15ポイントも鹿島より上回っていた。チャンピオンシップは、1勝1敗だった。我々は、昨年のモラルウィナーだ!昨シーズン、Jリーグチャンピオンとして扱われなかったが、我々がチャンピオンだと思っている。長いリーグ戦の中で、最終的に優勝が決まるのは、力があるチームだ。力の差が出にくいのが、一発勝負の恐さだ。サッカーはリーグで1つ1つ34試合戦っていくものだ。1年の積み重ねが、1試合で消えた。浦和の強さは、日々のトレーニングの積み重ねだ」と話し、新加入の選手たちに対して「彼らを成長させる。それが、我々のアドバンテージだ」と昨シーズンの悔しさを噛み締めながらペトロビッチ監督は話した。

浦和を愛する人々は、「モラルウィナー」と言われても喜ぶことは出来ない。だからこそペトロビッチ監督は、今シーズンに掛ける思いは強い。「優勝が目標では無く、ノルマだ!」を胸に刻み、浦和の責任を背負ってペトロビッチ監督はリーグ制覇、アジア制覇へとチームを導いていく。それが、6年目にしてペトロビッチ監督が、浦和でやるべきことなのだ。

Q. 冬場になって川久保先生の病院で筋肉系の怪我が多いですか?

A. 筋肉系の怪我は、年がら年中多いですよ。時期として1月は怪我やスポーツ障害は多いです。シーズンオフでお正月とか1週間ぐらい運動しないと、筋肉が固くなります。シーズンが終って休みなり、またスポーツを始めるときに走り込みから始まります。そうすると身体に負荷がかかります。休みになり一度落ちた体力や筋力を戻すには、時間が掛かります。冬場の骨折や肉離れは多いですが、必ずしも寒いからではありません。休んだあとの練習で怪我することが多いです。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科がリニューアル開院しました。平成28年5月6日(金)より新クリニックにて診療を開始しています。MRIなど最新施設を備えて、より良い環境の下での医療とサービスをご提供していきます。http://www.kawakubo-clinic.jp/

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