浦和フットボール通信

MENU

赤・白・黒の誇り【河合貴子のレッズ魂ここにあり!】

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

KAZ_9319

ホームでは赤・白・黒の誇りと拘りをもって浦和を後押しして欲しい

応援は、自由だ。強制するものでも、されるものでもない。

人それぞれの愛するチームへの思い入れがあり、人それぞれの応援スタイルがある。

それをとやかく言うつもりない。ただ、浦和を愛する1人として、少し寂しさを感じてしまったことがあった。その話をする前に、まずは浦和の歩んできた歴史を感じて欲しい。

浦和は、1992年3月10日に(株)三菱自動車フッとボールクラブとして登記され、4月1日から浦和市(2001年に合併して現在はさいたま市)をホームタウンとして、前身となった三菱重工サッカー部から三菱浦和フットボールクラブとして新たな歴史を刻みだしたのだ。

正確に言えば、1990年に近い将来のプロ化に備える体勢を整えるために、三菱重工(株)から(株)三菱自動車へサッカー部が移行されていた。そして、1996年に埼玉県と浦和市の出資を受けて、もっと地域に根付くようにと「浦和レッドダイヤモンズ」にクラブ名が変更になった。

そして、2012年5月15日にクラブ設立20周年を迎えるにあたり、より親しみのあるクラブと感じてもらい、一層地域で愛されるクラブであり、地域と共に発展することを目標に掲げて、法人名を浦和レッドダイヤモンズ(株)へとして変革を遂げていったのだ。

浦和は、設立当初から「浦和レッズ」の愛称でずっとファン・サポーター、浦和の街の人々から呼ばれ続けて来た。レッドダイヤモンズが真っ赤に炎のように光り輝くイメージで「赤」をクラブカラーとした。更に、赤を動、白を静、黒を知としたチームカラーが誕生したのだ。チームカラーは、赤・白・黒だ。それは、今も変わることはない。

赤いスリーダイヤのユニフォームが初めて登場したのは、1978年のことであった。それまで三菱重工サッカー部のユニフォームは、青を基調としていた。三菱にとって4年半ぶりのタイトル獲得となったJSLカップで初めて赤いユニホームを着用したのだ。レッドダイヤモンズは、正にここからスタートとしたのだ。

そして1992年の設立と共に、ファーストユニフォームは、背面を赤一色とし全面は赤を基調に白と黒のコントラストの縦縞模様で、白パンツに膝あたりが赤く白のラインが入った黒のストッキングであった。セカンドユニフォームは、白を基調して肩にかけて黒のグラデーションであった。対戦相手によって、白、黒、白や白、黒、赤などの組み合わせで使用していたこともあった。

Jリーグ開幕と共に、ファーストユニフォームはもちろん赤だ。さまざまなデザインの変化やロゴの変化はあったが、拘りの純粋な「赤」だ。セカンドユニフォームは、昔の三菱の青でもあり、普段の日でも来て外を歩ける「青」をセカンドカラーにしてスタートした。

しかし、1994年からJリーグ参加が決まっていた磐田から「ファーストユニフォームが、浦和のセカンドユニフォームの青に近い色だがかまわないか」と打診された時に、セカンドカラーの青を変えることを決断したのだ。

93年から2シーズン使用されたセカンドユニフォームの青は、1勝もできない「悲運の青」となってしまった。それから、ずっとセカンドユニフォームは白であった。

そして、クラブ設立25周年となった今シーズン、力強い蛍光色の黄色がセカンドユニフォームとして登場したのだ。蛍光色の黄色は、着る選手にとって左脳を刺激して判断能力を高める効果があり、対戦相手にとっては警告や危険を伝える意味合いがあるとされている。心理的にも対戦相手に脅威を与える色である。

セカンドユニフォームの蛍光色の黄色が持つ意味合いを考えると考え深いものがあるのは事実だ。

そもそもサッカーのユニフォームは、両チームを見分けるためのものであった。それがプロ化に伴い、プレーしやすくて背番号が見やすく、尚且つ格好良いデザインが求められてきたのだ。

ファーストユニフォームは、そのクラブの伝統である。セカンドユニフォームやカップ戦のユニフォームは、少し遊び心があっても良いだろう。

また、クラブを応援するファン・サポーターがユニフォームを着ることで、スタジアムに一体感が生まれた。さらに、同じクラブを愛するもの同士、街中やアウェイに向かう道中などで仲間意識が生まれて、赤い絆が広がっていく。

サッカーの歴史の流れの中で、ただ単に両チームを見分けるためのものではなくなってきたのだ。それが、ファースだろうがセカンドだろうが、どのクラブでも愛するクラブのユニフォームを着る誇りを感じて大切にしているものなのだ。

浦和のホームの場合は、聖地駒場スタジアムからはじまり埼玉スタジアムを真っ赤に染めて他のクラブのファン・サポーターを圧倒してきた。何も考えずにうっかり対戦相手のチームカラーを身につけて取材したときは「意識が低い」と怒られたこともあった。

今までホームでは、セカンドユニフォームの白を着ている人がいても、ユニホームでない黒を着ている人たちがいても、チームカラーが赤・白・黒だからそんなに気にもならなかった。また、GKユニフォームの青や黄色でも特に気にしたことはなかった。全く、違和感を感じることはなかった。

しかし今シーズンになって、ホームのゴール裏でセカンドユニフォームの黄色を目にすると違和感を感じて寂しくなってしまったのだ。

記者席からゴール裏を眺めると、肉眼ではっきりと分かる。蛍光色だから、余計に目立つ。今まで、真っ赤に染まっていた埼玉スタジアムが無くなってしまったように感じたのだ。これは、ひょっとしたら黄色の警告や危険を伝える意味合いから感じてしまうことなのかも知れない。

できることならば、ホームでは赤・白・黒の誇りと拘りをもって浦和を後押しして欲しいと思ってしまった。そして、チームカラーが黄色でないアウェイで是非とも蛍光色の黄色のセカンドユニフォームで相手を威圧して欲しい。

もちろんチームカラーが黄色の柏や仙台のホームでは、赤のファーストユニフォームだ!!

また、チームカラーがえんじ色の鹿島のホームでは、ファーストユニフォームで真の赤を見せつけるのも良いし、セカンドの黄色で警告や危険を伝えても良いだろう。

本当に大事なことは、浦和を勝たせる気持ちがあれば、何を着て応援してもかまわない。だが、やっぱりホームではチームカラーの赤・白・黒の誇りを忘れないでいて欲しいと願う。

ピッチの中で選手たちが同じイマジネーションでゴールを目指すのと同じように、ピッチの外では浦和を愛する人々が同じイマジネーションでサポートすることができれば、より団結力が深まり、浦和を勝利へと導くだろう。

Q. 冬場にスポーツをするときに気をつけることはなんでしょうか。

A. 最近は身体が冷えないようにヒートテックなどで防寒しましょう。ただ、アップして身体を温めて汗をかいてしまいます。出番がなく待っている間に汗が冷えてしまうので、血液の循環が悪くなります。冷えないように防寒して、待ちながらストレッチをすると良いでしょう。あと、末端に行くほど血行が悪くなるので手足が冷えないのように手袋やスパッツなどで防寒しましょう。腰を温めるためにカイロを下着の上に貼るのも効果がありますが、低温火傷しないように気をつけましょう。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科がリニューアル開院しました。平成28年5月6日(金)より新クリニックにて診療を開始しています。MRIなど最新施設を備えて、より良い環境の下での医療とサービスをご提供していきます。http://www.kawakubo-clinic.jp/

パートナーサイト

ページ先頭へ